摂食障害

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摂食障害

今回の内容は摂食障害についてお話していこうと思います。

摂食障害とは、神経性無食欲症(拒食症)と神経性大食症(過食症)の総称です。
拒食症とは、食べることを極端に拒否をし続ける状態であり、栄養失調状態になることすらあります。
また過食症とはその逆で、過剰に食物を摂取し、中にはお腹が一杯で食べることができなくなると、胃の中にあるものを吐き出してまた食べ続けるといった状態になる場合もあります。
また過食症には、前記述の通り実際に摂取量が多い場合もありますが、本人にとって「許せない量」の食事が問題になっている場合もあります。
これらの二つの症状は表向き対極にある症状に思えますが、両者は基本的には同じ摂食障害であり、場合によっては過食状態・拒食状態のサイクルを繰り返す場合もあります。
また特徴としては、当所でも同様のことが言えるのですが、相談に来られるほとんどの方が女性であることです。

今回は実際に来られたクライアントのお話をしたいと思います。
(この内容は個人差があり全ての人があてはまるわではありません。)
その方は過食症として当所に相談に来られました。話を聴いてみると、1日に食べる量は男性である私が聞いても驚くぐらいの量でした。
しかしその方の体型をみても何の問題もないいたって普通の体型です。
話を続けて聴いてみると、特に「吐いて・食べて」を繰り返しているわけでもなさそうです。
「どんなときに過食になってしまうのか」と聴くと、「ストレスが溜まったとき」だと言います。
つまり「いつも過食をしている場合ではない」ということです。
私はそのとき、
「ストレスが溜まったとき、どうしても自己防衛システムが働き、自分の欲求を満たすように指令が出てしまいます。それがたまたま食欲になったのかもしれません。ということは自分のために、自分が守るために行った行為です。それでは、その行為を否定する必要ないのではないですか?」
と言いました。
確かに「人と比べて異常に食べてしまっている」と考えてしまうこともあるでしょう。
そして「過食はいけないことだ」と思い続けることにより、更に食べたくなってしまうという悪循環。人は「していけない」と言われるとどうしてもやりたくなるところがあるようです。
そのクライアントは「自分がいけないことをしているわけではない。
自分を守るための行動なんだ」と考えることができただけで、無意味な過食が収まったそうです。

その後、彼女の中で過食をしてしまう原因は実は彼氏と別れたため、心の隙間を埋めるように他の物で、心の隙間を埋めようとしていたことに気付くことができたそうです。
それから彼女は自分の心の隙間を感じても食欲で満たすのではなく、自分にあったストレス解消法を実践できるようになったそうです。


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