皆様はじめまして。

記事
学び
本日ココナラに登録しました。
数学トレーニーのワタナベと申します。

プロフィール等まっさらな状態でブログを書くのも少しおかしいかもしれませんが、よろしければお付き合いください...


早速、トップ画像の「ドーピング」が何を指しているかについてですが、私は物語のある問題こそが強力なドーピングとして機能するのだと考えています。
(メチルフェニデート、モダフィニル、ベータ遮断薬のようなお話を期待されていた方には申し訳ないです...)

~この考えに至るまでの道筋~

かなり昔に化学グランプリという大会に出場したことがあり、そこで出題される問題がまさに物語のある問題でした。
(問題へのリンクはココナラの規約的に微妙なので張りませんが、調べるとすぐに出てきます。)

化学に関する比較的高度な概念(ギブズエネルギー等)を題材にして解説の文章が書かれており、その文章の要所要所で問題が出題される形式になっています。高校化学の範囲から解説が始まり、最後にはちょっとした大学院入試クラスの難易度の話題に変化していくのです!

この出題方法が私には非常に面白く夢中になって勉強したことを覚えています。
そして、その面白さのミソになっているものこそが物語の存在だったのです。

~具体例~

わかりやすい具体例を出しましょう。
普通の物語の無い問題は次のようなものです。

「2 + 1 = ?」

出題の意図としては自然数の足し算がきちんと行えるかを確かめるための問題ということになるでしょう。
つまり、この問題には 算数という世界観、自然数と足し算というキャラクター が登場しています。しかし、その世界観やキャラクターの運動たる物語が欠如しているのです。

そこで物語を持たせてみます。

「自然数やその足し算を定義することは数学的には意外と難しい。
ここではジュゼッペ・ペアノの考えをなぞってみよう。

まず、中身が空の箱を用意する。
この箱を {} で表し、その名前は 0 としよう。
封をするのを忘れずに。

次に 0 より大きな箱を用意してその大きな箱に 0 を入れてしまおう。
その時の箱を { {} } で表し( {0} とも書く)、その名前は 1 としよう。
こちらも封をするのを忘れずに。

そして次の操作が重要になる。
今までよりも大きな箱を用意してその中に 0 と 1 を両方とも入れてしまうのだ。
この時の箱は { {}, { {} } }  と表せる( {0,1} とも書ける)。名前は 2 だ。

問題 1. 封をしていない 2 の箱をひっくり返すと見た目の上ではいくつの箱が出てくるか?

この考えを推し進めて、{0,1,2,...,n} という箱のことを n+1 と名付けよう。

問題 2. 2 + 1 = ?
ただし、{ と } のみを用いて解答せよ。」

この設問では数学という世界観の中で自然数や足し算がどのようにして生まれたのかという物語が記述されています。
これなら頭に残るでしょうし、この続きや似たような話を聞きたいと思いませんか?
もし、思っていただけたのなら私のドーピングが成功したということです。

私は依頼主様の理解したい分野や程度(例えば 微積分のイメージが分からない、理解の助けになるような問題が欲しい。)に合わせて、難易度を調節した上で、このような問題の作成や解説などのサービスを提供できれば良いなと思っています。
サービス数40万件のスキルマーケット、あなたにぴったりのサービスを探す