選考注視法とオペラント注視法を理解する

記事
学び
こんにちは!
心理学研究員の原です。

今日は,発達心理学の基礎の選考注視法とオペラント注視法についてみていきたいと思います。

選考注視法
「乳児がいつ頃から図形やパターンを見分けられるのか」という問いに取り組んだのがファンツという研究者です。ファンツは2つの視刺激を対にして何度も提示し,それぞれの注視時間に注目しました。
乳児が2つの刺激を見分けられない→注視時間に差が生じないです。
乳児が2つの刺激を見分けられる→注視時間に差が生じます。
実験の結果,生後1週間の新生児でも少し複雑なパターンのある図形(人の顔に似た図形の場合注視時間が長くなる)を好んで注視することがわかりました。
この研究には,乳児が2つの刺激を見分けられていても関心を示さない場合には注視時間に差が生じないという欠点があり,この欠点を補った研究方法が馴化ー脱馴化法と言われています(この研究方法の詳細はここでは触れないです)。

オペラント選考注視法
オペラント学習を利用した選考注視法のことです。乳児にゴム製の乳首をくわえさせて2つの視刺激を対呈示し,1つの刺激を注視したときにのみ強化として口にくわえたゴムの乳首からミルクが出るようにします。そうすると,乳児は強化が伴う刺激を長く注視するようになります。ここから,乳児でもオペラント学習は成立して2つの刺激を弁別できることがわかります。

乳児は弱い存在と思われることが多いですが,発達心理学の基礎をみていくことで生きる上で必要な力を持っていることがよくわかると思います。

最後まで読んでくださりありがとうございました。
サービス数40万件のスキルマーケット、あなたにぴったりのサービスを探す