プライドからの脱却

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コラム
 私は子供の頃から、プライドとコンプレックスいうものに悩まされていました。ただその頃はそれがプライドだったという事には気づかなかったのです。私がそのプライドを捨てたのは35歳の頃で、そこからは大分楽に生きられるようになった気がします。だからと言ってプライドをすべて捨てることができたのかと言うと、決してそうゆう訳ではなく、50歳になった今でも多少なりプライドという物に左右されているのも事実です。
 では私が幼い頃に持っていたプライドとコンプレックスはどんなものだったのか、そしてそれをどうやって捨てることができたのかをご紹介していきたいと思います。

青天の霹靂

 その事件は私が小学校4年生の秋の10月におきました。夕飯を食べ終わってテレビを見ながら家族団らんしていた時です。急に母が私の頭を見て、驚いたようにこう言いました。
「お前の頭の後ろに10円玉くらいのハゲができているよ。なにかやった?」
私は思い当たる節がなく、「わからない」と答えましたが、その時はまだそんなに深刻には考えていませんでした。
 母も私の頭が気になったのか、次の日学校から帰宅してから近くの皮膚科に私を連れて行きました。診察の結果、円形脱毛症という診断を受けて塗り薬を処方されました。朝晩その塗り薬を塗ったら、1か月程でその円形脱毛症は治ったのです。
 母も私も一安心していたところ、12月になるとまた別のところに円形脱毛症ができました。

再発

 2度目で前回も治っているから、そんなに気にしていなかったのですが、今度は同じ塗り薬を塗っても全然治らないどころか、日が経つにつれてどんどん円形が大きくなっていきました。
 そして遂に朝起きると枕元に髪の毛がごっそりと抜け落ちるほどにまでなってしまい、私は不安と恐怖で押しつぶされそうになっていました。母も心配して近くの皮膚科に相談したら、大学病院を紹介され通うことになりました。
 私の髪の毛は翌年の2月にはすべて抜け落ち、眉毛までもなくなってしまいました。

 この円形脱毛症という病気が50歳になった今でも、まだ治っていない事は当時の私が知る由もありません。私は10歳という幼い頃から、「髪の毛がない」というコンプレックスを35歳になるまで持ち続けることになりました。
 次回は、髪の毛がない状態で、学校のクラスメイト達とどう関わっていたのか、中学3年生に頃に誤った重大な選択ミスについて語っていきたいと思いますので、よろしくお願い致します。


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