負けトレードから目をそらさない人が上達する

トレードの日々において、自身の取引履歴を

破産リスクの観点から検証し、

どのようなトレードを行ったのかをチェックしてみてください。

分析の単位は週単位でも構いませんし、月単位でもかまいません。

自分自身でトレード履歴を分析することは非常に重要です。

最初は、履歴を分析して破産リスクを計算することに

抵抗があるかもしれません。しかし、現状を打破し、

将来的に収益を上げるためには、自己分析は欠かせません。

確かに、負けトレードを徹底的に分析するのは、

精神的につらい作業かもしれません。

しかし、負けトレードを分析しなければ、

成長することができません。

重要なのは、破産のリスクを無視しないことです。

もし悪いトレードを行なっているのなら、

それにすぐに気づくことが大切です。

改善し、再度分析することを繰り返すことで、

誰もがある程度は利益を出せるようになります。

多くの人はこのアプローチを取りませんが、

負けトレードの分析を後回しにせず、

習慣化するようにしてください。

また、悪い結果だけでなく、逆に破産のリスクが

極端に低い場合には、「今のやり方を続けるべきだ」

という自信につながります。

これはあなたのトレードを効果的に成長させるために

非常に有益なことですので、定期的に分析することが重要です。

負けトレードから目をそらさない人が、

自然とスキルを向上させます。

これはトレードで目標を達成するために

必要な段階であると捉えてください。

ギリギリのトレードはしない

トレード履歴を分析した結果、破産リスクが高いことがわかった場合、

破産リスクを0％にするために取り組むべきルールを

再検討する必要があります。

「0％を目指すのは理想的すぎるのではないか」

と考えるかもしれません。しかし、例えば勝率が50%で、

損益率が1.2のトレードを行っている場合を考えてみましょう。

この場合、破産確率（1回の負けの影響が26％なので、このルールを守れば「FXで利益を得られる」はずです）は低く、利益率も1.2というのは

比較的ハードルが低く、両方ともすぐに達成可能です。

しかしながら、「同じルールを守り続ける」という前提があります。

同じルールを守り、損益率が1.2のトレードを継続することが、

本当に可能でしょうか？そして、安定して50%の勝率を

維持できるでしょうか？

これは困難です。なぜなら、市場の状況によって価格変動が

異なるからです。これにより、勝率や損益率に変動が生じます。

トレードがプラスの方向に進む場合は良いですが、

逆に悪い方向に進むと、破産リスクが急激に高まります。

勝率が低い期間が数か月続くとき、冷静にトレードを

続けることができるでしょうか？

もしトレードルールが期待値を持っていない場合、

勝率を改善する見込みがもはやありません。

そして、新しい戦略を試すこともできません。

なぜかというと、勝率50％で損益率1.2のルールは、

破産を避けるギリギリのラインでしか利益を出せていないためです。

つまり、最低限の基準を満たすだけであり、

綱渡りの状態で戦っていると言えます。

少しの変化があるだけで、即座に対処できなくなる

状況にいることを理解してください。

このような状況では、余裕がなく、

新しい戦略を検証することもできません。

デイトレード以外の手法を試したり、

15分足ではなく1時間足のスイングトレードに

挑戦するなどの検証ができません。

その結果、現状を維持することがやっとで、

調子が悪い時期に突入すると、

利益を出す余地が失われてしまいます。

ですから、破産リスクを避けるギリギリの

トレードではなく、余裕のある0％を目指すことが重要です。

もし破産確率が0％のルールでトレードしている場合、

相場の変動によって勝率や損益率に変動が生じたとしても、

すぐに困難な状況には陥らないはずです。

破産確率0％という余裕のある領域でトレードを行っていたため、

その確率が10%や20％に低下したとしても、

即座に負けることはありません。

たとえ破産確率が20％になったとしても、

期待値は依然として高いです。

一時的な不振に陥ったとしても、勝利の可能性がある状況に

留まっています。トレードがうまくいかない期間が来ても、

破産リスクの高いトレードに進むことはないため、

いずれにせよ元のトレードスタイルに戻れば、

再び安定した利益を得ることができます。

勝ち続けるために必要な確率的思考

勝ち続けるためには、行っていること全体を

長期的な視野で捉える必要があります。

FX取引は結果が出るまでに時間がかかるため、

多くの人が途中で投げ出してしまうことがほとんどです。

今行っていることがすぐに成果として現れない

かもしれませんが、その成果を得るには半年や

1年といった時間がかかる場合もあります。

例えば、トレンドラインを引いたとしても、

その正確性は即座には分からないかもしれません。

それゆえ、毎日ラインを引くことは心身に負担を

かけるかもしれませんが、長期的に見れば、

それが必須な作業であることが分かります。

破産リスクを0％にすることを目指すことは、

最初は困難に感じるかもしれませんが、

それは絶対に無駄にはなりません。

デイトレード手法は利益を取れるポイントで

エントリーするため、この目標は達成可能です。

高い水準のトレードを当たり前に行うことで、

勝ち続ける可能性が高まります。

損益率を向上させることは、長期的な勝利において

最も重要なことです。

損益率が悪い場合、他の要素がどれだけ良くても、

長期的な成功は難しくなります。

逆に、2以上の高い損益率を維持できれば、

市況の変動があっても勝ち続ける可能性が高まります。