デイトレエントリーでは、2つ以上の有望なテクニカル根拠が必要。

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ビジネス・マーケティング
ポジションを持ちたがらないようにする
トレードのシグナルは、「パーフェクトオーダーが形成される」
とか「ネックラインが明確になる」といった2つ以上のテクニカルな
根拠が揃った場合に発生します。

しかし、シグナルを認識しても、実際に取引する際には
その2つの根拠が揃うまで待つルールを守ることが意外と
難しいことに気付くでしょう。

多くの場合、「これはパーフェクトオーダーになるだろう」と
期待して先走って取引したり、「これがネックラインだ」と
都合の良い解釈をしてしまい、損切りすることがあり、
それが悔しい結果を招くこともあります。

利益を追い求める気持ちが強いと、実際の市況と関係なく、
取引したい衝動に駆られることがよくあります。
例えば、21時から取引を開始したとして、その日は
どの通貨ペアも動きが鈍く、取引チャンスが少ないかもしれません。

しかし「せっかくチャートを見ているのだから、寝る前に利益を出したい」という焦りから、シグナルがない状態でも取引に飛びつくことがあります。
これは根拠のないポイントで取引することにつながり、
損切りが頻発する原因にもなります。

一度損失を出すと、その日のうちに取り返したいという気持ちが生まれ、
さらにシグナルを待つことができなくなります。
一度このような癖がついてしまうと、日々焦りを抱え、
まともなトレードができなくなる可能性があります。

あなたはトレードすることではなく、利益を生み出すことが目的です。
利益を追求するには、時には売買シグナルが現れない場合でも辛抱強く
待つことが重要です。しかし、本当に見逃せない高い期待値を持つ
ポイントは、頻繁には現れません。

チャートを見ても都合よく売買の合図が出ることはまれで、
相場の動きそのものに焦点を当てることが大切です。
市場は24時間稼働していますが、トレードすべきタイミングは
あなた自身の都合に左右されます。

そのため、時には取引チャンスがないと受け入れることも必要です。
テクニカルな根拠が2つ以上揃うまで、しっかりと待つことが大切です。
トレンド相場では、リトレースメントや戻りを待ち、パーフェクトオーダー
やネックラインを見逃さずに把握することが重要です。

この過程を経ることで、トレンドに沿った方向への取引が確実になります。
イグジットの根拠は1つでもいい
エントリーする際には、通常は2つ以上のテクニカルな根拠を持ちますが、
逆張りの場合は1つの根拠でも十分です。

2つ以上の根拠が揃うまで待っていると、逆転の可能性が高まるためです。
イグジット(利益確定)の根拠については1つが実現したら十分です。
1つの条件が達成された段階で利益確定することが基本であり、
2つ以上の根拠が重なれば間違いなく利益確定するという考え方です。

時には「利益確定を急いでいるように感じる」
「もっと利益を伸ばすべきではないか」という印象を受ける
かもしれません。
しかし、利益を伸ばしたい場合は、より長くポジションを
保持することも構いません。
1つの条件達成で利益確定するアプローチは、通常、日中トレードを
前提としており、その日のうちにポジションを決済することを
意味しています。

一部の場合では、エントリー時に翌日までポジションを保有することも
ありますが、それ以上の長期間ポジションを持ち越すことはほとんど
ありません。
最終的に次の3つの考え方が根底にありますので、
それを念頭に置いてください。

・ 15分足でトレードする
・ポジションホールドを長くしない
・数十pips~100pipsくらいの利幅を狙う

トレードするタイミングは、トレンドの特定の部分によっても
異なります。
上昇トレンドが進行する時の流れをイメージしてみましょう。
まず、上昇の第1波があり、それに続いて押し目が訪れ、
上昇の第2波、さらに押し目があり、第3波がやってきます。

そして最終的に値幅が達成される段階です。
もしも第2波の段階でトレードを行った場合、
その後もさらなる上昇が予想されます。

もし第2波の値幅達成で利益確定してしまった場合、
第3波の利益の半分程度しか獲得できません。
その時に「もう少し待てばよかった…」と後悔することもあります。
例えば、利益を伸ばしたい場合、第2波の値幅で半分のポジションを
決済し、残りを第3波の値幅達成まで保有する、
といった方法もあります。

また、第2波の値幅達成した時間帯も重要です。
もし第2波の開始時にエントリーした場合、
それが17:00だったとしましょう。

第2波の値幅達成まで6時間かかれば23:00になります。
利益を最大化するよりも、確実に利益を確保するという
観点から考えると、そのタイミングで全てのポジションを
決済することもあり得ます。

第3波まで待つことはできませんが、トレード戦略としては適切です。
24時間相場を見張ることはできないので、以下の点を総合的に
考えることが重要です。
どの時間帯にエントリーするか
トレンドのどの部分でトレードするか
翌日にポジションを保有するのか

イグジット(利益確定)のタイミングには一つの正解はありません。
エントリー同様、イグジットの判断はより多くの裁量を要します。
ただし、1つの値幅達成というテクニカルな根拠は必要です。
感覚的な判断だけでイグジットするのではなく、
きちんとした根拠を持って行動するよう心がけましょう。

エントリーよりイグジットのほうが難しい
イグジット(利益確定)は経験則に基づくものですが、
エントリーと比べると難易度が高いと言われます。
なぜなら、イグジットは未来のことを見据える行動だからです。

エントリーは特定のポイントに基づいて、「トレンドが戻るならここから」
とか「逆転するならこの地点から」といったポイントを見つけることに
あります。

エントリー時点で、既に根拠を見つけて的を絞り込んでいるのです。
エントリーする理由があり、それに自信を持っているからです。
既に出来上がったチャートを見ているため、判断するのは比較的容易です。
一方で、イグジットは未来の動きに対してその場で
判断しなければなりません。

まだ具体化していないチャートに対して、
「この時点でこういう値幅達成が起こるだろう」という想定を
立てる必要があります。
エントリー:完成したチャートから判断する
イグジット:まだ完成していないチャートを予想する
どちらが容易かというと、エントリーの方が簡単です。

目の前にあるチャートから判断すればよく、
それに時間を割くことができます。
一方、イグジットは全て未来の予測です。

想像で「こうなるだろう」というイメージに期待が入ってしまい、
「こうなってほしい」という願望に変わることもあります。
感情を排除して冷静にトレードすることが望ましいですが、
無意識のうちに願望がトレードに影響を与えることもあるでしょう。

そのため、予測と異なる動きを見せると、すぐに迷いが
生じることがあります。
相場の格言にあるように、「頭と尻尾は狩れてやれ」「天井底は狙わない」
ということばからも分かるように、利益確定は適度な範囲で行うのが良いと
考えます。

ただし、イグジットがエントリーよりも難しいからといって、
過度に臆病になる必要はありません。
もし適度な利益を狙ってもそれが達成されないのであれば、
それはつまりエントリーポイントに問題があったということです。
エントリーまでの分析が正確であれば、適度な利益確定であっても、
長期的には多くの勝ちトレードを重ねることができ、
結果として十分な利益を得ることができます。

また、相場の仕組みとしてトレンドはN波動を描く
ということを思い出してください。
押し目や戻りが起こり、トレンドが継続する場合、
値幅達成を観察することができます。
言い換えれば、イグジットは一定程度予測できるということです。


チャート上で着目するポイントを決めておく
為替市場は24時間動いており、連続して多数のローソク足が
形成されています。時にはレンジ相場が長期間続いたり、
トレンドに一貫性がないように見えることもあり、
チャート分析が難しいと感じることがあるでしょう。

株式市場では、9時から15時までという時間枠があり、
それによって1日の「始値・高値・安値・終値」が明確になります。
しかし、為替市場では24時間いつでも取引が可能であり、
1日のスタート時間が特に決まっていません。

為替取引所が株式取引所のようには存在せず、日本時間の朝9時頃から
取引が活発になるという曖昧なスタートとなります。
さらに、日本の9時といってもアメリカでは夜間であり、アメリカの投資家
にとっては昼間のように取引が活発な時間ではありません。

このように、時間的な区切りがなく、世界中に時差があるため、
1日の取引高には大きな変動があります。
そのため、FXのチャートは一見混沌としており、
ランダムに動いているような印象を受けることがあります。

この状況では、トレンドラインを引いても、その高値や安値が
どれほど意味を持つのか疑問に思うことがあります。

このような状況から、チャート分析で重点を置くべき点を
あらかじめ、決めておくことが重要です。
ここまでお読み下さりありがとうございました。
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