学ぶ楽しさ

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コラム
今日は私が学生だったころを振り返ってみる。

いい高校、いい大学、そして、いい会社...
教員をしていた両親の下で育った私は、疑いもせずに、この言葉を信じ、受験戦争真っ只中を生き抜いた。

中学の頃、人間教育で有名な地元の塾に通い、進学校に入学し...
でも、その高校で入った部活で、生きる楽しさを感じて夢中になり、
一応、国立大学には入ったものの...
その間、学ぶことが愉しいと感じたことはあっただろうか。

無難な卒業ののち、
就職して1年めに、いきなりパソコンを渡され、
秋にはレセコン(医療会計)ソフトを作れと命じられた。

私の出身は工学部だが機械系、
授業では、空調の効いた部屋を占拠するような大きなコンピュータを相手に、FORTRAN言語を使ってパンチカードでプログラムを組んだ。
そんな私がパソコンなど扱えるはずもない。
とはいえ、先輩も経験がなく、誰も教えてはくれないのだ。

マニュアルを熟読し、マイコン(当時はそう呼んでいた)雑誌を読み漁り、
BASIC言語を習得した私ではあるが、医療会計がわからない..
必要に迫られ、2年めの冬の2ヵ月間、医療事務の専門学校に通った。
やるからには精一杯、負けず嫌いの私は必死に勉強し、
卒業試験は前代未聞の満点合格。
嫌われましたねー、まわりの女子たちに...

で、この勉強が楽しかったかというと..楽しくない。
が、おかげでレセコン(レセプトコンピュータ)を作り上げることはできました。

その後、運よく医科系大学が開講する社会人向けの医用工学カリキュラムに参加してみないかと、先輩から声がかかる。
当時は出世の近道とされ、喜んでお受けした。

しかし、それまで「人間」になんて興味がない。
高校の生物授業、好きじゃなかったよなー。
履修科目は、解剖学、生理学、病理学、
いやー、解剖はできねーよ..な私。
ところがだ。
お亡くなりになった方の臓器を、この目で間近に観る。
触って感触を確かめる。
犬に至っては、胸を切り開いて電極を刺し、心臓の電気現象を観察する。
仲間同士で静脈に穿刺し、血液を採り合って、血液型も調べた。

初めてかもしれない。
こんなに学ぶ事が楽しいことなのかと、私は医学の勉強にのめり込んだ。
それまで画一的に、ある一定の法則で、
ほとんど全てが数式で理解できた工学系に対し、
ヒトは違う。
一人ひとりが千差万別
同じものなどなに一つないのだ。

入社以来それまで、12誘導心電計に触れ、
その自動解析について、少しばかりの知識を持っていた私は、
何人かのヒトの心電図を観て思った。
こんなに違って、簡単に診断結果が導き出せるのだろうか...
電極の状態1つで、ノイズの乗り方も大きく変わってしまう。

カリキュラムを卒業した私の進路は、
それまでの病院情報系システムエンジニアから、
さまざまな生体信号の自動解析にベクトル転換されたのだ。

心電図、心拍情報、血圧、汗、身体活動強度、体位、
これら情報をセンスし、時系列を抜き出して解析する。
そこに関与する自律神経の機能を推定する。
抜き出すためにディジタルフィルタを組む。
解析して心身の状態との関係を観る。

いろんな学会にも出向いた。
ME学会、心電学会、ホルター心電図研究会、循環器学会、循環器PSMの会、自律神経学会、内科学会、皮膚科学会、生理学会、心身医学会、糖尿病学会、発汗学会...
まだまだ数え切れないな。

あれから四半世紀経たいまは...
私は寝る間を惜しんで、ヘルスカウンセリングを学んでいます。
そこには「本当の自分を生きる」ための術があります。
学校では誰も教えてくれなかった、
あるがままに生きていい、それが最善の健康法なんだということを、
私のまわりに、私とご縁をいただいた方々に、
わかりやすく伝えるために...

共に学び、共に愉しく生きていきましょう!


これは、いまから11年前の2012年8月21日、私がヘルスカウンセリングに夢中になっていた頃に書いたブログ記事です。
小中学生の不登校(文部科学省が公表した「問題行動・不登校調査」で、全国の小中学校で2021年度に学校を30日以上欠席した不登校の児童生徒)はこの頃18万人、2021年には24万4940人と、過去最多記録を更新中なのです。
流行病騒動による急増もありますが、日本の学校教育は、私が経験したそれと大差なく、いまだ知識詰込み主義、上のものが使いやすい人間を作るために作られたままなのではないでしょうか。
普通なら、行きたくなくなりますよね。

私は、この騒動が始まる直前の2019年末日で、61歳で会社を退職しました。
ようやく本当にやりたかったことを、自分の意志で、組織に気兼ねすることもなくやれると思っていました。
けれども社会は一変し、身動きがとれなくなってしまったんです。
時間は十分すぎるほどありました。

いまの社会は、おかしすぎる。
そう直感した私は、自分のアンテナにかかるものを片っ端から調べました。
教育についても、政治についても、そして地政学、経済、歴史、もちろん医療についても…。
そうしたら、いまの世の中かがなにで動いているのかがよく見えるようになりました。
でも、普通に調べていては見えませんよ。
悲しいかな、日本はどこかの国のように厳しい情報統制下にありますから。
それが敗戦後ずっと続いているんです。
いい加減に目覚めよ、日本人です。

クスリ屋に勤めながら、クスリでは病気を根治できないと知っていましたし、現代医療の限界にもぶち当たっていました。
多くの医者は自分の専門領域の臓器しかみない。
人間は臓器の集合体ではなく、心もあるし魂もある。多くの微生物とも共存して命がある。
なのに…。

そんな思いで、それまで忙しくて十分にできなかったことをリサーチしたら、本当によく理解できました。
学ぶことは楽しいのです。
学校に行きたくなかったら、自分の興味のあることをとことん調べてみるのはどうでしょう。
自分のありのままに生きることが最善の健康法だなんて答えに行き着けば、きっとワクワクしてくると私は思います。

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