ヘルスカウンセリング学会研修スーパーバイザーになって

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コラム
ヘルスカウンセリング学会の公認資格セミナーを担当することができるスーパーバイザーになるためのインターン研修に参加した時の想いを、私は2011年10月11日のブログに綴っていました。
いまは当学会の理事をしており、今週末にある第30回学術大会(2023.9.23-24)では、大会実行委員長を務めさせていただきます。

10月8日、9日とポートメッセ名古屋で、ヘルスカウンセリング・アドバンスセミナーが開かれました。

講師はカウンセリングルーム ビビッド・ライフの小林啓一郎先生、私はスーパーバイザー研修生としての参加です。
学会公認心理カウンセラーは、ベーシックセミナー、アドバンスセミナーのスーパーバイザーになる権利があり、それぞれのセミナーに3回以上、スーパーバイザーとして受講者さんと関わるインターン研修で、支援姿勢などを訓練し審査を受けます。
3回め以降で合格となれば、晴れてスーパーバイザーとして認定されるしくみです。

私は今年、この2つのセミナーのスーパーバイザーになる!
そう心に決めて、これまでヘルスカウンセリングに関わってきました。
上位資格のヘルスカウンセラーやイメージ療法士にチャレンジするか、基礎固めのセミナー支援に重点を置くか、実はそれまで決めかねていたんです。

でも、私自身が、たとえばがんの患者さんのセラピーはしないだろう、それよりも、元気のない世の中に、少しでも笑顔を増やせるのは基礎編の普及だろう、そんな思いがあってとった行動なんですよ。

その思いは、3.11東日本大震災直後に開催された、宗像恒次先生のアドバンスセミナーでスーパーバイズした時に、さらに確信になりました。

3/12、首都圏の交通が全面マヒした状態でも、開始時刻にはお一人おみえになりました。
北海道からの参加で、前日は近くに泊まっておられたとのこと。
先生は、「一人でも参加者がいるなら私はやる」とおっしゃられ、お二人のパワーに、私も前日東京の職場で、寒い夜を明かして辿りついた苦労も吹っ飛ぶ思いがしたんです。
コンビニでは食料が手に入らず、腹ペコで会場入りした私に、先生は大きなおにぎりを差し入れてくださいました。
それが、すごく美味かった!、嬉しかった!
アドバンスセミナー初のインターンの思い出です。

それから7ヵ月、地元名古屋のセミナーで3回めを修了することができ、私は無事スーパーバイザーになることができました。
心理カウンセラーを取るとき、そしてスーパーバイザーのインターンまで、優しく支えて下さった小林先生に感謝です。
ありがとうございました。

今後は、セミナー支援者として、受講者のみなさんに関わっていきます。
私の両親は教員でした。
その血は変えられない。
SATで気づいた本来の自分は、やはり教育を通してみなを育てたいということ。
私は2008年から、ヘルスカウンセリング学会のホームページを制作しています。
今後さらに一般の方々がご覧になっても、わかりやすいページにすることは課題として持っていますが、スーパーバイザーを通じ、直接受講者さんから得たニードが、さらに反映されたページづくりができればいいですよね。

みなさん、共に成長し、本来の自分で生きられる自分と、社会づくりを実現していきましょう!


あれから12年経ち、SAT療法が進化し、研修内容も随分変わりました。研修コースや研修自体の名称も変わっています。
私が当時、自分でもっと広めたいと思ってスーパーバイザーになったのは、基礎編と称しているリスニング(傾聴)やアサーション、気質コーチング、ヘルスコーチングなどの「ソーシャルスキル」の部分です。

私が受けたスーパーバイザー研修はベーシック3回、アドバンス3回の計6回。
アドバンス研修のインターン1回めが3.11の震災直後で、1日めは講師の先生も来られないような状況、研修中も余震が頻繁に揺すり、時折襲う大きな揺れの中でも、2日間やり通されたのが、とても印象に残っています。
食べるものがなくなったコンビニで、なにも買えなかった私に、初日、研修の手伝いをされていた宗像先生の娘さんからいただいたおにぎり、本当に美味しかったな。

この時はTwitterも繋がらなかったなと思いながら、Twilogを見てみました。3/11のつぶやきはありません。

2011/3/12 21:27 最初は私ともうお一人だけでしたが、徐々にみなさんおみえになって、最終の受講者数は10名でした。こんな状況の中、とてもいいセミナーでしたよ。
2011/3/13 07:36 昨夜はあたたかい布団の中で、横になって眠れるありがたさを実感した。非常時は日常のあたりまえの素晴らしさに気付くチャンスかもしれない。
2011/3/13 07:38 娘もがんばっているようだ。ツイートを発見してホッとする。
2011/3/13 21:24 カウンセリングセミナースーパーバイズ2日め終了。震災の中、変わりたいというみなさんのエネルギーをしっかりと感じ、スーパーバイズさせていただきました。お疲れさまでした。
2011/3/14 21:18 今日は東京にいる娘の陣中見舞いに行ってきました。パン、水…なかなか入手しづらいようです。

震災直後の研修受講者さん、10人もみえたんですね。記憶から消えていました。みなさんのパワー、すごいや。私の娘は一人で東京に住んでいて、全然連絡が取れなかったのですが、Twitterで生存確認ができ、研修後の3/14は月曜だったけど休んだのかな、娘に会いに行ったようですね。

最後にお世話になった小林啓一郎さん、がんのSAT療法に熱心に取り組まれていました。私が「試験」だと意識すると、どうしても固くなってしまって、うまくカウンセリングできなくなることを見抜き、的確なアドバイスをくれた先生です。
「上手く聴けなくたって大丈夫。相手の表情を確認しながら、自分が聴けていないようだったら、ごめんなさい、いま聴けていませんでしたね。もう一度、いまの部分を教えてくださいますかと聞き直したらいい。相手は聞いてほしいんだから。」
合格したいという想いがいっぱいで自分に当たっていたフォーカスを一瞬のうちに、相手に向けさせてくれた神の言葉でした。
この経験が、私をカウンセラーとして大きく成長させてくれたんです。
2017年7月28日の記事を最後にブログの更新が止まり、カウンセリングルームのウェブサイトもなくなっています。学会もやめられたようですし、お元気にしておられるだろうか…。

話は変わりますがTwilogは私の日記、記憶の検証に使えますね。サービスが終わらないことを祈るばかりです。
Twitter歴:4,969日(2010/02/11より) / ツイート数:15,459(3.1件/日)の私的情報です。

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