FXでの失敗体験。1700万円の大損から学んだ初心者が避けるべき5つのポイント

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ビジネス・マーケティング
私は2011年3月にドル円が76円台を付けたとき、
1,700万円を溶かしメンタルが崩壊しました(〜 ̄▽ ̄)〜
大きな失敗は、誰にでも起こり得るものです。

市場の急落時などには、大きな損失を被る
トレーダーが多く見られます。
"失敗から学ぶ"と言われますが、投資での大きな
失敗や損失は、できる限り避けたいものです。

このため、大きな損失を被るトレーダーに
共通する行動パターンや失敗の傾向について
5つのポイントを紹介します。

そして、大きな損失を回避するための
方法についても述べます。
大事なことは、過去の負けを恐れるのではなく、
その失敗から学ぶことです。負けた時こそ、
自分の負け方に焦点を当ててみることが大切です。

自分の負けパターンを理解することで、
同じ過ちを繰り返さず、
より賢明な取り組みができるようになります。

経験が該当することは、誰にでもあり得ることです。
それを認めることが成長への第一歩です。
大きな損失が発生する背景には、一定の理由が存在します。
偶然によって大勝利を得ることはあっても、
偶然による大きな損失はありません。

大損失につながる行動は、自身で取っているものです。
その理由は、次の2つに分けられます。
ロット(取引枚数)の上げ過ぎ
損切りしない
メンタルがどうとか、関係ありません。

確かに、これらの要素を改善しない限り、
大きな失敗につながる可能性がいつでも存在します。
これは、取引中に危険な要素を抱えたままで
あることに似ていますね。どちらも、
「すぐに利益を得たい」「一発大当たりを狙う」
といった欲望が根底にあることがあります。

1過度なロットサイズ
初めから十分な資金を持つトレーダーは少なく、
多くの人がFXを数万から数十万円程度の少額から始めます。

資金が少ない場合、1取引で得られる利益もそれに比例して
少なくなります。そのため、リスクを理解しつつも、
ロット(取引単位)を増やしてしまうことがあります。
資金が不足しているため、より早く利益を得たいという
欲求が働いているのです。

しかし、元々の資金に対して大きなロットサイズを取ると、
利益や損失が急激に変動します。少しでも損失が出ると、
資金が急速に減少してしまいます。

たとえ初めは利益を出し資金を増やしても、
ますます多くの利益を追求したい気持ちが高まり、
ロットサイズを増やすことになるでしょう。

このような状態では、いかなる資金量であっても、
1回の負けで大きな損失を被ることになります。
一貫して資金に対して大きなロットサイズを維持
しているため、必然的にどこかで大きな損失
を被ることになります。

2損失を切らずに大損する
損切りしようと思っても、躊躇してしまうことが
ありますね。
なぜ損切りが難しいのかというと、
損失を認めることがためらわれるからです。

もし損切りせずにそのまま待っていたら、
逆転して含み損が解消されるかもしれないと
期待してしまうのです。

また、損切りした後に価格が元に戻ると、落胆します。
エントリーが失敗し、損切りでも失敗するという
状況になります。
このような状況では、精神的なダメージが大きくなります。
そのため、以下のような考えに走りがちです。

"これだけ下がったら戻るはず"
"もう少し待ってみよう"

"今回だけは助けてくれるかも"といった神頼み
しかし、損切りできない自分を正当化するために
都合の良い理由を探しているだけです。
自己中心的であり、甘えているだけです。

もし他人が同じような行動を取ったらどう思いますか?
損切りせずに含み損を抱えている場合、
「もし悩んでいるなら、損切りした方が良いのに」
と思うことでしょう。
しかし、実際には自分も同じことをしているのです。
他人には厳しく接し、自分に対しては甘い態度に
なることがあります。

投資の世界では、このような矛盾が著しく
現れることがあります。自分だけは損をしたくない、
どうにかして利益を上げたいという欲求が関与していますね。
負けるトレーダーにはある程度の共通点があります。
まぐれで勝つことはあっても、負けるには
それなりの理由があるからです。
負けるべくして負けるわけです。

その共通点は次の5つなので、自分にあてはまっていないか、
チェックしてみてください。

勉強しない
勘違い
焦り
他力本願
リスクをよく考えない

1勉強不足
トレードで成功するには、勉強が欠かせません。
初心者の時点では、トレードに関する知識は
不十分であり、学習することが重要だと誰もが
理解しています。

しかし、本気で勉強に取り組む人は意外と少ないです。
書籍やインターネットで簡単に情報を得ることができると、
勝てると錯覚している人が多いのかもしれません。
また、何を学んでいいのか分からないために、
SNSなどを見て勉強を怠ってしまう人も少なくありません。
トレードを実践し、何かしらコツをつかめると
期待する人もいます。

しかし、知識不足のままトレードしても、
得られる経験はわずかです。実践は重要ですが、
知識を持たずにトレードを行うと、無計画になり
画面を見て取引を行うだけになります。

肝心なのは、FX全般の知識を習得し、それを実際の
トレードに活かすことです。実践は知識を理解した上で
行うことが肝要です。ですから、まずは知識を積極的に
学ぶことが重要です。

2勘違い
利益が出始めると、「やっと勝てるようになった!」
や「これから大きく稼げるかもしれない!」
という興奮が湧いてきますね。

その感覚は、夜眠る前など、自分が成功した
イメージで幸福感に包まれることと似ています。
これは宝くじを買って、当たった時に妄想することと
同じような感覚です。

勝利をイメージすることは大事で、
モチベーションの向上に繋がります。
しかし、イメージすることと誤解することは全く別物です。
一度成功を収めたからといっても、それは偶然かもしれません。
勝ち続けることができるという保証はありません。

少し慣れてくると、勝利を誤解することが起こりがちです。
ですから、こういった勘違いには注意が必要です。

3焦り
「1日でも早くお金持ちになりたい!」
というのが実際の欲求でした。
この欲求が常に頭の中を占めており、
連日の敗戦が続くと焦りが募ります。

しかし、焦り始めると、本を読んだり
トレードしても、何も頭に入ってきません。
集中力を欠いた状態であり、冷静さを失ってしまいます。

この状態では、戦略も計画も立てられません。
リーマンショック前は、円キャリートレードが
隆盛を極めていました。

下がったら買い、スワップも期待できるし、
しばらく待てば価格も上がっていました。
インカムゲインとキャピタルゲインの両方が期待でき、
トレードが楽しい感覚に包まれます。

ただし、暴落が起きなければの話ですが・・・
1回のトレードで利益を確定するには、
以下の3つのプロセスが必要です。

エントリーまでの戦略の立案(トレードの根拠)
エントリーポイントの決定(買いor売り)
イグジットポイントの決定(利益確定or損切り)

これらを順守し、初めて利益が出ることがあります。
しかし、焦りがあると、このプロセスのどこかが
欠けてしまいます。結果、一貫性のあるトレード
ができなくなり、負けるたびにさらに焦りが募り、
負の連鎖に陥ってしまいます。この状態になると、
トレードは苦痛に変わってしまいますね。

4他力本願
ここで言う「他力本願」とは、負けた原因を自分以外
の何かに帰することです。

・「この指標は使えない」
・「本に書かれていることが役に立たない」
・「今の相場ではどうしようもない」
・「運が悪かったんだ」

人は、失敗の原因を他の何かに責任転嫁することで、
気持ちを楽にしようとする傾向があります。
自分の責任と認めると、現実としてFXで勝てないこと
を直視しなければならず、それが自分の夢を打ち砕く
ことになるからです。そのため、何かしらの逃げ道
を探したくなるのでしょう。

さらに、「他力本願」の考え方は、
勝利にも影響を及ぼします。
トレード手法は、自ら作り上げるものですが、
それは簡単なことではありません。
そこで、手っ取り早く勝ち方を知りたいと
考えるようになります。

その結果、他のトレーダーのトレード手法を
お金で手に入れたいと思うようになるのです。
「勝率の高いトレード手法を探す」
しかし、誰もが勝てるトレード手法は存在しません。
なぜなら、どんな手法であっても、それを実践するため
のスキルが不足しているからです。

あるトレーダーにとって有効な手法でも、
別のトレーダーにとっては効果がないことはよくあります。
トレードルールを自分で確立する姿勢が重要なのです。
5リスクをよく考えない
FXを始めた初期、私は勝つことに対しての考えに囚われ、
利益の計算に没頭していました。

毎日20pipsずつ勝てれば、「1年後には資産が1000万を超える!」
など、未来の状況を楽観視する癖がありました。
勝利に対して焦点を合わせるあまり、リスクを見過ごす
傾向がありました。

実際にリスクが顕在化しない限り、
それを無視してしまうことがありました。
リスクに直面した時、初めてその深刻さに
気づくことになります。いつそれが訪れるかは
わからないかもしれませんが、それは時間の問題
と言えるでしょう。

リスクが存在することは認識していても、
FXがどれほどリスキーな投資か、
真剣に考えたことはありませんでした。
負けは避けられないものだと思い、
負けた場合は勉強代と考えてしまう傾向がありました。

実際に大きな損失を経験しないと、リスクの実感が
湧き上がってこなかったのでしょう。
これらの考え方は、FXを甘く見ていた証拠です。
FXは初心者が陥りやすい落とし穴がたくさん存在しますね。
では、負けないためにはどうすればいいでしょうか?
いや、勝つためにはどうすればいいのでしょうか?
実際に、大きな損失をしないようにすることです。

多くの人が、勝つために適切なトレードルール
を探求していますが、主な焦点は利益を確保する
ことにあります。
しかし、その逆を行うだけでも勝てるようになります。
つまり、大きな損失を避けること、少なくとも大損
を抑えることが勝利に結びつくのです。
先述したことの逆行動を具体的に示します。

ロットを過度に上げない
必ず損切りを行う
連敗を察知したら様子見をする
無計画なナンピンは行わない
継続的に学ぶ
事実を都合よく解釈しない
急がない
自己責任を貫く
リスクを理解する

これらを意識するだけでも、防御力が飛躍的に向上し、
負けを回避することが可能です。

これまでが「布の服」なら、これからは「鋼の鎧」
を身につけるイメージですね。
攻撃力も重要ですが、同じくらい守備力や
防御力も欠かせません。

ただし、一気に発想を変えるのは難しいです。
自身の信念を否定し、その逆を受け入れるのは
困難ですよね。しかし、それは自分が全く間違って
いるということではなく、むしろ
「自分の見解も誤っている可能性がある」
という謙虚な姿勢が必要です。

このような転換を考えてみることが重要です。
トレードの目的を「儲けること」から「生き残ること」
に切り替えたことが、勝率がUPする結果になりました。
確かに、最終的な目的はトレードで利益
を上げることです。しかし、その前提条件として、
まずは生き残ることが不可欠です。

トレードから退出してしまえば、
全てが終わってしまいます。
どれだけ見事なトレードをしても、
一度大きな損失を被れば一瞬で全てを失う
可能性があるのです。

防御力を高めておくことは非常に重要です。
生き残るためには、まずは負けないことが重要です。
勝つことよりも負けないことの方が重要なのです。

言い換えれば、大きな損失などの大失敗を回避すれば、
自然と生き残り、そして利益を上げることができるでしょう。
勝つ方法を追求する前に、負ける方法を先に学ぶことが肝心です。

そのために、先に述べたような行動を意識して
実践することが重要ですね。
トレードを継続することで、自然とスキルが向上し、
利益を得ることができるようになります。

そして、トレードルールを確立し、コツをつかむと、
一気に大きな利益を得られるようになる時期が訪れるでしょう。
FXに悩むことなく、むしろ幸せになりたいものです。
勝つ方法や得られる利益の大きさは単なる指標ではありません。

FXを通じて、あなたの幸福感が向上するなら、
それが本当の「幸せなFX」のあり方ではないでしょうか。
そのような付き合い方が大切です。

まず何よりも、大きな損失を避けることが重要です。
改めて、FXのリスクを認識し、心に留めておくことが大切です。

ここまでお読み下さりありがとうございました。


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