ストレングスファインダーや自己理解ツールを使って
「あ、これ自分の才能かも!」
「これは確かに得意なことかも」
と嬉しい発見はしたものの・・
日常で意識してもあまり上手くいかずに、
「これってやっぱり才能じゃないかも・・・」
こんな風に疑いの気持ちが出てくることがあります。
僕も「これは、自分の才能だ!!」と興奮したのに
いざそれを意識して使ってみると、
「なんか上手くいかない」
「他の人の方がスゴイじゃないか・・・」
「結局自分の才能なんて大したことないんだ・・・」
と、せっかく見つけた強みの種に過度な期待をして
自己嫌悪と自己否定を強めた時期がありました。
そこで今日は、ストレングスファインダーや自己理解で本当に見つけるものについて理解することで
「無駄に自分にダメ出ししないで、自分の強みを活かせるようになります」
落ち着いた心持ちになって、強み開発ができるようになる知識をシェアさせていただきますね。
◾️ 才能や強みだと思うと裏切られた気持ちになってしまう
例えば、あなたは才能と聞くとどんなイメージが湧きますか?
「あの人はすごい才能だ!」
といった風に日常で目にしたり聞こえてきます。
サッカーのワールドカップがあったり、野球の世界大会があったり、オリンピックがあると、必ず誰かのすごい結果に対してこう報道されます。
だから、僕らは才能=超スゴイ、になってしまいがちです。
僕らが自己理解ワークやコーチングを通じて見つける才能や強みは、ここで言う才能とはちょっと意味合いが変わります。
この感覚のズレが、「やっぱり自分は大したことがない」という落ち込みを生んでしまうのです。
◾️ 強みは育っていくもの
強みには、成熟度や成長具合があります。
例えるなら、兄弟のようなもので、
お兄ちゃんが「強み」で、弟ちゃんが「才能」です。
「強みのお兄ちゃん」はいつでも安定して簡単にギターの演奏ができます。この前も文化祭で人前で歌ってきたところ。
一方で、
「才能の弟」は、まだお兄ちゃんほど安定した音が出せないし、パフォーマンスもまだまだ未熟。そんなイメージです。
実際に、ストレングスファインダー開発元であり強み研究分野でパイオニアであるGallup社は「才能」と「強み」を明確に分けています。
才能は、自分が自然にしてしまう「考え方・行動・感じ方」
強みは、安定してポジティブな結果を生み出す能力
「才能の弟」は、誰かに言われたわけでなく、自然とギターを弾くという行動をとります。
「強みの兄」は、ギターを弾く時間を継続してとってきたことで、今では人前で演奏ができてみんなに喜んでもらえます。
こんな感じで、才能にスキルや知識、時間を投資していくと強みになります。
◾️ 強みと言える基準は?
それは「安定性」です。
強みは、”安定してポジティブな結果” が出るのに対し、
才能は、”自然にしていること” なので、
社会や日常でいつも良い結果を生むかは分かりません。
こう言うと強み発見や強みを活かすには、随分とハードルが高いなぁと思われたかもしれませんが、大丈夫です。
例えば、職場やコミュニティにこんな人いませんか?
その人がいる日はなんだかよく分かんないけど
「その場の雰囲気が和むし、安心する」というような人。
これは間違いなく、その人の強みです。
この人の才能の一つは、
いつも物事の明るい面を見ようとするところ。
だけど、本人はそういったことを自然としていることに気づいていないかもしれません。才能ってそのような「え・・・自分でも意識したことなかったし、こんなことが?」ってなるものなんです。
◾️ 強みは成長していく、どこまでも...
さらにその人が
「確かに私って、自然と暗い出来事にも物事の明るい面を見ようとしているかも...」と気づいて、
「そういえば、その場の雰囲気が和むし安心します。と言われることが多い...」と強みも自覚したとします。
自分にその才能や強みがあると実感してから、意識的に社交的な場に出かける機会を増やしたり、ファシリテーター講座などを受けるなどをすると、
「いつもその場の雰囲気が和んでいて、みんなが安心して参加できる...」
そんな風に社会で活躍していく、凄腕のコミュニティー運営者などになります。
こんな風に強みは、常に成長し続けるのです。
その強み開発ロードの高みにいる人たちが、「あの人はすごい才能だ!」と報道されるアスリートの方やアーティストであり、SNSで見かけるすでに時間とスキルを大量に投資してきたインフルエンサーさん。
才能という言葉は同じですが、自分にも同じような強み基準で比較する必要はないのです。
◾️ 自分を活かす道を歩む...!
だから、ストレングスファインダーや自己理解ツールから嬉しい発見はしたものの・・
「これってやっぱり才能じゃないかも・・・」
と、疑う必要は全然ないですよ...!!
むしろ、「自分を活かす道を見つけたかも...!!」って、実験のつもりで強みを活かす道を楽しんでみてくださいね。
最後に、経営の神様と呼ばれるドラッカーの言葉を紹介して終わりにさせていただきます。
人が何かを成し遂げるのは、強みによってのみである。
弱みはいくら強化しても平凡になることさえ疑わしい。
強みに集中し、卓越した成果をあげよ。
出典:「マネジメント」 P.F.ドラッカー
「 自分の強みは何だろう? 」
そんな素朴な問いかけから生まれる答えを、一緒に探しませんか?
最後までお読みいたただき、ありがとうございました。