アルコールが「百害あって一利なし」と言われて久しいです。
今年の夏も暑かったので、ビールが美味しかったですよね✨
私はクラフトビールが大好きなので、旅行に行く先を決めるときは大抵、美味しいクラフトビール求めて旅しています。
私はお酒に強いので、結構何リットルも飲んでも、そんなに大変なことにはなりませんが、私の友人は、ビールひと口飲んだだけでも顔が真っ赤っかです。
一体この違い、なんなんでしょう。。。?
カギは
「2型アセトアルデヒド脱水素酵素」です。
この酵素が私は「NN型」(活性タイプ)なんですね。
これ、モンゴロイド以外の人種は100%この型なので、漏れなく酒豪です。
一方、モンゴロイド(日本人)はどうかというと、56%。
つまり、およそ2人に1人ぐらいはお酒弱いです。
そして、全体の4%ぐらいは、これ全く不活性型なので、
私の友人はまさしくこれに当たります。
アルコールの分解のメカニズムは、
胃袋〜血液〜体外へ排出もしくは肝臓へ
ざっくりこんな流れです。
肝臓では、酵素(1B型アルコール脱水素酵素)が、
第一段階として、アセトアルデヒドに分解します。
この段階で有害物質になります。
ここからが勝負。
この有害物質を分解するのが、「2型アセトアルデヒド脱水素酵素」(ALDH2)です。
つまり、
単に体質に合わない人が多いだけ。
(この酵素が遺伝的に働かない人が日本人には多い)
ということです。
日本人の半分弱の人が、このような遺伝子を持っているので、
害があるよと言われても仕方のないことです。
それに、私のようにいくらお酒を飲んでも変わらない人間だって、
肝臓はだんだん弱ってくるわけで、強いから飲んでいいというわけでもありません。
肝臓を元気に保つためには、やはり栄養をしっかり摂取することが何より重要です。
特にタンパク質は、肝細胞もタンパク質なら、分泌される酵素もタンパク質です。
(厄介なことに、このタンパク質の代謝も、日本人は苦手なんですね。)
ちなみに、「飲んでたら強くなった!」という人がいますが、
これは、強くなったわけではなく、「酔い」の不快な症状を感じにくくなっただけです。
アルコール依存症になりやすいのが、この人たちです。
お酒は毒であると認識した上で、「毒って美味しいな♪」と心して楽しみましょう。