手持ちカメラだけで、シネマティックに撮る方法

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写真・動画
動画制作を始めたけど、動画の素人っぽさが抜けないとお悩みの方に。
今回は手持ちカメラ一つで、シネマティックに撮影する方法をご紹介します。
こちらを最後までお読みいただければ、あなたの動画のクオリティはワンランクもツーランクも上がっているかもしれません。

今回、撮影するための機材はカメラのみです。
なので、スマートフォンでも大丈夫ですが、より雰囲気のある素敵な動画にしたいのであれば、カメラがあるとなお良いでしょう。
それでは、特別な技術を必要とせずに素晴らしい映像を作成するテクニックを解説していきます。

1. 主題の選定と撮影位置の工夫

撮影方法と書きましたが、まずは動画の主題を明確にしましょう。主題がプロダクトの紹介、日常の出来事など、何をメインに撮影する必要があるのかを理解することが重要です。
それにより、どういった画が必要になるのか事前に洗い出すことができます。

例えばプロダクトの紹介であれば、
 ①プロダクトの全景
 ②プロダクトの寄り
 ③プロダクトを使用しているカット(ミドル)
 ④プロダクトを使用しているカット(引き)
 ⑤プロダクトにピントが合っていて、奥でなにか作業しているカットなど

この他にも、異なるアングルや位置から撮影することで、映像の多様性を確保され、動画に奥行きをより出すことができるようになります。

2. 光の活用と独自の雰囲気作り

光の効果的な利用によって、シネマティックな雰囲気を演出することができます。初心者の方で多いのが、順光で撮影してしまっていることです。証明写真のようなのっぺりとした画を作りたいのであれば順応で問題ないのですが、シネマティックにしたいのあれば、基本的には順光はやめましょう。
では、どうするのか?
逆光や半逆光で撮ると、陰影が生まれ映像に立体感を出すことができます。
また、光源についてはライトを使う必要はなく、自然光だけで問題ありません。自然光の柔らかい光が映像に深みと質感を与えてくれるでしょう。

3. ショットの多様性と流れの構築

異なるアングルやカットを使用して、ショットのバリエーションを広げるようにしましょう。
全体的な考えとしては引きとミドルと寄りの3種類ぐらいは取る位置を分けておきます。同じような角度から取ったカットは編集するときに繋がらなくなってしまいます。そのため、できる限り左右の角度を大きく変えて、引きも寄りも変えることを意識しながら撮っていきます。
また、引きを撮ったら寄りを撮るということを頭に入れておくだけでも、撮影はすごく楽になるので覚えておいてください。
これらを意識しながら撮影することで、編集時のシーン間を違和感なく繋げることを実現し、ストーリーの流れを構築しやすくなります。

4. 特定のシーンに焦点を当てて撮影する

料理のプロダクトや作業工程など特定のシーンを重点的に撮影しましょう。シーンの魅力を最大限に引き出すために、引きのカットやミドルショットを交えながら、常に考えながら撮影することが重要です。
例えば、何かの作業を撮影する際を考えると、正面から撮ると説明的なカットになり、後ろから回り込んで寄りで撮るとそのカットに情緒が生まれます。
また、その作業だけにピントを合わせるのではなく、手前のものにピントを合わせたり、その逆で手前をぼかすなど、画に奥行きを感じられるように撮ると映像に立体感が生まれます。

5. 動画の引きとミドルのバランス

引きのカットとミドルのカットを巧みに組み合わせることで、映像がダイナミックになり、リズムを与えることができます。
例えば、正面の引きから横からのミドル、寄りへと繋げたり、同じ寄りでも、もう一歩寄った画にすると、より映像がドラマチックになります。適切なバランスでこれらのカットを使い分けることで、見応えのある動画を制作できるようになります。

まとめ

手持ちの機材を駆使して、シンプルでありながら魅力的なシネマティックな動画を制作する方法を紹介しました。スマートフォンと手持ち撮影のスタイルを活用し、光やアングル、ショットのバリエーション、編集のテクニックを織り交ぜて、自分だけの映画のような動画を楽しんでみてください。

最後までお読み頂き、誠にありがとうございました。
動画についてのお悩みなどありましたら、お気軽にご相談ください。

それでは、次回またお会いましょう。

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