チップチューンで"長い"曲とは?

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音声・音楽
こんにちは。
coconalaのほうで8bit系また16bit系の出品をさせていただいております。ranaと申します。
普段はアメリカ人とも音楽をやっていて、ゲーム好きな米国人に楽曲提供もしています。

さて、私の出品ページにお問い合わせいただく内容で多いものを一つ取り上げてみたいと思います。
いくつかの追加課金要素として、「尺の長い曲に関しては追加料金を頂戴します」という欄がございます。
ところで、この「尺の長い曲」ってジャンルによっても違うんですよね。チップチューンやゲーム音楽の場合を想定しておはなししたいと思います。

まず、ゲーム音楽ー特にファミコン時代のーものなんですが、非常に短いループの音楽になっています。
ひとつ例をあげるなら、ドラゴンクエスト3の「おおぞらをとぶ」とか。

30秒ちょっと、といったところです。
こちらはSleepFreaksさんの講習動画になってまして、最後までみていただければわかるんですが、この30秒ちょっとにグッと詰まっている感じになっています。

なぜこんなことになっているのかというと、メインは当時のカセットの容量の関係ですね。
ドラゴンクエスト1のカセットの総容量は64KBほどだったかなと思います。KBですよ、KB。
当時はMMLといって文字で曲を書く方法が主流だったはずなので、楽譜よりも圧縮とかはしやすかったと思いますが、一曲まるっと3分とかあると、ゲームに収まらないんですよね。
なので、いかに短いループで印象的な音楽を作るか、ということが議論の中心になっていたように思います。


次に取り上げるのは、スーパーマリオブラザースの地上BGMなんですが、皆さん、マリオの曲って何分くらい(あるいは何秒くらい)か、検討つきますでしょうか?
「30秒くらいかな?」と思われた方は勘が良いかもしれません。実はあの曲は2分30秒くらいあるのです。
「そんなに長かったっけ?」という方はリピートに気をつけて聞いてみると、ちょうどそのくらいでループの仕様になっています。非常にループの工夫があされていて、カセットの容量を圧迫しない作りになっているんですよね。

以上踏まえまして、ご依頼いただく際の、曲の長さについてです。

30秒〜90秒くらいの依頼を想定して出品していて、2分30秒くらいを超えると、工夫が必要なので、ちょっと長い曲かなと感じていますので、追加でお支払いいただけるとありがたいかなと思っています。
ケースバイケースで、私にも得意な曲と不得意な曲もあるので、得意な曲だと工夫もしやすい、長い曲に対応しやすい、というのはあるかもしれません。

個人的なはなしですが、私は牧歌的なのんびりとした楽曲を得意としていますんで、激しい戦闘の曲などは時間がかかったりリテイクが多くなったりしますね。できないことはないのですが、そういうところで苦手が出たりするので、まだまだ修行が必要そうです。

とこんな感じで、今回は(ファミコン時代の)ゲーム音楽の尺の長さについて、考察とお願いを出しておきました。

こちらの出品ですので、是非ご利用ください。

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