NVC(共感コミュニケーション)とは?

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〜NVCって?ざっくり紹介〜


私のプロフィールをご覧くださり

「NVC(共感コミュニケーション)ってなんぞや?」

と思われた方も多いと思います。


そこで今日は私が学び、実践しているNVCについてのお話です。

『NVC』というのは、マーシャル・ローゼンバーグ博士という
アメリカの心理学者が提唱したコミュニケーションの方法で
『Nonviolent Communication』の略称です。


『Nonviolent Communication』は「非暴力コミュニケーション」
と訳されますが、相手を思いやる「共感コミュニケーション」
といった方が近いかと思います。



〜私がNVCを学ぶようになったきっかけ〜


私がNVCというコミュニケーション方法を知ったのは、
長年NVCを学び実践してきた、
その頃はまだ友人だった現在の主人と出会ったことがきっかけでした。


「彼と話していると、
なんだかすごく自分の心を理解してくれているように感じるな。」

そして、

「彼と共に時間を過ごすほど、
自分の気持ちを素直に表現できるようになってきているな。」


そんな感覚になり

「何か心理学、コミュニケーション学を学んできたの?」

と尋ねると

「NVCというコミュニケーション方法を勉強して、
日々それを実践しているよ。」

と教えてくれました。


彼の醸し出す安心感や話しやすさは、
彼の穏やかな性格がなせる技だと思っていましたが、

「コミュニケーション方があるってことは、
私も学んで習得できるってこと?!」

と、とてもうれしく思ったのを覚えています。


そこから本や動画、主人から講義を受けたりNVC学びの日々が始まりました。
今も現在進行形で学びの日々です。




〜NVCって具体的にどんなことをするの?〜



NVCは『観察する』『感情を探る』『ニーズを探る』『リクエストする』
の4つのプロセスが鍵になったコミュニケーション方法です。


例えば、友人が

「旦那さんが育児に全然参加してくれないの。離婚も考えているんだ。」

と話してくれたとします。


まず『観察する。』

「何その旦那!そんな人とは一刻も早く離婚しちゃいなよ!」

と火に油を注ぐわけでもなく、

「育児は主婦がやるべきだからそんなことで愚痴ったらダメだよ。」

と価値観を押し付けることもしない。

今日の彼女悲しそうな顔してるな、声のトーンも暗いし、
とただ話し手を観察します。



次に『感情を探る。』

「そうだったんだ。それはもどかしく感じるよね。」

「ガッカリもしたんじゃない?」

「ストレス溜まってしんどくなってない?」


話し手の感情を予想して優しく質問します。

話し手は、

「うん、すごくもどかしく感じてる。」

「そもそも期待してなかったからガッカリはしなかったんだけど、
でもやっぱり悲しいよ。」

「ストレス溜まっていっぱいいっぱいだよ。」

と、聞き手の質問から自分の本当に感じていることを
少しずつ紐解いていきます。



そして『ニーズを探る。』

話し手が今感じているのは「もどかしさ」「悲しみ」「ストレス」
だということが紐解けたら、
それはどういったニーズから来る感情なのかを探っていきます。


「旦那さんに”協力”して欲しいから、
してくれなくてもどかしく感じてるのかな。」

「旦那さんに育児の大変さを”理解”して”共有”して欲しいのに
そうしてくれないから悲しいんだよね。」

「育児で忙しくてちゃんと”寝る時間”とれてないんじゃない?
休みたいのに休めなくてストレスを感じてるのかな?』


聞き手は話し手が求めているのは何かを予想して、
柔らかく質問していきます。


話し手は先ほどと同じように聞き手の質問を受けて
自分の気持ちに向き合いながら、自分のニーズを見つめてみます。


そうして話し手が必要としているのは

旦那さんの「協力」「理解」「共有(共に育児して欲しい)」
そして「休む時間」だということを明確化します。


ここまでのプロセスで話し手は、自分の気持ちを整理することができ、
自分が求めているものは何かをはっきりと知ることができます。


最初に言っていた「離婚したい。」というのは、
選択肢の一つに過ぎず、
自分の心が本当に求めている本質ではなかったわけです。



『相手へリクエストする』

自分の求めていることが相手あるものだとしたら、
それを自分の感情、ニーズを明確に伝えます。

この時に注意するのは、
相手の「実際の言動」と「自分がどう捉えたか」
をごっちゃにしないことです。


例えば、先ほどの育児に参加してくれない旦那さんへの伝え方を例にすると、

「あなたは私と子供のことを愛していない!」

「私たちのことなんてどうでもよくて浮気でもしてるんでしょ!」

これは相手の言動を自分がどう捉えたかを投げつけただけで、
自分が何を求めているのか相手に伝わっていません。


このケースの場合、NVCを使って伝えるなら


「あなたが育児に参加する時間が少ないことを
私はもどかしく、悲しく、ストレスに感じているの。

それはあなたに協力してほしい、大変さを理解して共有して欲しい、
そして少し休む時間が欲しいって思いからきてる。

だからもう少し育児に参加する時間を長くとってくれないかな?」


と、長くまどろっこしく感じるかもしれませんが、一つ一つ丁寧に伝えます。


他にもたくさん、観察する時に気にかけることや
話し手に質問する時に気をつけることなど、様々な要素がありますが、
ざっくりここまでの4つのプロセスをNVCでは実践していきます。



〜なんでNVCを実践すると人生が豊かになるのか〜


面白いのは、このプロセスを他人に対してだけでなく、
自分に対しても行うというところです。

例えば、

「新しい街で一人暮らしを始めて1ヶ月が経つけど、
私なんか最近気持ちが上がらないな。」⇦観察


「誰も話す人がいなくて寂しいな。孤独を感じてるな。
休日も一人だし退屈さも感じてるな。」⇦感情を探る


「私の心は何を求めて、こんな気持ちになってるんだろう?」

「私はどこか私を受け入れてくれる”居場所”と誰かとの”親密さ”、
そして”楽しみ”を求めてるんだな。」⇦ニーズを探る


「地域のスポーツクラブにでも参加申し込みでもしてみようかな。」
⇦アクション(相手へリクエストする)


このプロセスを踏む習慣をつけることで

「新しい街で一人暮らしを始めて1ヶ月が経つけど、
私なんか最近気持ちが上がらないな。」

という現状が

「私はやっぱり新しいことにチャレンジしてみても上手くいかないな。
私はダメな人だな。」

と自分を責める方向に転じてしんどくなることが減ったな、
と私自身感じています。


そして感情に流されるだけではなく、
まず自分の感情を観察することが上手になりました。

自分の求めていることを素直に伝える力もついたことで、
夫婦関係、親との関係、友人関係も
より風通しのいい心地よいものになっていきました。


私はNVCコミュニケーションを実践することで
人生が豊かになっていくのを感じています。

これまでの私の学び活かして、あなたのお話をきき、
自身の心を紐解いていくお手伝いができたらとても嬉しいです。




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