『おにぎり』or『おむすび』という名称問題⁉

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こんにちは。
この度は閲覧、誠にありがとうございます。

『おにぎり』or『おむすび』


先日、たまたま子供向け番組を
観る機会がありました。
その番組の中で、問題が出題されたのですが、
これがなかなかのハイレベルで、
思わず感心してしまいました。
とりあえず、みなさんに出題してみます(笑)

【問題】
おにぎりを一つ作るのに、何本の稲穂が必要ですか?

一応、問題には選択肢が付いていましたが、
選択肢がない状態で
わかる方が何人いるのでしょうか?
ちょっと、気になるトコロです。

一応、選択肢を記します。
(1)1本、(2)10本、(3)30本、(4)100本

はてさて、どれが正解でしょうか。
正解は、一番最後に記しておきます。
(いじわるして、スイマセン…)

この番組では、『おにぎり』と言っていましたが、
「これって、全国的にそう言われているのか?」
という疑問があります。
そう、『おにぎり』には、
『おむすび』という別称があるということです。

聞くところによると、
「地域によって言い方が違う」というのですが、
あなたは、
『おにぎり派』『おむすび派』
どちらでしょうか?
あ、そうそう、
第3勢力として『にぎり飯派』
もいるとは思いますが、
今回は2択に限定してみます。

一説によると、
東方面は『おにぎり』、
西方面は『おむすび』が主流といいます。
ただ、
「ハッキリとした地域差は見られない」
というのが現状のようです。
コンビニで売られている商品も
まちまちです。
ローソンは『おにぎり』がメイン、
ファミマは『おむすび』がメイン、
セブンイレブンは両方あり
といった感じです。
言い方はそれぞれかと思いますが、
どちらが正しいという問題ではないので、
感覚的なモノ、単純にフィーリングだけ、
ということなのかもしれませんが…。

ここからは、個人的な見解です。
賛否はあるかと思いますが、ご容赦のほどを…。

まずは、『おむすび』です。
本来、『神の力』を授かるために、
米(飯粒)を山に見立てて
三角形に握ったとされています。
要は、神とつながる(ご縁する)ために、
三角に握る訳です。
三角は力(パワー)の象徴なので、
何となく納得がいきます。
その際、「米(飯粒)を固く結ぶ(くっつける)」
という意味で、
『むすび』という言葉が使われたようです。
その意味で考えると、
厳密に言えば、
『おむすび』の条件は、かたちが『三角形であること』
となります。

次に、『おにぎり』です。
ご飯を握ったモノの総称が『おにぎり』
かと思います。
なので、握ってあれば
「かたちは関係ない」ということ。
三角型、丸型、俵型、円盤型、などなど
握ってあれば、すべて『おにぎり』と言えます。
別の由来として、
魔除けの意味を込められた、
『鬼斬り』から転化したというモノがあります。
民話の中には、
『おにぎり』を投げつけて、
魔物を退治するようなことがあります。
これも、魔除けという意味を考えたら、
うなずけることです。

私見ですが、どちらかというと、
『おにぎり』という言葉の勢力が強い
という印象です。
握られていれば、
すべて『おにぎり』と言えるので、
色々な場面で、とても重宝な言葉となるからです。
しかも、何となく言いやすい。
(にぎりの母音が
 すべて『イ』だからでしょうか?)

どちらにせよ、
米(ごはん)を通して、
パワーを得るということは共通しています。
本来、『気』という漢字は『氣』となります。
旧字には『米』という文字が入っています。
(漢字の改変は意図的な悪意を感じますが…)
『米』には『氣』に関連する
何らかの力がある。
そう解釈してもいいかと思います。
昨今、米を含む『炭水化物』
悪モノにする傾向があります。
確かに、取り過ぎは良くないというのは事実です。
だからといって、
「極端に摂取しないのもいかがなものか?」
と思っていしまいます。
重要なのはバランスではないでしょうか?

ちょっと話が脱線してしまいましたが、
とりあえず、まとめてみます。

『米(ごはん)』には『氣』に関連する、
何らかの力がある。
その力を凝縮するために、米(ごはん)を握る。
食を通して、神の力を授かるためには、
神とつながる(縁を結ぶ)必要がある。
そのためには、カタチを三角形にすることが重要。
丸型などのモノも『おむすび』という人がいるが、
厳密に言うと、間違いといえる。
神とつながるために握られたモノが『おむすび』。
基本的に握られたごはんは、形状は関係なく
すべて『おにぎり』と呼ぶことができる。
その中でも、
力(愛情?)を注入されて握られたものが、
『魔除け』といった特別な効果を発揮する?

あらためて考えると、
『おむすび』という呼称には、
縁起やご縁といったような、
神道的な要素が入っているように感じられ、
何となく特別感がある気もします。
とはいえ、
普段、『おにぎり』
と言うことが多い自分ですが…。
『おむすび』と言った方が、
色々な良縁が結ばれて、
何かいいことが起きそうな気もします。
そんな訳で、
これからは『おむすび派』ということで、
よろしくお願いします。

(追記)
『おむすび』と呼べるのは、
三角形のモノだけだと思っていますので、
他のカタチのモノは
『おにぎり』で統一させていただきます。


忘れていました…答え合わせです
正解は(3)30本

※もちろん稲穂1本分の米粒には
 バラツキがあるかと思います。
 しかも、
 おにぎり1個の大きさも指定していません。
 なので、正確数値なのかと言われと
 ちょっと困ってしまいます。
 その番組では、これが答えでしたし…。
 重要なのは、
「おにぎり1個を作るのに、
 稲穂が30本位は必要になる」
 ということ。
 こういうことを知っていると、
 暴食や無駄な廃棄などの愚行を
 考える一助になる可能性があるからです。
 意図を理解くださると、幸いです…。
 よしなに、お願いします。



















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