貧血の薬を飲んでもあまり効果がないのは、有名な話。
貧血の薬をやめたら、また貧血になる。
貧血の薬を飲むと吐き気がする。
などなど。
でも、貧血があると
疲れやすい
生理不順
イライラする
睡眠が浅い
辛い症状が起こります。
では、どうしたら良いのでしょうか?
薬は、治療ではない
いつもお話しするように薬は、治療ではありません。
例えば、高血圧の薬は一生飲み続けます。
治療であれば、飲まなくても良い日が来ます。
一生飲み続けるのは、治療ではないから。
薬は、症状を抑えてくれるものです。
だから、自分の原因を探して根本治療する必要があるのです。
貧血の原因は、人それぞれ
自分の原因を探していきましょう。
大きく分けて貧血は2種類
・薄い派:赤血球が薄い貧血
・少ない派:赤血球が作れない貧血
の2つに分けることができます。
薄い派:赤血球が薄い貧血
原因は、赤血球が水分で薄められている
特徴は
・1日2Lの水神話を信仰している
・汗をかかない
・デスクワークが多い
・下半身が冷える
・むくみが多い
・手足先がいつも冷たい
・生理の経血が多い(昼間でも夜用ナプキンを使用)
・口が寂しくて、お茶、コーヒー、ジュースなど常にちょびちょび飲んでいる
対策の目的
からだの水分(水溜り)を減らすこと
対策手段
1日の水分を減らす
汗をかく(湯船に浸かる、サウナなど)
少ない派:赤血球が作れない貧血
原因は、赤血球が作れていない
赤血球は、人の体でどこで作られているでしょうか?
中医学では、簡単に胃と言いますが、実は5臓(肝臓、腎臓、脾臓、肺、心臓)全てが関係しています。
例えるなら、
made in japanのパソコンは、それぞれのパーツが韓国、中国、ベトナム、シンガポールで作られ、最後に日本で検品されてmade in japanとなるように。
血液も肝臓、腎臓、脾臓(胃)、肺、心臓それぞれが関係しています。
食事や漢方、薬の材料をからだに入れるだけでは、赤血球のパーツを作ることができません。
肝臓:オーバーワークをしない
腎臓:むくみを軽減する
心臓:適度な運動
肺 :深呼吸
脾臓:遅い時間の食事をやめる、食べ過ぎない
など総合的なケアが必要となります。
さらに、専門的な話をすると
「あえて赤血球を作らない貧血」というのがあります。
人の体は、うまくできています。
運動しない人は、
「そんなに赤血球を必要としないよね」と血を管理する5臓が判断し赤血球を作らなくなります。
また、血糖値やコレステロールが高い人は、血がトロトロ流れにくいので、
「赤血球が少ない方が流れやすいよね」と血を管理する5臓が判断し、あえて体に負荷がかからないように、赤血球を作らなくすることがあります。
対策
血糖値やコレステロール値を下げると貧血は改善します。
からだの仕組みは本当に素晴らしいです。