デザイナーに求められる気質とは?

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デザイン・イラスト
日本を代表する有名デザイナーの佐藤可士和氏が経営するデザイナー会社のSAMURAIでは、デザイナーを採用する際に佐藤氏は必ず「君、几帳面?」という質問をするそうです。これを知って「デザイナーには几帳面さが必要なんだ」と思った私は、「自分はデザイナーにはなれない」と考えました。私はA型の血液型に反してだいたい大雑把な性格なのです。(私はもう定年を過ぎた人間なので、本気でデザイナーを目指しているわけではなく、複業としてデザイン的な仕事がしたいと考えています)

実際にグラフィックデザインの独学をしていても、ミリ単位で余白をとったり整列させたりする作業が多く、几帳面さは大事だなと思うところがあります。そのような作業を几帳面にすることは嫌いではないですが、普段の生活で几帳面であるとはなかなか言えないところがあります。非常に不器用なので細かな作業が苦手で、作業は慣れであると割り切って不器用さを克服し、几帳面な気質になることに自信を持ちたいと思っています。

几帳面さがデザイナーに求められる大切な気質の1つだとすると、「ここぞ」というところは几帳面さを発揮できなくてはいけないと思います。「ここぞ」が「どこなのか」を直観できるようになりたいものです。その意味で、普段の生活でも几帳面さが少しでも身に付くように努力したいと考えています。

几帳面さ以外に、デザイナーに求められる気質を調べてリストにしてみました。この際、このリストで自分に足りないものをはっきりさせて、少しでもそれを取り入れられる生活スタイルに変えていくのも面白いかも知れません。

【デザイナーに求められる気質・向いている気質】

1. 日常生活の視界に入るものが気になる性質

広告、看板、映像、名刺、Webサイト等々、あらゆるメディアの視覚的要素や3Dプロダクトのデザイン的要素など、日常のものが気になる性格というのは、はっきり言って、デザインに興味をもつまではほとんどありませんでした。しかし、デザインに興味を持ってからは関心を向けるようになったと言えます。

1. 細部にこだわる気質

細部にこだわる事はデザイナーとして最も重要なことのようです。だから、几帳面であることはデザイナーとして必要なことだと思います。例えば、人の髪型の変化をいち早く察知できるといったのがこのタイプの気質になるらしいですが、これは到底自分に備わっているとは思えません。しかし、細かいところが全体のデザインやユーザビリティにとても重要であるということを心掛けてデザイン作業をしたり、日常生活を過ごしたりすることは必要だと考えています。

1. 基礎的な色彩能力・数学的な感性・情報の取捨選択ができる能力

自分には基礎的な色彩能力はまずまずあるかな?数学的な感性はけっこうある方だと思います。情報の取捨選択ができるかどうかは未知数です。情報の取り扱いについては、おそらく「捨てる」ことが少し苦手かも知れません。

1. 人の問題を解決する事に関心がある気質

これは自分には大いにあると言っていいでしょう。そもそもデザインは自分以外の「誰かの為に」あります。「その人の為に」という思いで、その人やその人の事業のためのデザインを考えて仕事をすることに誇りを感じています。

1. 既存概念に捕われない気質

既存概念をぶち壊したいという渇望はありませんが、自分は既存概念に縛られるのは嫌いなタイプです。したがって、この気質も持ち合わせていると言えるでしょう。ただ、同時に伝統的なものや古い考え方を大切にする心も持っていて、そのあたりのバランスは大切にしたいと考えています。

1. コミュニケーションが得意な気質

「コミュニケーションが上手か」と問われると、不器用な気質なので「上手」とは答えられません。しかし、コミュニケーションをとることに抵抗はないし、仕事上であれば、むしろ積極的にとっていける性格であると思います。

1. マーケティングとブランディングの知識がある

これはほとんどないと言っていいでしょう。これから学んでいくべき知識だという自覚はあります。興味もある分野なので、すぐにでも勉強していきたいと思っています。

1. タイムマネジメントができる気質

これはあまり「ある」とは言えないかも知れません。特に、1つのことに集中したら周囲が見えなくなる傾向があるので、切り替えて複数のことを同時並行でできる習慣を身に付けていく必要があるでしょう。

1. クリエイティブである気質

これは自分には「かなりある」と言えます。課題は、クリエイティブさを発揮して何かを創っても、なかなかそれを発表できない、引っ込み思案な気質であるところかも知れません。ここは克服する必要があります。

「デザイナーに求められる気質」とは反対となる「デザイナーに向いていない気質」を調べてみると、次のようなことが指摘されていました。

(1)伝えたいことを情熱と勢いだけで伝えようとする
(2)オシャレやこだわりが強くて、柔軟な発想ができない
(3) アイディアを出すのがうまかったり、クオリティの高い作品を生み出すことができる
→燃え尽きるのが早くて継続できない傾向にあるらしい。
(4)1つに集中したら他のことができなくなる

以上、「デザイナーに求められる気質」や「デザイナーに向いていない気質」をリストアップしてみて、これから自分が獲得していかなくてはいけない気質を整理してみると次のようになりました。これを踏まえて、なるべく自己変容できるよう頑張っていきたいです。

① 日常生活で目に入る主だったものについて、「なぜこのデザインなのか?」「どうすればデザイン的にもっとよくなりそうか?」といった視点をもって気にすること。

② 整る、揃える、使い勝手を考える等、日常生活の細かいところに気を配り、その気配りがどうして必要なのかを常に考えるようにすること。

③ いろいろな情報について、日々、情報の取捨選択を行い、情報をすっきり整理していく習慣を身に付けること。

④ マーケティングとブランディングの知識を多少身に付け、その知識をもってものごとを見ることができること。

⑤ 1つのことに集中していても、それにのめりこむことがなく、複数のことを同時並行でできる習慣を身に付けること。


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