親を「許す」ことは正しいことではない

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現代社会では、インターネットの普及により、自分の生きづらさの原因が親の虐待やネグレクトにあると気づく人が増えています。そのような人々は、カウンセリングやセラピーを受けることで、親を許すことが大切だと教わります。

しかし、本当に親を許す必要があるのでしょうか。私は、親を許すことは必ずしも正しいことではないと考えています。

「許す」とはどういうことなのか

まず、「許す」とはどういうことなのかを考えてみましょう。一般的に、「許す」とは、相手がしたことを受け入れ、恨みや怒りを捨てることであるとされています。

しかし、本当に恨みや怒りを捨てることは、簡単なことではありません。ましてや、幼少期から長年にわたって親からの虐待やネグレクトを受けていた場合、その感情を簡単に消し去ることは不可能に近いでしょう。

表面的な許しは意味がない

自分の本意とは違うのに許すと言うのは、自分の感情に蓋をしているだけです。主に怒りの感情です。もちろん、自然に許すことができるなら良いのですが、毒親問題に関しては、数十年もかけて味わってきた感情を、例え親から謝罪されたとしても簡単に浄化することなんてできないと思います。

表面的な許しは、自分の感情を抑圧するだけで、根本的な解決にはなりません。むしろ、自分の感情を受け入れられないことで、さらに生きづらさを感じてしまう可能性もあります。

親を許さなくてもいい

親を許さなくても、決して悪いことではありません。親を許すことが、必ずしも幸せにつながるわけではありません。

むしろ、親を許さないことで、自分の感情を正直に受け入れ、自分自身と向き合うことができるかもしれません。

親を許すのではなく、自分を許す

親を許すことよりも大切なのは、自分を許すことです。親から虐待やネグレクトを受けたことは、決してあなたのせいではありません。

自分を許すことで、自分の過去を受け入れて、自分の人生を歩み始めることができます。

親を許すかどうかは、あなた次第

親を許すかどうかは、あなた次第です。誰かに言われたからといって、無理に許す必要はありません。

自分の気持ちと向き合って、自分にとって何が正しいのかを判断してください。

親を許すためにできること

親を許すために、できることはいくつかあります。

親からの虐待やネグレクトを受けたことを、自分自身で認める
親の行動は、自分のせいではないと理解する
自分を傷つけた親を、許せない自分を許す
これらのことをすることで、親を許すための第一歩を踏み出すことができます。

親を許すことは、簡単なことではありません。しかし、自分自身と向き合って、自分にとっての正解を見つけることが大切です。
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