川柳を売るということ

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わにの一日は朝日川柳と毎日川柳のチェックで始まる。

私は、家族を送り出したあとすぐPCに向かいデジタル新聞のチェックをする。朝日の声欄川柳、これは時事川柳。毎日の仲畑流万能川柳これはやや文芸川柳に近いがジャンル分けはこだわらなくていい。ともかく目を通す。

すごくいい句はスプレッドシートに記録。そんなに頻度は多くない。
私はスプレッドシートで川柳を管理している。自分の川柳でぱんぱんなので、他人の名句メモは稀。

ファイル名は「映像的リズム感自己投影」。
水野タケシ師匠の言葉である。良い川柳の条件は、
・情景が目に浮かぶ
・リズム感がよい
・他人事ではない自己が投影されている
常に忘れないために川柳のファイル名にしている。

最初のシートは川柳の覚書で、例えば古来から言われている「川柳の三要素」が書いてある。
・うがち
・かるみ
・おかしみ
川柳は笑わせるのが目的ではない。人間性や人生や社会を「うがった」視点から見て、それをあえて「かるく」表現することによって「おかしみ」が出てくるという教えだ。

そして新聞川柳のチェックのあとはサイト「川柳三昧」で公募川柳の発表に一通り目を通す。
川柳公募は無数にある。発表も毎日ある。
私は最近公募に応募することは少なくなったが、ココナラで川柳を売っている以上は見ていないと「盗作」を詠んでしまう可能性がある。

川柳のような短詩型文学は意図しなくても同じ発想で同じ句が偶然できてしまうことがある。それは避けなければならない。
だから、ここまでがルーチン。

例えば最近だと受賞句に「持続可能」「二刀流」のなんと多いことか。
審査が主催会社のスタッフだったりすると、知らないから。
他の公募に似たような句が出てるの知らないから。
こういう単語や流行語は危険なので、句を売るときにはあまり使わない。

ある意味、川柳の公募に応募するのは気楽だ。
受賞句が盗作ではないかどうかは主催者がチェックするべきことだから。
川柳専門誌の「川柳マガジン」にも盗作が載ってたことあるから、このチェックは容易ではないのよ。
(2016年の「アニメ見て泣く俺を見て親が泣く」これはオタク川柳大賞の「アニメ見て泣く俺を見て母が泣く」の盗作)

私の句も盗作されたことがある。それはさておき。

ココナラでは私は「川柳」を「売る」立場だから、盗作チェックは私に責任がある。句を請け負ったときのプロセスは

①依頼内容の川柳を検索して検索上位のものをチェックしまくる。
②盗作にならないよう気をつけて詠む
③「(自分の句) 川柳」で検索してないのを確かめる。が!
④検索に出てこない「万能川柳検索」「川柳データバンク」「川柳サイトまるせん検索」をチェックしまくる!それでも見つからないこともある!
⑤クライアントに確認をとる。思わぬワードが禁句だったりするから。
⑥クライアントのダメ出しを受けて句を詠み直す。
③~⑥をクライアントが満足するまで繰り返す。

全部クリアしたら納品だぁ。

こっからは愚痴だけど、
「納期が短いのに連絡が取れない、
連絡来たら全没で理由もなんかイメージで、
どういう句が欲しいのか自分でもわかってないから、
延々とダメ出しするお客さま」
は、こちらからキャンセルさせていただいてます。
☆ひとつの評価をくらうとわかっていても。


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