メンタル耐久別、FX取引枚数の決め方

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ビジネス・マーケティング
エントリー枚数は負けの許容範囲から逆算する
取引の枚数を決める方法は非常にシンプルです。

ナンピンやピラミッディングはせず、
相場に応じて取引枚数を変動させたりしません。
基本的には常に同じ枚数でトレードし、
資金が増えるにつれて徐々に枚数を
増やしていく方針で十分です。

ただし、メンタルの耐久力にも依存します。
資金が増えても、枚数を増やすことには
予想以上のプレッシャーがかかることがあります。

それぞれの投資資金や個々の金銭感覚によって異なるため、
自分にとって負担なく増やすことが重要です。
常に同じ枚数でポジションを持つことを意識しましょう。
では、どの枚数(何万通貨)からスタートすればよいでしょうか。

迷ったら、1回のトレードでどれくらいの損益になるのかを
試算してみるとイメージが湧いてくると思います。

【枚数1枚(1万通貨)の取引時の損益】
利益確定:+30pips → +3000円
損切り:-15pips → -1500円

USD/JPYの場合、平均的な利益損失はおおよそこの程度のpipsです。
利益率は「2」となります。取引枚数を決める際には、
損失を許容する範囲から逆算していくことをお勧めします。

例えば、「1回のトレードで1万円以上の利益を得たいから5枚にする」
といった考え方は、勝利に焦点を当てすぎています。
実際には連続して損失が出た場合、予期せぬ損失を被ることになり、
すぐにメンタルが崩れる可能性があります。

【枚数5枚(5万通貨)のときの損益】
利益確定:+50pips→ +2万5000円
損切り:‐25pips→ -1万2500円

ポンドなど、ボラティリティが高い通貨ペアでは、
50pips程度の変動が数時間で起こることがあります。
5枚でトレードすれば、勝利額も大きくなるでしょう。

このようなトレードを毎日行えば、トレーダーとして
収入を確保できそうな気がしてきます。
ただし、負けた場合も損失は大きくなります。
例えば、3連敗すると3万7500円の損失、
5連敗での損失は6万2500円になります。

問題は、連敗がどれくらいの頻度で起こるかです。
連敗は日常茶飯事です。
デイトレードを始める人は最初は負けトレードも
多く経験するでしょう。3連敗や5連敗はよくあることです。

しかし、負けトレードを通じて徐々に
トレードスキルを向上させていくため、
連敗の数も考慮して進めていくことが肝心です。
私は常に10連敗する可能性を考慮しています。

このような負け方は、年に1度あるかないかの頻度ですが、
10連敗に近づくこともあります。
そこで「この程度の損失があっても、その後も冷静にトレードできる限界」
を決めておくことが重要です。

たとえば、先ほどの例で言えば、
10連敗で-12万5000円の損失になります。
資金が減っても生活に影響を与えず、
メンタルを保つことができるかどうかを考える必要があります。

「こんなに負けたら資産がなくなる・・・」と感じる場合は、
5枚では多すぎるかもしれません。
私の場合、どれほどボラティリティが高い通貨ペアでも、
損切り幅は通常-30pipsを超えません。

つまり、-30pipsになるポイントでエントリーしません。
私は10連敗した際の許容範囲として、
30万円の損失を設定しています。
これを逆算すると、取引枚数は10枚が
上限であることがわかります。

10枚の場合、-30pipsで一回あたり3万円、
10連敗で計30万円の損失になります。
この程度の損失であれば、負けても気に
することはありません。

取引枚数の適正は個々の状況に依存するため、
自分の状況に合わせて慎重に決定してください。
枚数が多いと利益確定が早くなる傾向にある
理想的なトレード枚数は私にとって、
最低限でありながらも心地よいバランスを保っています。

この数量以下では利益が少なく、正直に言って
トレードする意味があまり感じられません。
逆に、この数量を上回ると、値動きの目標値に到達するのを
待つことが難しくなり、途中で利益確定したくなることがあります。

その結果、pipsの幅が狭まってしまいます。
枚数を増やすと金銭的には収益が増えますが、
トレードを金銭的な数値で考えるようになると、
pipsの幅が狭くなる傾向があります。
逆に、損切り幅は小さくなるわけではありません。

損切り幅は同じままです。
そのため、損益率が低下し、破産リスクが高まります。
勝率は変わらず、損益率だけが低下することになります。
理想的なトレードの形を一言で表すならば、
「利益が出ていてもそれを放置しても気にならない枚数」です。
そうすることで、pipsの幅を確保できます。

その結果、損益率が向上し、持続的に利益を
上げることができるのです。
こうした考え方はギャンブルとは異なりますが、プレッシャーを
感じないトレード枚数を基本にすると良いでしょう。

適切な枚数は変わる
確かに、状況や市場のボラティリティ、
自身のモチベーションによって、
心地よいトレード枚数も変化することがあります。

私はデイトレードのほかにスキャルピングも行っています。
スキャルピングで月初めに大きく利益を上げた場合などは、
その利益を元手に、デイトレードでは最大30枚で
エントリーすることもあります。

デイトレードについて、前述しましたが
常に同じ枚数でトレードすることが必要とは言っていません。
あくまでそれが資金管理の一つの方法であり、
基本となる枚数を決め、状況に応じて変更することも大切です。
例えば、ポラティリティやリスクを取りたい金額の範囲内で
調整するというようにです。

「今月はFXに集中できないから枚数を減らして様子を見る」
といった選択も有効です。
最初に、心地よいトレード枚数を設定することが重要です。
これを決めないと、適切な資金管理ができなくなります。
その場合、リスクが高まりますので注意が必要です。

エントリー後、計画した決済ポイントに到達し、
迷いなく利益確定(もしくは損切り)を行えるのは理想的な状況です。
ただし、ポジションを保持すると、数秒ごとに損益が変動します。
デイトレードでは長時間ポジションを保有することもあり、
この損益の変動はメンタルに大きな影響を与えます。
特に、取引枚数が増えると損益の変動も大きくなります。

過度な緊張や焦りにより、適切なタイミングでの決済が
難しくなることも考えられます。
心地よいトレード枚数を見つけることが基本ですが、
最初から適切な枚数を見極めることは容易ではありません。
エントリー時には正常なメンタル状態であっても、
保有時間が経過するにつれて感情が変わることもあります。

さらに、含み益と含み損では、自分の考え方や感情も変わります。
含み損が発生した場合、損切りポイントに達したら、
感情に左右されずに確実に損切りすることが重要です。

損切りを先延ばしにすることや上手な損切りの方法はありません。
損切りしたくない感情を排除し、必ず決めたポイントで損切りを
行うことが、持続的な勝利に最も有効な方法です。
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