ルノーの本格的なハイブリッド車がこのアルカナ。
輸入車では初めてのフルハイブリッド車じゃないかな?
顔はそのままルノーですが、大きく見えて迫力があります。
そして、何よりも横や後ろデザインがクーペSUVスタイルでカッコ良かった。
室内は赤オレンジのようなステッチがあり見映えよく、カーボンパネルも存在感ありオシャレ。
アンビエントライトがあるのも豪華に見えます。
傷が付きやすいピアノブラックだけを使うのではなく、カーボンパネルを採用しているため傷が付いても目立ちにくいっていうのは個人的に凄く良いと思いました。
室内のデザインはルーテシアなどにも似てますが、助手席右側には物置があったり、センターコンソールにはルノーのキー置き場があったりと面白いポイントがありますね。
センターコンソールにはドリンクホルダーが縦で2個あり(ここはプラスチック感あり)、シフトレバーの手前にあるため操作の障害になりそうですが、肘おきが引き伸ばすことができる所は嬉しいですね。
肘置きから、そのまま手を伸ばすとシフトレバーがあるのも良いですね。
そして、電動パーキングも採用されてました。
フランス車お馴染みのグローブボックスですが、アルカナはちょっと埋まってるぐらいで結構使える広さになってるのも嬉しい。
視界は前方がやや狭く感じました。
また、フランス車は三角窓からミラーが設置されていて、ここはちょっと死角になりますね。
ただ360°モニターがあるため、そこは嬉しいポイント。
ですが、ナビ画面は結構小さく画質も荒いため、ここは気になりました
(ナビ設定は今のところ無?カープレイは使用可)
メーター系はフル液晶なので綺麗。
アニメーションもあり先進的(画面のモード切り替えは遅い)。
後席は普通に座ることが出来ますがそれ程広くはなさそう。
足先は入りますが、レールが干渉するため足を開いては入りません。
頭上スペースはクーペ風なため標準的。
広くはない印象ですが、窮屈な感じは全くなく丁度よいサイズですね。
荷物室はやや高めかな(開閉は手動のみ)。
結構広く。床板を下の段にし高さを稼ぐこともできる。
後席を倒すとほぼフラットで凄く広々使えるため(戻す時、シートベルトは挟まりますが、ご丁寧に差し込み口があります)、広さもあるし使い勝手良さそうですね。
エンジンは1.6Lのフルハイブリッドと、マイルドハイブリッドがあり。
今回はフルハイブリッド。
出だしはEV感が凄く体感でき、最近のトヨタが実現したモーターの力強さを最初から持っている感じ。
そのため、40キロぐらいまで凄くレスポンス良い滑らかな走りが体感できます。
エンジンはかかっても音&振動が凄く抑えられていて静かな空間。
出だしがギクシャクしがちなフランス車では、そこをモーターがフォローしてくれているため、ここも良いポイントですね。
それでいて加速するとエンジンの回転としっかりしたパワーや伸びが伝わり、走りの楽しさがある。
エンジンとの繋ぎは悪くないですが(意識しないと気にならない)、なんだか思わぬ場面での段付きが目立つ時がありました。
モード切替は13種類あるだとかで、特に坂道ではエンジンが結構回る音や振動が目立つ時があります(下りも含めて)。
また、急にエンジン回転が激しくなる時があるため、中速では回転と走りがマッチしない加速の時があります。
ここは逆にトヨタと違い面白い所
それらを含めて、段付きなく繋ぎも滑らかな日本のハイブリッドは、凄く熟成されていると改めて感じさせられました。
モードによって味付けはかわり、スポーツだとエンジンの主張が強いため個人的にはノーマルがいい。
ハンドルは太めでBMWを思わせる。
ごく低速では重いですが、走り出すと適度なコシがあり扱いやすくなる。
味付けはメガーヌのノーマルより重みがあり上質な感じでした。
ブレーキはやや左寄りで、アクセルにちょっとかかる程度(手前にある感じ)。
止まりは非常に滑らかで、ハイブリッドでカックンブレーキにならず好印象。
モード変更でワンペダルブレーキが使えるのですが、日産より凄く優しい。
そのため、頭が振られないため酔いにくく扱いやすかったです(停止はしない)。
また、左足置き場があるのも嬉しい。若干迫ってきててちょっと狭く感じはしますが、輸入車でよくみられる圧迫感まではないです。
視界は背が高いためか目線が結構高く感じ、地面から離れた感覚がある(車幅も程よい感じ)。
カーブ時は背高感はありますが、体の持っていかれ感は少なく、シートが十分支えてくれるため楽です。
シートはしっかりした硬さがあり、ファブリックほどの密着感は無くても、やりすぎ感はなく丁度よい感じに支えてくれるため座りやすくいいシートでした。
ルノーはスポーティなのか、アルカナでも乗り味は意外に硬く、ゴロゴロやコツコツは結構あります。
また、凹の衝撃など格好尖った衝撃が伝わりますね。
ですが、ボディのブルブル感はなく振動終息が速いため頼りがいがあり、不快な感じはないです
(後ドアも含めてドアの閉まりのシッカリ感が凄い)
設置感はメガーヌより劣りますが、ガッチリ感はあり安定した走りがある。
背高感はあっても不安定さは無いため凄く良いですね。
遮音性は高くロードノイズが結構抑えられてて静かな空間あり。
遠くでコーって鳴ってるなぁぐらいです。
荒れた路面でもそれは変わらずでしたが、60キロぐらいになるとロードノイズは目立ち始める様子。
最後に価格ですが420万くらい?
オプションが少ないことを考えると、このサイズ、この内容でとなると、オプション盛りの日本車より安いんじゃないかな?
さらにフルハイブリッドなので輸入車で20キロ/L以上出るのも大きな魅力ですね。
★★こんな方にオススメ★★
このサイズで、この装備内容。オプション盛りの日本車よりも安く買えるのでは??
(それを決め手とする方も多いらしい)
ハイブリッドの熟成さは日本車の方が滑らかさはありますが、出だしのスムーズさや滑らかさは健在で、さらにそこからの走りの楽しみがあるのは大きな魅力です。
輸入車で燃費20キロ/L以上出るのもスタンドに行く回数が減り、今までにない輸入車の快適性がある車ですね
(高速域で条件合えば30キロ超える燃費も出るだとか)
そういった利点を体感したい走り好きな方にオススメ。