夏の星

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コラム
ご挨拶
 こんにちは。木葉よう と申します。私は時々、思いついたように言葉を並べることがあって、それが詩と呼べるものなのかはわからないけれど、どんどんスマホに溜まっていく一方なので、せっかくなら気が向いたときにでもここに投稿してみようって思いました。これが初投稿になります。実は私が出品している電話サービスの出品画像とか、私のプロフィールのポートフォリオに、ちょこちょこ過去に書いた言葉を画像にして全文載せていたりしてますので、もしご興味ありましたらご覧くださいませ。


「夏の星」

愛は温かい、だからきっと夏はきみの愛など必要ない。
温かいと感じる肌があれば、それはなんだって愛なんだ、
だから愛のない行動をしたくなる、君の腕をぐっとつかんでしまいそうになる、
愛だけが欠落した満天の星空から、
からっぽの部屋で鳴り続ける秒針から、聞こえてくる音で、
あの季節、きみのいない季節が恋しくなる、
私の冷えたくるぶしが、今だけは夏の心臓、
誰かを好きになるたびその人より季節を愛していたくなるのが正真正銘の愛情表現だって知ってる。
きみのいない季節、私はひとり温かさから遠のいて、夢の中、
知らないきみに向けて伸ばした指先が届く前に、目が覚める、
きみは季節ではないと言えるほど、私はきみのことを知らないまま、夏が終わる、
季節は、きみがいない、ということしか教えてはくれない。
でもきみは、ここにいるよって教えてはくれない。

ここは、きみがいない、という理由なしで存在できるものなどなに一つない季節の、星。きみの、天国。



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