【Biology SL】今日5/15の過去問(免疫)

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こんにちは。
Biology SL/HLの指導経験がある桜井です。
このブログでは、IBのBiology SL/HLの過去問を紹介し、IB生の勉強をサポートしていきます。
「自分の解答を採点してほしい!」というご希望がありましたら、ぜひご依頼ください。

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では今日は「免疫」について、やっていきましょう。

問題①
現在、細菌感染症の治療には、抗生物質と細菌の抗原に対するバイオエンジニアリングされた抗体を組み合わせた方法が病院で使われている。この方法が、抗生物質だけを使うよりも効果的な理由は何か?
A. 抗生物質耐性を獲得するためのバクテリアへの選択圧を高める
B. 細菌が食細胞に認識されやすくなる
C. 抗体が免疫システムによってクローン化される
D. 細菌の代謝経路を阻害する

問題②
肺炎の原因となるような細菌において、抗生物質耐性がどのように進化するかを説明しなさい。[4]

<答えはスクロールしてください>

リンパ球の種類は以下の通りです。
たくさん種類がありますが、しっかり押さえましょう。
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<答え>
問題①
現在、細菌感染症の治療には、抗生物質と細菌の抗原に対するバイオエンジニアリングされた抗体を組み合わせた方法が病院で使われている。この方法が、抗生物質だけを使うよりも効果的な理由は何か?
答え:B. 細菌が食細胞に認識されやすくなる

★解説
抗体には主に以下の特徴があります。
・白血球の一種であるリンパ球がつくる。
・抗体は免疫グロブリンというY字型のタンパク質。
・抗体は特定の抗原にのみ結合する。(特異性がある、といいます)
・白血球は抗体が結合した物体を、非自己(敵の物質)と認識する。
今回の問題では、上記の4つ目の特徴が問われました。
細かい知識になりますがしっかり押さえておきましょう。

問題②
肺炎の原因となるような細菌において、抗生物質耐性がどのように進化するかを説明しなさい。[4]

答え:
a.(個体群の中で)遺伝的多様性として、抗生物質耐性が存在している
b.(抗生物質耐性は)遺伝物質の移動により起こる/突然変異によって起こる
c.耐性はある特定の1つの抗生物質に対して生じる
d.抗生物質の存在下では、耐性遺伝子をもつ細菌のみが増殖する
e.耐性をもつ細菌の頻度が、個体群の中で増える
f.時間が経つと、耐性をもつ個体が耐性をもたない個体に置き換わっていく

★解説
免疫と自然選択の複合的な問題です。
突然変異によって抗生物質耐性を得た細菌のみが生き残り、その細菌が増殖することによって、抗生物質に耐えられる細菌が現れることになります。
自然選択の考え方をしっかり理解していれば書けるようになる問題なので、しっかり練習しましょう。

いかがでしたでしょうか?
ブログを読んでくださり、ありがとうございました!
次回もよろしくお願いします。




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