鳥さんの換羽

記事
コラム
この冬の異常気象のせいか、風邪気味の人間ですが、保護鳥三羽たちも、またこんな寒い時期に換羽が始まってピリピリしています。
鳥さんの換羽は犬猫の冬毛夏毛と違って、常に(悪く言えばダラダラと)古い羽を落して新しい羽と交換しています。
と言っても、鳥さんは環境変化に敏感なので、今回のように保護施設から別の場所に移り、とりあえず落ち着いたと感じたことで、新しい羽に生え替わるようなことはあります。
逆に言えば、彼らが我が家に表面的にも慣れるのに3ヶ月かかったというわけで、環境整備の難しさも感じます。

さて、羽がキレイで無いと保温にも飛翔にも影響が出るので、羽へのメンテナンスは鳥さんにとって重要な仕事です。
鳥の羽はまず、毛穴から毛鞘が生える事で作られ始めます。
生まれたばかりの鳥さんが、とげとげしい姿をしているのを見たことがあるかも知れませんが、あのとげとげが毛鞘で、中には羽になる材料が詰まっています。ここに血液から栄養が送られて羽が完成すると、鞘が取れて羽が華開く仕組みになっています。
この毛鞘を、鳥好きさんはよく「ツクツク」と言います。鞘が取れたばかりで、まだ開ききってない羽は「筆毛」なんて呼ばれています。

さて、鳥さんは普通ダラダラと換羽すると言いました。
が、私も本を読むまで知らなかったのですが、文鳥さんは年に一回、全力で全身の羽を換羽する習性があります。それは鳥さんの生育時期によって異なりますが、うちの八光は毎年5~6月が換羽期になります。
こう言う時は、マジでツクツクだらけになります。
下は今年5月頃の八光の換羽中の様子です。頭がツックツクだらけなのが分りますでしょうか。
DSC_3553.JPG
触ってモミモミしたいところですが、先ほども書いたとおりこのツクツクには血管が通っているので、うっかり折ってしまうと大出血してしまいます。
また、全身換羽中の文鳥は非常に機嫌が悪くなっているので、外からじっと眺めている方がいいですね。
とは言え上のように、だいたい頭の羽のツクツクが最後に残るので、ちょっとずつ優しく鞘を抜くお手伝いはするんですけどね。
サービス数40万件のスキルマーケット、あなたにぴったりのサービスを探す