あなたは、忙しさのあまり何を優先にし、取り組んでいいのかが分からない状態になっていると思います。
しかし、
すべて、重要案件ということはありません。
必ず、重要度が異なり、優先度も変わってきます。
ここでもう一度考えてみてください。
あなたの大切な家族が大事故に遭ったら、そのやりかけの仕事を手放し駆けつけるのではないでしょうか。
もしこのような状況下、病院に行くのを躊躇する仕事はどれだけありますか。
おそらく、ほぼないか、あったとしても1、2個です。
しかし、考えてみてください。
その1、2個も、家族の心配をしながらこなすことはできないはずです。
人間は、感情が仕事のクオリティを決め、左右します。
やっつけ仕事でやったものは当然、クオリティだけでなく、内容が表面的なものになってしまいます。
だからあなたは最優先課題を決めなければいけません。
では、その最優先課題とは一体何か?
それは、今あなたの会社に抱えるボトルネックとなるものです。
これは、いくつもありません。
しかし、このボトルネックは事前に把握しておかないと、表面化してからでは手遅れになります。
小さなうちに手を打てば被害も少なく、より効率的に業務が遂行されます。
もし、あなたが今猛烈に忙しいとしたら、このボトルネックを無視してきた証拠です。
小さければ社員でも対応できるし、あなたの家族が危篤になったとしても駆けつけることができます。
しかし仕事を優先し、駆けつけるのに躊躇するようなら、会社に仕組みがないということです。
言い換えれば、すべての業務があなたの中に存在しているということです。
これは、会社にしている意味がありません。
もし、あなたの中にしかない業務があるとしたら、すべて社員に移管できる状態にする必要があります。
そうしなければ、あなたの体調が会社を支えることになります。
その結果、
あなたは風邪をひくこともできないし、危篤で駆けつけることもできません。
あなたが倒れる前に、すべて今やっている業務を書き出してみてください。
そして、多少不安でも社員に任せることです。
これは、表面的なことだけでなく、権限も含めすべてです。
人間、表面的に責任を与えても、依存から抜け出す事はできません。
権限を与えてはじめて、責任を認識します。
すべてを書き出し、社員や外注に振り終わった頃、なぜあなたはすべて自分で抱えていたのかと改めて実感するはずです。
社長のあなたがやることは、雑務ではありません。
ボトルネックの改善だったり、仕組み化です。
そしてこれらは、追われてやる仕事ではありません。
ゆっくり時間をかけて構築していくものです。
あなたにしかできない重要な仕事を行うためにもまずは、社員に任せるという一歩からはじめることです。
権限を与えるだけで、人が変わったように動き出します。
社員は「自分の鏡」です。
あなたが信じなければ、相手も信じてはくれません。
その為にもまず、あなたが信じることから始めてください。
ということで、今回はここまで。
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