自己肯定感とは、ありのままの自分を肯定する感覚を指します。
子供の自己肯定感を育てるには、
子供の感情を大切にするといいと言われています。
子供が泣いたら、泣き止むまで見守って感情を出し切らせるなど、
子供は、子供から発する、ありのままの思い<感情を出している状態>を、受け止めてもらえると、
(自分のありのままでいいんだ)という経験を、何度かしたことにより、
自己肯定感が持てるようになるからです。
では、大人の場合はというと、自分で自分のありのままを見守ってあげましょう。
とは言え、感情に任せたままの状態になる場面はないか、あるいは少ないのではないかと思いますが、
周囲から泣くなと言われてた。など、感情を出せなかった経験や、精神的に大人になる必要がある家庭で育った経験があると、
尚更、感情に抵抗を持ってしまったり、感情を感じないようになってしまい、感情が希薄になるケースもあります。
しかし、大人の私達も、感情を大切にすることは、
自己肯定感を持つことに繋がります。
私は、怒りが頂点に達した時に、様々な経験をしてきました。
キツイ発言をしたり、窓ガラスをグーでパンチしたり、河原で大声で泣いた事もあります^^
そんな自分が嫌になり
(ちょっと自分はオカシイ人かも)というレッテルを貼っていた結果、
まともな大人になり、自己肯定感を持つ為に、
何でもある程度は出来る人。を目指して生きてきた訳ですが、
どうやら、本当の自己肯定感を持つ為には、私が目指す方向として、
先ずは<ありのままの自分の状態を知る事>だったようです。
だって、
自分のありのままの状態を知らないと、肯定しようもないですよね^^
このあやふやな、<ありのままの状態>とは、
前回のブログで、お伝えしたように、
自分のマイナスや陰の面を、無視や否定せず認められる状態な上に、
プラスや陽の面を持つのも認める状態です。
その状態になれるには、
誰もが不完全であり、全ての事には、プラスもマイナスも、陰も陽も含まれているという自覚が必要です。
そのことが、自覚できない理由として、
物事にいい、悪いとジャッジしてしまう人間の本能があります。
そして、ジャッジの素となるのは、私達の無意識の思考です。
無意識の思考には、その人が育つ間に身に付けた、社会通念が染みついています。
「努力するのがいい」
「才能があるから優秀」
「お金があると幸せ」
「美人はいいね」
「不機嫌で感じ悪い」
などのお決まりの言葉は、ジャッジの素になりやすい例ですが、
現に、私も上記のような思考(言葉)は、無意識にパッと現れます^^
しかし、誰もが不完全であり、全ての事には、プラスもマイナスも、陰も陽も含まれているという自覚が出来ると、
その考え方は変わり、本能のままにいない状態になれます。
このように、ジャッジの素になりうる言葉は、
行為(doing)や、獲得したものや持っているもの(having)で、
人を評価したり、褒めたりする考え方になりやすく、
私達の無意識の思考の中に、蓄積されがちです。
そして、心理学では、
人は、このdoingやhavingばかりを、褒められて育つと、
自己肯定感が下がるという、実験の結果があります。
なぜ、そうなるかというと、
常に、結果や行動がないと、自分に自信がもてなくなり、自分の存在(being)が不安になるのですね。
すると、自分を存在するだけでいいと思えなくなり、
自分の存在に不安があるので、
評価を得て、自分に価値を感じて、自己を肯定しようとするのですが、
もっと頑張らないと、もっと価値がある自分にならないと。という思考が強くなってしまう。
すると、一時的であったり、失ってしまうかもという、安定感のない不安定な自己肯定感になってしまいます。
何かを得たり、頑張る事は素晴らしい事ですが、
獲得することや、頑張ることに、依存や執着が起きると、
違和感が増えていき、
何だか、しっくりこない、上手くいかないという状態になります。
なので、大事なのは、<<beingを安心させる>>ことなんですね。
beingは自分の存在、<<ただ、自分である>>という状態です。
「あなたがいてくれるだけでいい」と、私は、言われた事はないですが^^
(あなたがいてくれるだけでいい)と、相手に思った事はあります。
言うには、勇気が必要な私ですが、
私に、似た思いを持っている方は、多いのではないでしょうか。
言われたことがないなならば、相手に言う勇気がないならば、
先ずは、自分に言ってみませんか?
(自分がいてくれるだけでいい)
つまり、
(生きてるだけでいい。生きているだけでたいしたものだ)と。
このように、安定した自己肯定感を持つには、トレーニングが必要です。
では、具体的に、どうすればよいかというと、
冒頭でお伝えしたように、
あなたの、<<感情を大切にしましょう>>
私達は、自分に感情が発生した時に、
その感情にフタをしようとしてしまいがちです。
感情を、味わいたくないし、ガマンするべきという無意識の思考が発生するからです。
しかし、感情にいい、悪いはないのです。
なぜなら、感情とは、生きたいという本能が否定されることで生じるもので、生きる為の原動力だからです。
なので、感情豊かであることは、エネルギーが高い状態と言えます。
感情というエネルギーを上手く使い、エネルギッシュに生きるには、
自分の感情への、無意識のジャッジに気づき、
そのジャッジする自分も、今のありのままの自分であり、
泣いて怒っても、不安になっても当たり前、その自分もありのままの自分だと、自分に声をかけてあげる習慣や、
上手く怒りを処理する為に、怒りを紙に書き出し捨てる習慣を、
始めてみませんか?
書いた紙を燃やしたり、シュレッダーにかけたり、パソコンに打ち込み、ごみ箱に捨てるという方法があります^^
自己肯定感を持つ為に、
感情を受け入れ大切にする習慣で、
あなたの、安定した自己肯定感を育てて行くことは可能です♪