水平線を意識しないトレードは、地雷を避けずに進むのと同じ

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マネー・副業
裁量トレードをする上で、この目線を取り入れなければ、即負けトレーダーになってしまう。

今回はそんな水平線の目線について解説していきます。

私は主に1時間足を使ったトレードをしており、場合によっては1分足でもトレードしています。

なので、基本的には1時間足トレードをする際の目線となりますが、正直、チャートはフラクタル構造になっているので、4時間足や5分足トレーダーの方でも応用できるものとなります。

ご覧になっている方が読みやすいように、できるだけ図を用いて簡潔にまとめ、わかりやすい記事になるように仕事と家事の合間に頑張って書きました。大事にお読みいただけるとうれしいです。ヽ(*’ ‘*)ノ


水平線で何がわかるの?


結局、水平線で何がわかるの?と思っている方も多いのではないでしょうか。

水平線とは、言い換えれば
「意識されているライン、つまり、反発の可能性があるライン」です。

水平線の活用方法としては大きく分けて3つあります。

【利確ポイントの判断】【トレンド転換の判断】【エントリーの判断】

水平線は、【意識されるので反発の可能性がある】ということなので、考え方としては

●せっかくエントリーしても、エントリー直後に意識される水平線が待ち受けているのであれば、エントリーを控えよう

●意識されるラインでしっかり反発しているから、上昇(下降)するだろう

このような目線として、リアルトレードでは使用することができるのです。

逆にいうと、意識される水平線が分からないということであれば、すぐそこに抵抗する可能性があるラインが控えているにも関わらずエントリーしてしまう可能性があるということなので、負けトレードを増やす材料となるでしょう。

厳しく言ってしまうと、「水平線が引けないのであれば、トレードはしない方がいい」とも言えるほど、トレードをする際に、水平線は、非常に大事なのです。

では、引き方を一緒に見ていきたいのですが、ダウ理論についての知識がないと水平線を引くのは困難なので、まずはさくっとダウ理論について解説していきます。


ダウ理論 | 上昇トレンド


上昇トレンドは、高値→安値→高値→安値、と形成されていきます。
ダウ理論_上→下.png


そして、直近安値を超えたときにトレンド転換が起きるかもしれないと予想ができます。つまり、図での緑ラインですね。

トレンド転換の定義については、この緑ラインにプラスして「安値を切り下げて、高値も切り下げて~・・」などといったものもありますが、図の緑ライン、つまり、直近安値のラインが1番大切な目線となるので、覚えておいてください。


ダウ理論 | 下降トレンド


下降トレンドは上昇トレンドの逆なので、解説は省略します。

ただし、大切なのは、直近高値を超えた緑ラインです。
ダウ理論_下→上.png



水平線の引き方


水平線の引き方は主に2種類です。

最初にお話したとおり、水平線とは【意識され、反発の可能性があるライン】のことです。では、どのラインが意識されるのでしょうか?

それが、先ほど解説したダウ理論と密接に関わってきます。

相場の大基本であるダウ理論。それは、高値と安値で形成されています。

そして、そのダウ理論が崩れるまで、上昇トレンドは上昇し続け、下降トレンドは下降し続けるのです。

ということで、1つ目の水平線の引き方は【高値・安値】です。

しかし、水平線は引くことが大事なのではなく、どうやって使いたいのかが大事です。

そこで、実際のエントリーポイントから逆算して水平線の引き方を見てみましょう。

トレンド転換を予測する


FXは買いか売りしかありません。

つまり、上昇トレンドの場合は買い、下降トレンドの場合は売ればいいのです。

ということは、トレンド転換の予想は必須スキルとなります。

先ほどのダウ理論に基づき、以下チャートのトレンド転換ポイントを予想してみましょう。

01 (1).png


過去チャートなので、すでに、上昇から下降トレンドに転換しているのが一目で分ってしまいますが、画像の右半分を隠されたときにも、「下降トレンドになるかもしれない?」と予想することが大切です。

その予想をするためにつかえるのが、高値安値の水平線です。
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黄色のラインがダウ理論の高値安値の山とするのであれば、直近最高値を作った安値、つまり緑色のラインを下抜けたら下降トレンドの可能性があります。

画像真ん中あたりで一度抜けています。

さらにいうと、これは水平線とは関係ありませんが、非常に大事なことなのでお伝えしますが、下の赤矢印の部分で、高値を更新できずにいるのがわかりますか?
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この時点で、「高値を更新できなかったので、上昇トレンドが終わるかも知れない」という予想ができます。

この目線だけでも、無駄な順張りトレードを回避できます。

そして、この緑水平ラインを、一度下抜けた後、反発し、下降する際にもこのあたりで反発してから(レジサポ転換)下降しており、しっかりと機能しています。

この水平ラインは、トレンド転換の予想のために使うことができますね。


利確ラインを決める


次の水平線の活用方法は、ダウ理論の高値安値と言っても、トレンド転換ではなく、利確ラインの目安に役立てたい場合の水平ラインの引き方を解説します。

下図の赤ラインで、最高値をつくってそのまま急下降し、その後も同じラインで何度も下降を繰り返しています。
04.png

そしてラインをブレイクした後、今度はそのラインで反発し、上昇をみせています。

これをレジサポ転換とよびます。

この水平線の使い方は、たとえば、下図の黄色ゾーンの上昇で買いエントリーをするとします。
05.png



ここで目安となるのが直近最高値、つまり赤ラインです。ここが抵抗ラインになる可能性があると考え、利確ラインを赤ライン付近に設定することができます。

もう1つ参考画像を張っておきます。下図は日足チャートです。
06.png


これまたレジサポ転換が起きていますね。

これで水平ラインの引き方の解説は以上となりますが、あと1つだけ大切なことをお伝えします。

水平ラインはあくまで【目安】にすぎないため、水平ラインだけに頼ったトレードは絶対におすすめしません。

たとえば、先ほどの日足の水平ライン、

「日足レベルで何度も反発してそれを抜けたからレジサポ転換するだろう」

ここまでの目線はOKです。

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日足チャート

ただし、ここで、下位足である5分足に落として赤丸付近で買いエントリーを狙ったとします。

▼ 5分足チャートがこちら
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日足では、水平ライン(赤線)をほんのちょっとのヒゲで突き抜けていただけでしたが、5分足レベルでは、がっつりと下抜けしています。

リアルタイムで見ていたら、「あれ?反発すると思ったのに、しっかりと下抜けたから売り?」などと考え、売りエントリーしてしまった日には後悔の嵐です。

ということでもしこの日足レベルの水平ラインの反発、つまり買いエントリーを狙うとしても、もう1つの根拠が必要になるのです。

それが、次のnoteで解説予定のMA(移動平均線)を使った目線の確認になります。

さらにいえば、この水平ラインとMAさえ極めてしまえば1つの手法が確立し、相場の流れにのっとった高勝率のエントリーポイントが分るようになります。


安値・高値をつくった人のポジション決済の予想(シナリオ)


最後に、水平ラインの成り立ちを考えましょう。
10.png

赤ラインは先ほど説明した何度も反発し、意識される水平ラインです。

これは、赤丸のポイントで
「上昇トレンドの押し安値じゃ~!!買いじゃ買いじゃ~~!」
と買いポジションを持った人がいるため、価格が上昇していると考えることができます。
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では、ここで買いポジションをもった人たちの気持ちになってみましょう。

この買いポジション、あなたなら損切りをどこに設定しますか?

大きく分けて2通りあります。

●1つめの王道損切りライン 
  →前回安値、つまり下の青ライン

●2つめの損切りラインは  
  →安値のすぐ下、つまり上の青ライン

このいずれかに設定している人たちがいます。

そして、上の青ラインを一度下抜けた、つまりそこに損切りラインを設定していた人たちの損切りを巻き込み、少し下落したものの、もう一度価格が上昇を見せました。

そして、赤丸で「買いじゃ買いじゃ~!!」と買いエントリーを仕込んだ建値まで戻ってきました。(図の青丸の場所です)
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この青丸のポイントで
「さっきは含み損だったのが、ほぼ建値になったから決済!」と考える人もいるでしょう。

※この現象は、プロスペクト理論といって、人は損失は耐えることができず、すぐに解消したくなる、という人間心理も大きく関わっています。

このようにして、意識されていた水平ラインが、レジサポ転換するのです。

その後、損切りラインを下の青ラインに設定していた人が最後に損切られ、価格が下落していく。

このようなストーリーがこのチャートには隠されているのです。

じゃあ、どこが一番美味しいエントリーポイントなのでしょう?

美味しいエントリーポイントは、実は、「多くの人が心をへし折られたところ」です。

言葉にしてしまうと、なんともいやらしいですが、ハイエナのようにじっとチャンスを待ち、獲物が弱ったシーンでガッと狩りに行くのが1番いいのです。

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つまり、「買いじゃ買いじゃ~!」を裏切って下落したシーンが一番美味しいのです。FXは、ずるしてナンボの世界だと思っています。

より多くの人を騙し、「そっちかーい!」と絶望に立たされた人の裏をつくのです。

なんだかかなり卑怯で嫌われてしまいそうですが、FXの世界とはゼロサムゲームなので仕方がないのです。

「上昇トレンドだから、押し目で素直に買いエントリー」

などとやっていても騙され養分にされ続けてしまいます。

じゃあ、養分になっている人を養分にして勝ってしまいましょう。

実際に私は、多くの人を騙したシーンのエントリーを狙った手法でトレードを行っています。

つまり、期待を裏切り、大勢の損切りを巻き込んでいくので、エントリー方向に価格が動きやすいので、利確しやすいのです。

さて、長くなってしまいましたが、最後までお読みいただきましてありがとうございました。

今の記事でも何度か出てきた「MA(移動平均線)」についての解説も公開予定です。

今回の水平ラインの目線とMA(移動平均線)の目線がなければ、FXで勝つことは不可能なので、ぜひご覧ください。


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