起きて半畳寝て一畳……とは

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「起きて半畳寝て一畳」は昔から知られていることわざです。
このことわざには、続きがつけられていて、
「起きて半畳寝て一畳、天下取っても二合半」
「起きて半畳寝て一畳、天下取っても四畳半」
といった使われ方をします。
人間に必要なスペースはたかが知れているし、天下取っても一食に二合半以上のご飯は食べられないだろう。欲張ったってしょうがない。という意味で使われています。

「起きて半畳寝て一畳」は、建築では非常に重要な意味になります。

まず、一畳は、前回紹介したサブロク板一枚の大きさとほぼ同じです。長さでいえば、おおよそ、910mm×1820mmになります。
半畳はサブロク板の半分ですから、おおよそ、910mm×910mmの大きさです。

起きて半畳の半畳は人間一人が立ったり、座るのに必要な最低限必要なスペースを意味しています。
例えば、一人用のソファを置くためには半畳のスペースが必要になります。
また、トイレでは洋式便器の部分だけで半畳が必要になるため、プラス立つスペースとして、もう半畳あった方がよい。つまり、トイレ全体のスペースは、一畳あれば余裕で立ったり座ったりできるということになります。

寝て一畳は文字通り、寝るのに必要なスペースとして一畳は必要という意味です。
つまり、シングルベッドや布団を置くスペースが最低一畳ということになります。
もっとも、現代人は背が高い人が多いですし、シングルベッドや布団が一畳で収まることはないでしょう。
実際には、一メートル×二メートルの幅は必要になります。つまり、一畳よりもはみ出ると考えておく必要があります。
また、二人用のソファを置くためにも一畳のスペースが必要になります。

そして、天下取っても四畳半は、1人用の部屋として最低限必要な広さを意味しています。
四畳半では、シングルベッドと机を置いたら、他におけるものはほとんどありません。
四畳半より狭い部屋だと、物置部屋、ウォークインクローゼットとして使用する部屋になります。

こうした感覚を押さえておけば、間取りからその家でどのような生活ができるか想像しやすいと思います。

例えば、夫婦二人の部屋は、四畳半×2=九畳は最低限ほしいところです。それより狭い場合は、置けるものが限られることを覚悟しておく必要があります。
九畳もないのにいろいろな物を買い込んでしまうと、足の踏み場が無くなり、物置のようになってしまいます。

お風呂場にしても、仰向けに体を伸ばしてのんびりと湯船につかりたいなら、「寝て一畳」から、湯船で一畳、体を洗うスペースで一畳、合計二畳、つまり、一坪は確保したいものです。
ユニットバスのサイズでは、1616が一坪分の広さになります。これより狭い場合は、体を伸ばして湯船に身を沈めることはできません。

「起きて半畳寝て一畳」は昔から言われていることわざですが、現代の生活においても役立つということです。
家の購入や部屋を借りることを考えている方は、ぜひ、参考にしてください。

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