子どもはなぜ遊ぶのか?

記事
学び
こんにちは!
コリン性蕁麻疹を発症してしまった心理学研究員の原です。

今回は、「子どもはなぜ遊ぶのか」というテーマで書いていきたいと思います。

現在は、様々な遊びがありますよね。校庭でドッジボールやサッカー、バスケットボールをしたり、教室内や家ではカード遊びやゲームをしているのをよくみかけると思います。では、なぜ子どもは様々な遊びをするのか、ということなのですが、発達心理学の中ではこの点について研究報告がみられるのでそれを今回はみていきたいと思います。

1.剰余エネルギー説
シラー・スペンサーが提唱した説であり、生存の困難から解き放たれた人間は生存に必要以上のエネルギーを持っているため、その発散を目的として遊ぶと考えます。ただし、この説の批判として、進化論的問題と遊びは衝動的に行われるものではなく、この説ではこの点が十分に説明できていないとの批判があります。

2.準備説(練習説)
伝えられた遺伝的資質を練習すること(遊ぶこと)で将来役立つ技能を習得するために遊びがあると説明する説です。ただし、この説の批判として、遊びのすべてが将来役立つ技能を習得することを目的としているわけではないというのがあります。

3.精神分析説
怒り・攻撃の欲求は遊びによって放出され適応を保つのであり、これらの欲求を積極的に克服するものとして遊びがあると説明します。ただし、この説の批判として、この構図ではすべての遊びを説明することができないというのがあります。

4.同化説
ピアジェは認知発達の過程で出現した新しい行動の型に様々な対象を同化する喜びを得るために遊びがあると考えます。ただし、この説の批判として、機能的快楽の遊びの説明が困難であるというのがあります。
なぜ子どもは遊ぶのかと考えるときに様々な説が存在することがわかりますね。特に、同化説はピアジェの認知発達の基礎を理解していないと解釈が難しいと思います。最後に少しだけ、遊びを通して育まれる力について述べますね。

遊びの中で育まれる社会的能力
遊びといっても、何で遊ぶか、誰と遊ぶかなど様々な遊びの形があると思います。発達心理学の中でよく知られることですが、4歳~5歳頃までは自己中心的な傾向がみられるが、遊びの中で相手(友達、親など)と衝突(ケンカ)することを通して他者の立場に立って物事を考えたり、自分の感情をコントロールしたり、レジリエンス(困難なことを受け止めて乗り越える力)を高め、ルールを共有できるようになるので遊びはとても大切です。

最後まで読んでくださりありがとうございました。

サービス数40万件のスキルマーケット、あなたにぴったりのサービスを探す