ちょこっと小話。「筆と描く早さ」

記事
コラム
こんにちは、イラストレーターのミトシです。
昨日から少し暖かい陽気です。やっとホッとした矢先、来たるはスギ花粉ですねー。今リアルでもくしゃみが出ました。🤧
2日ほど実は体調を崩してお休みしていましたが、何となくのお絵描きは昨日から復活しております。

今日は、絵描きの友人たちに私がよく言われる「なんで水彩画なのにそんな早く描けるの?」という問いについて。コラムというか小話を挟ませて頂きます。
実は、水彩画の一枚にかかる時間は、乾燥を含めると長い人は「10時間以上も普通、2、3日平気でかかる」という方もいらっしゃるのです。
それに対し私の着彩時間は平均30分〜1時間半程度。下書きの方が時間がかかることも多いくらいです。
この差は何故? と思われた方もいるかと。
私の場合の秘密は、完全に『筆』と『紙』のおかげです。
今日は筆について語ります。
IMG_4659.jpeg
こちらが私の愛用する水彩用水筆。そう「水筆」という胴体に水を格納した筆なんです。

大体の場合、水彩画にかかる時間のほとんどは「乾燥時間」です。
水をたっぷり使用してグラデーションなどをすると乾燥に1〜2時間かかることもあります。だからと言ってドライヤーなどで風を当てて乾かすと、表現によっては絵の具が釣られてあっちこっちへ……ということも。
水平な机の上で自然乾燥する、という方も少なくないのが水彩沼の民です。

結論から言うと、「乾燥時間に対応するには、最適な水の量をコントロールする」ことが重要です。
こちらの水筆(メーカーは特に決まっていませんが)は胴体を押すと少量の水が筆先から出ます。必要な分だけ胴体を握り込みながら加減して描いていく。それだけで水はかなり節約されて、すぐに乾く、と言うわけです。
あとは紙の性能差もあるのですが、それはまた別の機会に。
私の水彩画の早さの一因は完全に「水筆を使っているから」です。
(あとはもっと上手くなりたい! という心を毎日思い出してるからかな?)

早さと言う点は絵でお仕事をするには大事な条件です。
私の売りは、デジタルとアナログ水彩共通して「手の早さ」だと思います。
その分犠牲にすることも多いのですが、出来る限界まで「早く、描きこむ」をテーマに描いております。
まだまだ至らぬ部分もありますが、是非何かのお手伝いが必要な時にミトシという絵描きのことを思い出して頂ければ幸いです。

では、またお会いしましょう。寒暖差にお気を付けてください。ミトシでした。
サービス数40万件のスキルマーケット、あなたにぴったりのサービスを探す