欲望は捨て去ることはできない

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「欲望は捨て去ることはできない」
その通りだと思う

人間の欲が社会を進化させて
人の成長を促すことになる

しかし、最近は欲望を持たない、持てない人が多くなっているようだ。


日本人の低欲望化の傾向というのがあって、
「責任を取りたくない」
「責任を持ちたくない」
「自分自身の責任を大きくしたくない」
という20代・30代の日本人の考え方である。

そのため、
会社に入ってもあまり出世したくないとか、
結婚したらそれが重荷になる、
家を買ったら一生借金で苦しむことになる
そんな考えが先に立つようになっている。

大前研一さんはこんな風に言っている。


しかし、
今の若者だって、幸せを求める根本的な欲望はある。

大前さんの視点は決して間違ってはいないが、
経済的側面からしか見ていない


これからの日本は
もっと精神的な欲望の充足
を考えていくべきだ。



以下、中村天風先生の言葉を引用しておく。


人間の欲望というものは
絶対に捨てることはできないのであります。

それを捨てることのできるように説いている、
釈迦もキリストもマホメットも多くの人々に、
私から言わせましたら、
偽りをいってるんだと遠慮なく言いたい。

私は欲なんて捨てません。

私と同様に真理の中で生きる立派な人間を、
この地上にできるだけ
ふやしたいという欲望で
一生懸命このお仕事をやってるんだもん。



人間、欲を捨てて、
どこに生きがいがあるって言うんだよ。

人間の世界が常に進化し、
向上しようとするのも、
ある意味から言えば、
大自然のもつ一つの大きな欲望じゃないか。

人間をつくった大自然が
すでにこの大きな欲望を持っているんだもん。

その大きな欲望をもってるものの力で
生まれた人間に、
いろいろの欲望があるのは当然じゃないか。

天風哲学は、
積極性をもって人生に生きよという
教えであります。

だから、欲を捨てろなんて、
そんな消極的な、できないことは大嫌いだ。

もっと人生は積極性を発揮して、
大いに欲望を炎と燃やせと私はあえて言う。

出典は中村天風『盛大な人生』


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