自殺未遂からの気づき⑥(両親編)

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コラム
心の在り方とはなんだろう?

何処に重きを置いてどの様に付き合って行くのか

心を遠ざけて見たくないモノをから目を背ける

心を張り詰め過敏に反応してしまう

心に嘘を言って自分を騙す

常に自分と向き合う事

自分の心に問う

本当の気持ちを発見するのは

難しいかも知れない

でも自分の事を誰よりも知っておくべきと

自分は思う、付き合いは長いこれからも

ゆっくりと向き合えばいい

そのうち心を開いてくれる時が来る

だって自分自身なんだから。






インターホンが鳴ったが出る気がしなかった

布団に潜り込み居留守を使った

二回ほどチャイムが鳴るが無視していた

するとドアを叩く音と聞いたことがある声が聞こえた

聞き覚えのある声

何度も自分の名前を呼んでいる

まさかと思いドアを開けると

母と父が居た

当時、自分は関西に住んでおり実家は関東

電車で3~4時位はかかる距離

開けるなり母は俺の手を握り締めて泣きじゃくった

「良かった、心配したんだよ」と強く手を握り

父も「大丈夫なんか」とうわづった声で問いかけた

自分は何も言わずコクリと頷き

取り合えず部屋へ入れた

部屋に着いても母は自分の手を握りっぱなしで

良かった、良かったとボロボロと泣いていた

自分は何の言葉も言えなかった、出てこなかった

少し母が落ち着きどういった経緯で来たかと父が説明してくれた

先日、自分に連絡することがあったが電話に出ず

急ぎの連絡だったみたいで自分の元職場に連絡をしたらしい

そしたら少し前に辞めたと元職場のオーナーに言われ

自分は両親に仕事を辞めたことを伝えておらず

それから何度も電話を掛けたが電源が入ってないのが気になって

わざわざ自分の所まで飛んで来てくれたらしい

少し話をしていると父が部屋の様子に違和感を覚えたらしい

七輪や睡眠導入剤、殻の酒瓶・・・

「お前、死のうとしてかんか?」と突然言われた

何も答えなかった、頷きもしなかった

だた目を逸らすことしか出来なかった

それが答えだと思った父は震えた声で「そんなしょーもない事するな」と一言

父の目からも涙が出ていた、初めて見る父の姿だった

気丈でいつも明るい父が涙を流していた

その時の自分は両親のその姿にこれといった感情が沸いていなかった

全くなかった訳では無い

心に響いて来なかったと言った方が判りやすい例えかも知れない

自分はぶっ壊れてしまったんだと

その時再認識した。

両親が心配してわざわざ助けに来てくれたのにもかかわらず

自分の目の前で涙を流す両親に

涙一つ流せない自分

心を無くしていたのを自覚した自分がいた

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