鳥が見ている世界

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コラム
鳥さん達が見ている世界はどうなっているんだろう。
彼らが見ている世界をリアルに感じたい。いつもそう思って居ます。
人類が見ている色彩の世界は、実は意外と味気ない(?)のです。
色の三原色としてRGBが言われますが、これは霊長類を基準にした考えです。
哺乳類以外の種のほとんどは、実際には四色視覚を持っています。
RGBに加え紫外線を感知できる能力を持っているのです。これは魚類から受け継いできた能力で、もちろん鳥さんも紫外線を感知できます。
まだ研究が完全に進んでいませんが、鳥さんは紫外線を非常に活用しているようです。
鳥さんは性的二次の区別が付きづらいです。鶏の雄に冠羽があるのは珍しい方です。これは鳥さんが飛行に特殊化するにあたり、生殖器すら無駄と割り切ってしまったものと考えられています(これは別途コラムにしたいです)。
しかし、紫外線ライトを当ててみると、実は雌雄で羽の色が異なる種があることが分っています。つまり、我々霊長類には分らない形で、鳥さん達はお互いを区別している可能性があります。
そうすると、他の物質についても、私たちが見ている”色”以外のものが、彼らには見えていることになります。
紫外線を介して見ている世界はどんな姿なのでしょう。
どんなものが見えて、どんな意味を持っているのでしょう。
いつも彼らと過ごしていて、逆に「人間はどう見えているのかな」と考えていることがあります。
紫外線が見えるサングラスとかかけてみると分るのかも知れないですね。

ちなみに哺乳類は、ほぼ赤青の二色色覚と明暗しか分りません。
これは哺乳類が進化した時代、夜行性を選択した結果、カラフルな色覚が必要無くなったためと言われています。
ではなぜ霊長類は三色色覚になったかというと、初期の霊長類が意地で緑が見られるよう、失った感覚とは別のところで"緑"が見える視覚を再獲得したためと考えられています。
ホモ属は雑食に移行する過程で、カラフルな色覚が必要になったことがキッカケでは無いかというのが主な説です。
このため、一部の人で緑色が見えない色覚障害が起きるのです(基準が赤青なので、緑色覚が発達しないことがある)。
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