映画「チャッピー」

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 自分が刺激を受けた映画の一つに2015年公開の「チャッピー」がある。AIに興味を持つきっかけになったと言える。
「チャッピー」は、南アフリカのヨハネスブルクで、感じ、考え、成長するAIロボットが誕生するというストーリーだ。警察ロボットとして起動したチャッピーは、犯罪者に盗まれてママと呼ばれる女性に育てられる。
 自分自身も3人の子育てをしてきたのだが、チャッピーを取り巻く環境とチャッピーの成長の様子は非常に興味深いものがあった。現実のヨハネスブルクも、大変犯罪率の高い危険な地域であることは有名で、この地域で育つ子供がチャッピーのようなハードな環境に置かれていることが連想されるシーンが多かった。一方で、環境がどうであろうとも、親の適切な愛があれば優しく育つ可能性も伝えている。AIを描いているようでいて、これは人間を描いている映画だと思った。この映画を作ったメンバーは、人間の成長というものについて何度も話し合い、理解を深めたに違いないと思った。
 チャッピーが初めてインターネットに触れるシーンが好きで自分の子供にPCを与えた時を思い出す。このPCで調べれば何でも答えが返って来るのかと気づき、すごいスピードで勝手に調べて、いろいろなことを学習していった様子は、チャッピーのようだった。
 いや、逆か。チャッピーは、現代のデジタルネイティブの子供達を模して作られたのか。

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