食・睡・性欲以外の人間の大事な欲2 生きがいと自信

記事
コラム
前回の続きで2013.06.03の記事からの抜粋です
おはようございます
梅雨空ですが、今日のあなたが誰かに優しい笑顔を向けている一日ですように。 

さて前回の続きです。
その人のストロークの受け方と与え方は、幼児期にどのようなストロークを受けたかに影響されています。
(ストロークとは、精神科医 E. バーンが提唱した交流分析用語で、
言葉や身振りで相手に働きかけることであり、コミュニケーションの基本単位です)

肯定的なストロークは自分の存在や価値を、肯定的に受け入れてもらえている時の他者からのアクション。
例:「お母さんはあなたが大好き!
→受け手は良い気分になる

否定的ストロークは存在や価値の否定はなく、態度や行動の一部だけが否定される時の他者からのアクション。
例:「急に飛び出してはいけない!」
→必要なものであったとしても受け手は心や体に痛みを感じる。

ディスカウントは相手の存在や価値、またはその行為自体を認めずに、過小評価や存在しないものと見て、値引きするアクションです。
例:「勝手にすれば?」「お母さんには関係ない」無視
→受け手は深く傷つく


否定的ストロークとディスカウントの違い、ややこしいですが掴めていただけたでしょうか?
で、ちょっとこれがもうひとつややこしいところなのですが、
自分が「否定的ストロークだ」と思っていても、相手側が「ディスカウントだ」と思ってしまえばそれはディスカウントになるのです。
「しつけ」や「愛のムチ」のつもりがとんだことになるのはこれが理由なんですねー
(関係ないけど「愛のムチ」って愛の無知な気がするわw)


なぜこの歪みが生じるかというと、最初に書いたように子供の頃の親や親的大人から受けたディスカウントの違いだと言われています。
人間は他者からのアクションがもらえないと、ディスカウントでもいいから欲するようになります。

親の興味を惹こうと非行に走ったり、いじめられている子が無視よりも暴力がまだましだと思ってしまう心理ですね。
「関心がない」というのはそれだけ辛い事なのです。

与えられるのは否定的ストロークではなく、ディスカウントなのですけど
それしか知らない人は悲しいですが、悪気なく相手にディスカウントしてしまうのです。

もしくは否定的ストロークとディスカウントの差異がわからず、肯定的ストローク以外は自分を認めないアクションだと勘違いを起こしてしまいます。
さらにストロークには無条件ストロークと条件付きストロークというものがあります。

無条件とは存在や人格そのものに与えられるもので、条件付きとは行為や業績と引き換えに与えられるものです。
アガペーとエロスの違いにちょっと似ていますね。

例を挙げると
無条件の肯定的ストローク
「あなたがいるだけで幸せ!」、何もしなくても抱きしめる

条件付きの肯定的ストローク
「お手伝いしてくれて良い子ね」、できた時に頭をなでる、ご褒美を挙げる

無条件の否定的ストローク
「いつもあなたはできていないね」「一人では無理よ」

無条件のディスカウント
否定されるような行動をしていなくても侮辱する、疑う

条件付き否定的ストローク
「勉強をしないあなたはダメね」「いう事を聞かないから悪い子」罰を与える

条件付きディスカウント
良い成績を取れなければ殴る、無視する、家から閉め出す


たとえ肯定的ストロークであったとしても、条件付きストロークばかり与えられると自分の存在価値に自信がもてなくなり、「自己受容」つまり自分のありのままを受け入れる事ができなくなってしまいます。
褒めてほしい誰かに認めてもらうために頑張っていると、他人からの評価ばかりを気にして自分の人生を見失ってしまうんです。


とはいえ肯定的ストロークはもらうと嬉しいもの。
条件付き「だけ」「ばかり」には気を付けないといけませんが
肯定的ストロークを受け手に与えると、その人は自己重要感が満たされて
「大事にされている」「私は価値があると認められている」という喜びを感じるのです。

人は自分を受け入れ認めてくれている人がいるからこそ、自信がつき生きがいを感じるのです。
「私も自信が欲しい…」「肯定的ストロークがあまりもらえない人生だった…」
と嘆いているなら今から変えていきましょう
次回はその方法について書いていきますね☆
それでは皆様も良い一日を!LOVE! (`・ω・´)ゞ
サービス数40万件のスキルマーケット、あなたにぴったりのサービスを探す