静かなるエル子のつぶやき

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きいとデビのweb制作です。

今回は、我が家のフクロウ、エルちゃんの視点で、
私の想像をもとにしたお話を書いてみました。

静かなるエル子の日常:向かいのデグー

初めまして、私はエル。
この家の住人たちからはエル子と呼ばれています。
この家にやって来てから、もう6年が経ちます。
誰とも親しくなるつもりはありませんし、なる必要もありません。

でも、私の部屋の向かいに興味深い同居人がいます。
それがデグーという小さな生き物なのです。

彼らを手に取ってみたいのですが、彼らのケージが邪魔をして、私は手を出すことができません。
ケージの上に乗って、ただ彼らの日常を覗き込む日々です。

本来なら私が狩る立場なのに、ケージの隙間に入った私の爪が逆に噛まれることがあります。

彼らは時々「部屋んぽ」をすることがあります。
その時、私は自分の部屋から出ることができません。
何度か彼らが私の部屋に侵入してきましたが、同時に人間たちも侵入してくるので、デグーと関わるどころか、私が逃げる羽目になるのです。

人間を無視してデグーを襲えばいいじゃないかって?
そんなことは考えられません。
なぜなら、デグーを襲うよりも人間たちが集まってくるのが嫌だからです。

そもそもなぜ人間が嫌いかって?
私を大きなタオルで捕まえて、爪やくちばしを切るからです。
切るときの衝撃はどうしても慣れることができません。
とても不快で、恐ろしいです。

そして、私の部屋も許可なく掃除されるんです。
あの掃除機なんてもの、音の激しさは恐怖を感じます。
ほうきや塵取りも雑巾も嫌いです。

とにかく人が手にするものは危険だと感じています。
人間は常に物を手に取って行動しているのです。
いつ何をされるか警戒しなければいけない。
とても疲れます。
だから、関わりたくないのです。
嫌いなのです。
ひとりでいたいのです。

最近の私は、本来チャンスなはずのデグーの侵入時も、何もしないようにしています。
ただ目で追うだけです。

じゃあ、いつ襲うのかって?
考えていません。
毎日満足するだけのご飯が与えられているからです。
だから、襲ってまで食べたいとは思いません。

いや、、本当は襲ってみたいのです。

ただ捕まえてみたいという衝動に駆られることはありますが、常に人間に監視され、捕まるくらいなら我慢しよう。
そう思っています。

でもね、気になるのです。
あの動き。
ケージの中を忍者のように動き回るネズミ。
人間と同じように群れるネズミ。
人間が寄っていくと嬉しそうに走り回るあの動きがたまらないのです。
ついつい目で追ってしまうのです。
目で追っていると、人間の視線が私に向くのがわかります。
でも、気にせず目で追っています。
目で追うくらいいいでしょう?
飽きるまで見続けます。

そんな私の日常の一部であるデグーたちとの生活。
彼らの動きや仕草によって衝動を抑えるのは大変ですが、私は静かな日々を送りたい。
だから大人しく、ただ目で追う。
そういう毎日を過ごしています。

家の中で静かに時間を過ごすことが私の喜びです。
自分の部屋でのんびりと過ごす際、誰にも気づかれずに静かに過ごすことができるようにしています。

それでは、今日はこの辺で。
では、またの機会にお会いしましょう。
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