講師業の方が仕事の量を減らして収入を増やす方法

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ビジネス・マーケティング
私が仕事の関係でお付き合いが始まり、現在は友人同様にお付き合いしていただいている講師業の方がいらっしゃいます。

私はその方をいつも「先生」とお呼びしているので文中でも先生とさせていただきますが、非常に専門性が高く同業の講師業の方々よりも高いスキルをお持ちになっています。

ただし、マーケティングや営業、ブランディングがお上手ではないので、結局は先生自身の時間を切り売りする方法でしかビジネスができない方でした。

その先生がその後、どのように変化されたのか?をお話させていただきます。

1時間単価✕労働時間=売上=収入には限界がある


講師業や士業、そして私のようのコンサルタント、コーチを仕事にしている人は、基本的に1時間当たりの単価✕労働時間=売上=収入になります。

その先生はスペックが非常に高いのにいつもお忙しいそうに日本中を駆けずり回ってお仕事をされています。

年に数回お食事をさせていただきますが、酔っ払うといつも口癖のように「貧乏暇なし」と言って半分冗談で半分本気で私に絡んできます。

ちなみに、私はお酒が飲めませんので、素面(しらふ)でその先生のお相手をしていますので、まあまあ大変です(笑)

そんな先生がある日突然、食事の席で酔っ払う前に私に質問をされました。

「私はどうすれば今のポジションから抜け出すことができるのか?」

要するに、私はいつになったら時間を切り売りしない働き方ができるのか?ということを私に真面目に質問されましたので、食事もそっちのけで真面目にアドバイスすることになりました。

まずは現在の収入を維持しつつ、労働時間を減らす


私が最初に先生にお伺いしたことは先生の年収(年商)です。

先生は個人事業主なので先生の年収と年商はほぼイコールです。

次に、先生の直近3ヶ月の月間労働時間をお伺いしました。

この2つのデータを組み合わせることで、先生の1時間当たりの単価を算出しました。(概算値)

そうすると、その先生の1時間当たりの単価は数千円であることが分かりました。

そして、私は先生にこの1時間当たりの単価を1年間かけてに2倍にすることを提案しました。

しかし、いきなり単価を2倍にすることはできないので・・・

・既存顧客は契約更新時に単価を2倍する交渉をする
・新規の顧客に対しては明日から2倍の単価を提示する

とアドバイスさせていただきました。

先生はそんなの無理だよ~、と言いながらも私のアドバイスをほぼ忠実に実行されました。

その先生は今では大学の研究生として大学の教授と共著で論文を制作

そんなアドバイスをして数カ月後に、またお食事に行くことになりその後の成果をお伺いしました。

既存の顧客の約半分は契約を解除されたこと、そして、新規の顧客の多くは2倍の単価を受け入れてくれたことが分かりました。

既存の顧客は約半分ほど失いましたが、失った顧客分の売上を新規顧客で補うことができた、ということになります。

その結果、先生の労働時間は大幅に減りましたが単価の高い仕事ばかりになったことで、売上=収入はほぼ横ばいで推移していることを知りました。

これで先生の労働時間は減りましたが、売上はほぼ横ばいという状況を作り出すことになりました。

その結果、空いた時間に先生は勉強される他に、これまで断っていた業界紙や専門誌への執筆のお仕事にも挑戦

その執筆したレポートを読まれた某国立大学の教授からのお誘いで、講師業をしながら大学の研究生として、教授と共著の論文を現在書かれています。

数ヶ月前まで普通の講師業だった方が、現在は某国立大学の研究生という肩書と、1年後ぐらいには大学の先生と共著の論文が発表されることになります。

その結果、今後はこれまでとは違うレベルの顧客から講師、執筆のお仕事が舞い込むことになると思われます。

もちろん、これまでのご経験+アカデミックな肩書も手にれたことで、数ヶ月前まで時間単価数千円だったものが、恐らく数万円以上の価値になると思われます。

結局なぜそのような結果になったのか?


もちろん、その先生が元々優秀だったことが原因ですが、一番の原因は先生の労働時間を減らすことで先生の価値がアップした、ということです。

これまでの先生はスケジュールさえあえば来た仕事は全てお請けします、単価は顧客の指値で結構です、という状態でした。

しかし、単価を2倍にしたことで先生が仕事を選ぶ側になることができた、ということです。

製造業で言えば、下請けの会社が自社製品を開発して下請けの仕事を断っても自社で売上を作ることができるようになる、そんなイメージです。

価格、仕事内容のイニシアチブが顧客側から先生側に変わったことで、先生は請けたい仕事だけを選ぶ余裕が生まれ、新しいことに挑戦する時間を確保し、次のステージに上がることができたのです。

講師業、士業、コンサル、コーチなどの1時間当たりの単価✕労働時間で仕事をされている方は、一定のスキル、実績、能力を身に着けた段階で、単価を上げる。

そうすることで、顧客からイニシアチブを奪うことができるので、労働時間の短縮と次にステージの扉を開けることが可能になります。


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