災害時に一緒に持ち出すものとは?

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災害の「備え」チェックリストをご存じですか?

非常用持ち出し袋には、水や食品、救護用品など様々なものがリストアップされています。防災意識の高い方は、しっかり備えていますね。
そんな中で、一緒に持ち出すものとして貴重品も記載されています。普通に考えれば、言われなくても持ち出そうとしますよね。とはいえ、災害時には通帳や現金などを持ち出せなかったり紛失したりすることもあると思います。そのような場合、お金の引き出しはどうなるのでしょうか?
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■災害時の現金引き出しは・・・

大規模災害が起きたとき、日本銀行は被災地の金融機関に対し「災害時における金融上の特別措置」を要請します。これを踏まえて金融機関は、印鑑や通帳がない被災者に対しても預金の引き出しをするよう、柔軟に対応をすることになっています。基本的に本人であることが確認できれば預金の引き出しは可能です。
1日に引き出し可能な金額も決まっており、多くの金融機関は1日10万円まで、ゆうちょ銀行は1日20万円まで引き出すことができます。
金融機関の支店が避難先にない場合
避難先に、口座のある金融機関の支店や営業所がない場合は他の金融機関でも預金の引き出しができる場合もあるので、その際は直接に問い合わせてみましょう。また、ネット銀行の場合は、コールセンターへ連絡し本人確認ができれば、本人名義の他行口座へ1回10万円までなら振り込みをしてもらえます。こののように、災害時に印鑑や通帳、キャッシュカードがなくても、本人確認が取れれば預金を引き出すことができます。金融機関で本人確認の身分証明書として使える主なものは以下の通りです。
・運転免許証
・パスポート
・マイナンバーカード
・身体障害者手帳など官公庁が顔写真を貼付した各種福祉手帳 など
※顔写真のない身分証明書の場合、2種類の本人確認書類や公共料金の領収書などを組み合わせて提示するといった条件を前提に、身分証明書として扱うことができますので、ご注意ください。
・健康保険証
・各種年金手帳
・後期高齢者医療被保険者証
・介護保険被保険者証
・母子健康手帳 など
現実的には、キャッシュカードと共に運転免許証やマイナンバーカードを普段からお財布などに入れて携帯している方が多いでしょう。ただし、紛失には十分に注意してくださいね。

■身分証明書がない場合は?

もし、身分証明書がない場合は暫定的措置として、金融機関で氏名、住所等を申告して本人であることが確認できれば、預金の払い戻しをしてもらえる場合がありますので、金融機関に相談しましょう。できれば、持ち出し袋に通帳の表紙をコピーしておくか、銀行名と支店名、口座番号などのメモを入れておくのもよいかもしれません。身分証明書があり、口座番号などの情報がわかれば、災害時でもスムーズに対応してもらえるはずです。

■現金も非常用持ち出し袋へ

昨今、財布にも現金を入れている金額が少なくなっていますよね。携帯(バーコード決済等)やカードで支払う方、多いですもんね。しかし災害時はそんなキャッシュレス決済が役に立たなくなるかもしれません。なぜなら、停電が起きると店舗のレジやネットワーク回線が使えなくなる場合が多いからです。現金がなければ食料や飲み物もが買えないかもしれません。そんな状況を避けるためには、非常用持ち出し袋に現金を入れておくことが重要です。(チェックリストにも現金とありますね)
チェックリストにあるように備蓄品(できれば1週間分×家族分)と記載があります。この1週間の避難生活を想定して、現金を準備しておくのがよいかもしれません。いつもの1か月分の基本生活費から7日分を計算してみましょう。食料品、飲料水だけでなく、衛生用品や衣料品などを購入する必要が出てくるかもしれません。何があってもいいように、いつもの家計状況から計算して、災害時の1週間を過ごせる金額を割り出し、用意しておきましょう。
また災害時は店舗側も釣銭が十分でない可能性もあります。そんな状況を考えると千円札や硬貨を持っていたほうが役立ちますね。

■災害の「備え」チェックリストを再確認

一緒に持ち出そうの貴重品を今一度、ご確認ください。
・通帳、現金、パスポート、運転免許証、病院の診察券、マイナンバーカードなど※現金は約1週間分の生活費を千円札や小銭に両替して持っておきましょう。
日頃からの携帯方法、保管場所など含め、家族でチェックしてみるのはいかがでしょうか?

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