世陸1600mリレー!◆地獄と天国「人生、分からんわ!」◆
この前(2023年8月19日~27日)までやっていた、 ” 世陸(せりく) ”=ブダペスト2023世界陸上競技選手権、を見ていた人も多い事だろう?
わたしもハンガリーのブダペスト=≒7時間の時差だったけれど、
眠い目をこすりながら、一瞬の寝落ちもありながらも、
何とか最初から最後まで見た!
めちゃめちゃ面白かった。
数々の記録や感動が生まれ、日本選手の活躍も、わくわくしながら、見ていたのだが、
最も面白くて、為になったのが、オランダのフェムケ・ボル選手の走り、
世陸の最初の決勝種目、男女混合1600mリレー!
オランダのアンカーのボル選手は、抜群の走力なので、解説者によると、
ボル選手までに、15mまでのハンデがないと、他の国は、歯が立たないだろう!と言っていた!
■レースが始まり、予想通りの、アメリカとオランダの一騎打ち。
そして、アンカーのボル選手までに、アメリカは、ハンデが取れず、
ややオランダ有利で、ボル選手にバトンが渡った!
必死で迫るアメリカを後ろにボル選手の逃げ切りが濃厚となり、
もうゴール寸前!オランダ優勝!と、誰もが思った事だろう!
その次の一瞬、世界がアッと言った?
何につまづいたのか?ゴール前に、ばったりボル選手がこけた!
それもバトンを放り投げた大転倒!
その横をアメリカが通り抜け!『世界新記録』で優勝!
そして、
なんと、ゴール前でバトンを吹っ飛ばしたので、オランダは、失格!
■『事実は小説より奇なり!』と、よく言われるが、
もろ!目の前で起こった惨劇!
ボル選手にとって、国の威信を背負った世界選手権での地獄だっただろう!
「かわいそうに!」そのつらさは、いくばくか計り知れない。
しかし、
その後の種目も、毅然と出場していたボルさんの姿に、胸が打たれたものだ!
そして、そして、
最後の最後の決勝種目、女子1600mリレー!
再びボル選手出場!
■出てくるだけで、わたしは、すごいと思ったけれど、
それ以上のドラマのドラマが最後の最後にあった!
混合1600mリレーとは、逆パターンで、ボル選手にバトンが渡り、
3着で、ゴールしても当然という流れだった。
ところが、ところが、なんという奇跡、誰もが、無理か?と思うところから、
ゴール前、ほんのゴール前、前2人を抜き去って!優勝!
素晴らしいものを見せてもらった!
最後のさいごまで、あきらめない!
本当に!本当に!
地獄と天国「人生、分からんわ!」