ライターを専業として8年目の私が、過去に失敗した出来事をまとめています。これからライターとしてやっていこうと思っている人、多いのではないでしょうか。
ライターは小さい子供がいる主婦でも家にいながらでもできる、人気の副業です。私ももともとは副業としてやっていましたが、現在は専業として仕事をしています。
そんな私が、長いライター生活の中で「失敗した!」と感じたことを今回はまとめました。初心者の方に是非参考にしていただきたいと思います。
誰もが遭遇する可能性がありますので、特に初心者ライターさんは参考にしてくださいね。
指定された文字数以上はいくら書いてももらえない!
クラウドソーシングサイト経由で仕事を請け負っていた時のことです。私のもとに「スカウト」が舞い込みました。
スカウトとはクライアントが「こんな人に記事を書いてほしいな」と思ったライターに直接仕事を依頼することです。
私に来た依頼はこのようなものでした。
副業関係の記事作成
1文字/2.2円 2000文字程度
ワードにて納品
構成付き
副業はもともと興味がありましたし、文字単価も悪くない。またワード納品であることや構成付きであったため、私は飛びつきました。
テストライティングにも合格し、早速仕事開始!
しかし、仕事開始早々問題が発生します。
構成を見ると、とても2000文字で収まるボリュームじゃない!
そうなんです。
構成付きではあったのですが、見出しが多すぎて、とても2000文字で収まるとは思えません。どう頑張っても3000文字~3500文字程度になってしまいます。
さらにクライアントに文字数について質問したところ、以下のような回答が。
私「収まらないのですが、1文字段単位でしっかり頂けるのでしょうか…?」
クライアント「2000文字分以上は支払えません。もともと文字単価が高いの で、多少はご了承いただきたい。」
確かに2000文字で4400円なので、「まあしょうがないかな…」と私も妥協し、そのまま仕事を続行することに。
クライアントのレスポンスも早く、特に不満はありませんでした。
しかし契約して3カ月ほど経った頃、さらなる問題が発生します。
クライアントが調子に乗ったのか、構成はますます増え、2000文字どころか5000文字でも収まらないボリュームに!!
私「ぁの…これって1文字単位で…(略」
クライアント「ご了承ください(略」
最終的に4400円で6000文字程度書かなければならなくなり、交渉もうまくいかず、契約を終了させていただきました。
このようにクライアントによっては、一定の文字数以上はいくら書いてもお金を出さない人もいます。
なんとか文字内に収めて提出すると「もっとボリュームを持たせてください」と言われ、さらに書かされました。
短い文章で情報を詰め込むのもライターの腕の見せ所ではありますが、今回は限界だったため、やむをえず終了となりました。仕事はたくさんありそうだったのに、非常に残念です。
募集時と採用後で条件が違う
私は1つのクライアントに依存はせず、常に新しい案件は探しています。これはクライアントの仕事がなくなっても、逃げ込める場所を作るためです。
その日もクラウドソーシングサイトで仕事を探していました。すると条件がよさそうな案件を発見!
コスメやメイク関連の記事作成
1文字/1円 1500文字程度
クライアントのオリジナルシステムで執筆
画像選定あり
当時私は0.8円/字くらいで仕事をしていました。
そのため1円/字はまるで夢のような案件です。早速応募し、テストライティングを突破。早速仕事開始となりました。
いざ仕事となり、クライアントからマニュアルとともに、詳細な仕事内容が送られてきたのですが、そこに衝撃的な一言が!
クライアント「1文字0.5円からのスタートとなります。」
私「ええええええええええええええええ!!??!」
「1円/字のはずでは!?」と思い、クライアントに問い合わせると…
クライアント「最初は0.5円/字からのスタートで、最大で1円までアップします。」
そうならそうと募集要項に書いておいてよ!
さらに…トドメの一言が。
クライアント「1500文字以上はお金が出ません!」
まぢか!?(汗
募集要項とあまりにも違うため、辞退させていただきました。またクライアントの専用システムで執筆するのですが、レギュレーションが非常に細かく、当時初心者の私には難しかった…。
募集時に人を集める作戦?なのかもしれませんが、正直あまり印象はよくありません。募集要項と実際の単価が違う案件には注意しましょう。
クライアントのサイトが閉鎖!危うく未払いになりかける
ライターの仕事に慣れ、直接契約が徐々に増えてきた頃のこと。あるクライアントと新規で契約をしました。
仮想通貨についての記事作成
1文字/2.5円 文字数上限なし
ワード納品
クライアントは新規で仮想通貨のサイトを立ち上げるため、私もライターとして参加させていただくことに。クライアントのレスポンスも早く、仕事もどんどん来るし、単価もそこそこ。
私にとってかなり働きやすい環境でした。記事の出来も褒めて頂き、どんどん案件がくるので稼ぎやすかったです。
しかし、契約して半年ほどたったころ、ある事件が起こります。
それは…コインチェックの流出事件です。
仮想通貨の取引所であるコインチェックから580億もの仮想通貨が盗まれ、大きな被害が出ました。それにより、国が仮想通貨に規制をかけ、仮想通貨の勢いがなくなってしまいます。
この頃からクライアントの依頼がどんどん減っていき、ついには音信不通に。さらには掲載されていたはずのサイトが消滅する事態に。
もちろん未払い分の記事がたくさんありました。
もしかして、会社潰れた?支払われないかも…!?
と不安になっていました。実際に翌月の支払予定日に振り込みはなく、クライアントのチャットワークは音信不通に。
しかし遅れること2カ月後、個人名で原稿料の支払いがありました。
おそらくクライアントが会社を潰し、個人名で清算をしてきたのだと考えられます。支払いがあってよかったですが、もしなかった場合、連絡をとる手段はありませんでした。
直接契約をする場合は、このようなリスクがあることも忘れてはなりません。
ライター失敗談 まとめ
ライターを長くやっていると、実に様々なクライアントに出会います。もちろんその大半は真面目でいい人たちばかりです。
しかし稀に今回ご紹介したようなクライアントに出会ってしまうことがあります。クライアントとライターはビジネスパートナーであり、対等であると私は考えます。
「仕事がなくなるから…」とクライアントに意見を言えないようでは、いつになっても激安ライターとして使い倒されて終わりです。
少しでも「おかしいな?」と思ったら、クライアントに確認・交渉し、少しでも働きやすい環境を自分で作らなければなりません。
そこがライターとしての成功の分かれ道だと思います。