totomomoSa 1-2 今こころに引っかかること

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コラム
写真は先日京都に行ってきました。
ここは・・・醍醐寺
お城みたいに大きな境内で、庭園がかなりきれいでした!
いやされました♡( *´艸`)

ここからが、タイトルにある本題です(笑)

先日、ある家族と出会いました。
後期高齢となる女性。
我慢強かったのか、病院に来られたときには重症肺炎の悪化が原因で心臓が止まっていました。なんとか心臓は動き出しましたが、脳の障害が残り意識が戻りません。

医師は優しい言葉で、彼女の夫と娘に問いかけました。
「彼女がどう思っているかは、わかりません。
人工呼吸器を外して自然は状態で天命を待つのか、気管切開を行って体を傷つけることになるが、人工呼吸器の助けを借りながら頑張って生きてもらうか。本人に聞けたらいいけど聞けない今、ご家族さんにそれを決めていただきたい。ご家族さんが後悔しない選択を。」
夫は「僕たちにはわからないから、先生の判断に任せます。」
娘は「父のいうことはもちろんですが、かすかにでも可能性があるなら、自分の母なので生きててほしいと思ってしまいます。」
その通りです。
家族の命の話。
そんなこと、誰にも決められません。
医者も家族も。
「とりあえず、今日は落ち着いておられるので、お家で考えてみてください。」
夫は「帰っても私たちに決められない。なんの知識もないから。」と、おっしゃいました。

私は、その言葉に何もせずにいられない気持ちになりました。

こちらが、彼女に行うケアの時に見せてくださる反応。弱いながら咳をされることや、歯磨きを嫌がっているのか口を閉じられること。時折、嫌な表情をされること。
人工呼吸器をつけた状態が長くなることでの苦痛と思われること、痛みを感じられている可能性があること。
気管切開をされた患者様で普通の生活に戻られた時、喉の傷を大変気にされること。
夫は「そうなんですね。知りませんでした。」
娘は「私たちには全く想像もつかないことでした。おしえてくれてありがとうございます。帰って考えみます。」
ふたりは静かに帰っていかれまいた。

数日後、彼女は私のいない勤務帯で自然な形で永眠されました。
あとから聞いた話ですが、その時が来たとき家族は命のために手を尽くすことを希望されなかった、と聞きました。

あの日から、彼女のご家族様に会うこともありませんでした。
私の話したことが、ご家族様を苦しめていないようにと願うばかりです。
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