【ピッチ修正】ズルい!?歌を直すということ

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音声・音楽
おはようございます!
ピーピPです♪


コンピューターを使って音楽をしていると、たまにこんなお声を耳にします。

「歌が下手だからピッチを直すんでしょ」
「ピッチを直せば誰でもプロみたいに聴こえるんでしょ」
「ピッチを直すのはズルい、プロじゃない」

歌みた文化が広がってきて、こうしたお声はあまり聞かれなくなってきたものの、それでもやっぱりたまに耳にします^^;

そもそも歌を直すということについて意図や実情をご説明します!


まず音楽にはいろんな側面があります。
①リスナーのため
②演奏家(歌い手)が楽しむ
③芸術

その中でも①リスナーのためという部分にフォーカスしてお話しますね!


リスナーのための音楽

音楽の楽しみ方の大半がこれではないでしょうか。
聴いて感情を揺らすことが音楽の価値そのものと言えます。

リスナーのために作られた音楽作品に作曲家、作詩家、歌手、演奏家、エンジニアなどの「作り手」はどういうベクトルで向き合えばいいのでしょうか。

実にシンプルで、リスナーのためになることをするべきなんです。

そのために歌を修正する、というのはとても普通のことです。

音程は12音階しかない
絶対音感があるよ、と言うと「これはドレミで言うと何?」みたいなことをよく聞かれます。
そもそも12音階(平均律)が音楽社会の中に浸透しすぎていて、誰も疑問を抱かないくらい一般的なものになっているのですが…
(ピアノで説明すると
白い部分のドレミファソラシ
黒い部分のレ#ミ#ファ#ソ#ラ#
これで12種類です)

音程を全て12種類で分類するのは無理な話なんです。

例えば「ド」と「レ」の間には「ド#(レ♭)」があります。
では「ド」と「ド#(レ♭)」の間には何があるのでしょうか?
そしてさらにその間には?

と言った感じで、自然界の音程を12で分けようというのはそもそも無理なことなのです。

そして歌は人から発せられるもの。
揺らいでいて当然、というよりはその揺らぎこそが美しい音楽の要素です。

ピッチ修正の分解率は12000音階

ピッチ修正はコンピューターで行うのですが(有名どころのソフトだとMelodyneやAutoTune)、こういったピッチ修正ソフトの音の分解率は12000音階です。
つまりピアノで言えば「ド」と「ド#」で半音(1)の違いですが…
ソフトだと「ド」と「ド#」の間に100段階の音程があるんです。

正直私はそんな微妙な違いは聴き取れません(笑)
ですので作業をしていて「感じ取る」ようにしています。

歌っていただいた歌唱データを1音ずつ確認して(※)伴奏の音と調和するように音程修正を行います(これ大事!)
※本当は「1音ずつ」ではなく「1音を3つに分解」して発声始め、中間、発生終わりとそれぞれ手を加えることが多いです

ここまでするのには理由があります。
それは「リスナーに気持ちよく聴いていただくため」です!


音にもお化粧を

商業として誰かに手を取っていただくための商品を作ろうとしている場合は、やれることは何でもやったほうが絶対いいと思います!

マイクで撮りっぱなしの音は、朝起きたばかりの顔と同じです。
どれだけ美しい女優さんも寝起きのすっぴん顔でメディアに出ることはありません。

まずは洗顔をして汚れを取り除きます。
歌の場合
歌唱データのノイズ除去

そしてベースメイクで肌の質感を整えます。
歌の場合
ピッチ修正、タイミング修正、音量調整(ダイナミクス処理)

その上でTPOにあったメイクを施していきます。
歌の場合
エフェクト処理

※歌と書いていますが、録音データは基本的にこういった流れです。
ギターやベースはノイズが多いので同様の工程を行うことが多いです。

ピッチ修正はプロ意識
歌のピッチ修正をすることはズルいとは思いません。
そもそもピッチ修正をしたところで、声の質は変えられません。
また感情表現も変えられません。

リスナーのために、より品質の高い作品を作りたい気持ちこそプロ意識だと思います!

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現状ココナラでの実績は少ないですが、音楽企業にて100件以上対応実績があります。
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