食事管理でのダイエットを行う際の脂質は、1日の摂取エネルギーの20%程度を目安に制限するのが一般的です。脂質は1gあたり9kcalと、糖質やたんぱく質に比べてカロリーが高いため、脂質を制限することで、カロリーを抑えることができます。
ただし、脂質は体に必要な栄養素でもあります。脂質は、細胞膜やホルモンの合成、脳の働きなど、さまざまな生理機能に不可欠です。そのため、脂質を極端に制限すると、健康を損なう恐れがあります。
食事管理でのダイエットを行う際の脂質の摂取量の目安は、以下の通りです。
* 成人男性:60~70g
* 成人女性:50~60g
また、脂質の摂取量を減らす際には、以下の点に注意しましょう。
* **調理方法を工夫する**
揚げ物や炒め物などの脂っこい料理は、脂質を多く含みます。そのため、蒸し物や茹で物などの脂を使わない調理方法を工夫しましょう。
* **脂質の多い食品を控える**
肉や魚、卵、乳製品などの動物性食品は、脂質を多く含む傾向があります。また、ナッツ類や種実類、油脂も脂質を多く含みます。そのため、これらの食品を控えめにしましょう。
* **良質な脂質を摂る**
脂質には、飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸の2種類があります。飽和脂肪酸は、悪玉コレステロールを増やす恐れがあるため、摂り過ぎに注意しましょう。一方、不飽和脂肪酸は、善玉コレステロールを増やす働きがあるため、積極的に摂るようにしましょう。良質な不飽和脂肪酸を多く含む食品としては、オリーブオイルやアボカド、魚などが挙げられます。
食事管理でのダイエットを行う際は、脂質の摂取量を適切にコントロールすることで、効率的に体重を減らすことができます。