インター生が教える、インターナショナルスクールと日本の学校の修学旅行の違い11点!+外国人の逞しさの秘密

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英検1級2回合格・TOEIC満点の日英バランスバイリンガルのKOTAです。
ココナラにて、オンライン英会話、英検指導、日英翻訳、英文添削、留学相談、メディア寄稿等、英語に関するサービスを提供しております。

本記事では、インターで小中高7年間を学んだKOTAが、インターナショナルスクール※と、日本の学校の修学旅行の違いをお伝えします。インターの自由な世界にびっくりすること間違いなし!?

※KOTAの通っていたインター(WASC認定校、全世界に認められるインターナショナルスクール)の事例にて、一例とご承知おきください。ご参考までに、KOTAの過ごした海外においても似たような話が聞こえておりますので、わりと広く通じる話かとは思います

行先は日本国内です

インターには世界各国にルーツを持つ生徒が集まっています。パスポートの発行国により、行ける国と行けない国があったり、同じクラスに中国と台湾の生徒が学んでふとした話題でいがみ合い…なんてこともあったりなかったりします。そのような背景を汲んでかは知りませんが、お金持ちの集まるイメージのインターナショナルスクールの「修学旅行」の行先は日本国内です。

「修学旅行」ではなく「サービストリップ」です

日本の学校で「修学旅行」と言うと、主に観光地を訪れて、その地の歴史や郷土文化を学ぶことを目的にしています。インターの学生が教員の引率のもと宿泊旅行に行くものは「サービストリップ」です。サービスとは、旅先で交流やボランティアを行うことを意味します。その計画段階から、行先ごとの生徒の集まりで何を行うかのミーティングが行われます。行先や目的により、PTA会議でプレゼンをして寄付を募ったり、シッターや洗車をして資金作りするチームもあります。

修学旅行に4回行ける!高校1-4年生が混じった行先別のチームをつくります

アメリカ系のインターナショナルスクールの高校部は9年生から12年生までの4年間があり、英語や数学などの必修科目を除いて、授業選択可能な単位制となっています。9年生と12年生が同じ授業を受けることもあります(実際は時間割の都合上少ないです)。KOTAの通っていたインターでは、9年生から12年生まで混合で、行先別のグループ/チームに分かれて旅行のテーマや活動などを対面で決めていきます。行先は、沖縄、京都、関東、北海道など様々でした。

出発日も日数もバラバラ

だいたい年度内の「この時期」と言うのは決まっていますが、行先(参加グループ)により、出発日、宿泊日数とも異なります。したがって、目的地Aチームの生徒の旅行中の間、目的地BとCチームの生徒は学校で勉強をしています。

「旅のしおり」はない

「修学旅行のしおり(旅程表)」はありません。日本の修学旅行や研修旅行など、教員の引率のもとに宿泊を伴う旅行では、J〇Bなどの旅行代理店を通じて各種手配をし、「旅のしおり」と称した旅程の冊子を事前配布するのが一般的かと思います。インターにはそのようなものはありません。KOTAの経験による推測ですが、インターのサービストリップに旅行代理店は関わっておらず、各チームの代表者が個人的に航空券やホテル(に泊まる場合は)を手配していると思われます。

費用と宿泊数は出発前日にメールで知らされる

これは引率教員によると思いますが、KOTAの参加したチームでは、目的地が近場と言うこともあってか、出発の前日に、教員から生徒と保護者宛ての学内メールにて、費用と宿泊数の連絡が行われました。
内容はいたって簡単なもので、こんな感じです。

*****
みなさまこんばんは。
○○行のチームの旅行について、持ち物を連絡します。

交通費として〇万円くらい(バスか電車で行きます)
寝袋(○○学校に泊まります)
着替え、洗面道具、そのほか各自必要なもの
旅行中の食事代

明日の〇時までに〇〇駅に集まってください、時間厳守です!
〇〇(教員名)より
*****

保護者同士のLINEでは、メール中の「明日」が〇曜日なのか◇曜日なのか、他に詳細は無いのかの情報交換が行われたそうです(ありませんでした)。

移動手段が決まっていない

さすがに飛行機の距離のチームは、あらかじめ予約した飛行機で行きましたが、近場のチームは当日集合時刻まで交通手段が決まっていませんでした。KOTAの参加したチームは、前日のメールでは電車で行くと伝えられてましたが、当日の引率教員の決定(きまぐれ?)で遠距離バスで移動しました。

「食事」と「入浴」は生徒の負担、かつ自由

上に書きましたとおり、サービストリップは「移動とサービス(現地での交流/ボランティア活動)」のほかは、すべて自由時間です。かろうじて屋根のある寝所は確保されていますが、旅行中の食事と入浴はすべて生徒の自己負担です。KOTAの参加したチームは、旅先の提携校の床に寝袋を直に敷いて雑魚寝をして、徒歩30分のコンビニに3食調達しに行きました。提携校にシャワールームがなかったため公衆浴場(温泉だったので1回1000円近くしました)を使うことになり、KOTAの手持ち金は、なんとか期間中の食事代に足りましたが、KOTAより手持ちの少ない生徒には入浴料を節約して旅行期間中風呂に入らない者もおりました(帰るころにはだいぶん臭くなっていました)。初日の夜に、引率教員に半ば強制的に焼肉屋(もちろん自己負担)に連れて行かれたときには、生徒の中で〇意が芽生えたかどうかはご想像におまかせします

お小遣いの金額指定は無し、意外とみんな少額です

メールに「旅行中の食事代」とあることから、保護者は、子どもたちがコンビニやスーパーで食料品を調達することを予想して、1日あたり5000円と、少々の土産物を買える程度の金額を「小遣い」として持たせることが多いです。たとえば2泊3日なら、食費5000円×3日+土産物代5000円=2万円、くらいです。3日の何時に帰ってくるかわからないので、3日目も3食分が買えるように計算します。遠方になると土産物代が1万円になったりします。多くの生徒は上記目安の前後1万円くらいをお小遣いとして持たされていました。なかには5万円、10万円を持っている(寮生などで普段から持ち歩いている)生徒もおり、そこはインターならではの金銭感覚かもしれません。

寝袋で雑魚寝が基本、みんなバックパック(リュック)

インター=学費が高い=お金持ち=豪華旅行のようなイメージかもしれませんが、基本的に宿泊を伴う旅行は「屋根のある場所で、寝袋で雑魚寝」です。KOTAの通うインターでは小学部の1泊お楽しみ旅行、中学部からのインター校同士の交流試合旅行、高校部の修学旅行にいたるまで、清々しいほどに一貫して「屋根のある場所で、寝袋で雑魚寝」です。
いちばんマシだったときで、交流試合旅行で提携インターナショナルスクールに数泊したうちの2食のみ学食の提供と弁当の支給を受け、無料で体育館のシャワールームを使わせてもらい、教室の硬い床に貸布団を直敷きして雑魚寝しました。男女ともそれが基本なので、旅装は乾きやすいTシャツ+ウィンブレ+大き目のバックパック(リュックサック)+寝袋です。キャスター付きのスーツケースを持つ生徒はいません(大変な目にあいます)。

持ち物は自由(ゲーム機OK!)、先生は別室で〇を飲んで寝ている

インターでは小学部のうちから年度末に学年ごとの1泊お楽しみ旅行があり、だいたい1時間圏内の施設(○○体験学習の村、的なところのコテージが多かったです)に、担任の先生と生徒たちで1年間の労いと結束を祝うような感じでの宿泊旅行をします。記憶があいまいですが、小学部のうちは、昼食を持参して、夕食は現地でBBQ、翌朝食はなにかしらの支給があったと思います。KOTAは、中学部の頃はCOVID直前にインタナショナルスクール同士の交流遠征に参加したのみでした。いずれも持ち物についての細かな決まりはありません。小学部の時に、自由な雰囲気の国柄の児童がNintendo Switchを持参するとクラス内で言ったことをうけて、真面目な日本の保護者を交えて保護者LINEグループで物議の醸されたこともあったようです。結果は、引率教員が別室(別コテージ)でお酒を飲んで寝ていて、夜間にSwitch大会になりました。教員による持ち物のチェックや夜間の見回りはないため自由が利きますが、ある年にXboxを持参した生徒がおり、コテージにTVがなかったので遊べませんでした。

日本の学校の旅行は至れり尽くせり

こんな感じの経験をしてきたKOTAにとって、日本の学校が主催する旅行に参加した際は、サポートの細やかさと至れり尽くせりに感動しました。

日本の修学旅行はここが素晴らしい!

出発の数か月前から旅費が決まっている(積立制度まである)
移動手段が決まっている
旅程表がある
旅行代理店から荷物用の名札タグを2つもらえる
(旅費内で)ホテルに泊まれる
(同)アメニティがある
(同)お風呂に入れる
(同)ベッドもしくは布団が用意されている(寝袋で雑魚寝ではない)
(同)部屋割りが決まっている(1部屋の人数が少ない、ベッドの場合は最大3人!)
交通手段が優しい!(スーツケースやドラムバッグの持参ができる)

日本の学校で過ごされた方には当たり前のことかもしれませんが、世界的には当たり前ではなく、日本の学校旅行はトップレベルに優しいです(行き当たりばったりの気まぐれサバイバルではない)。

インター育ちは自然と逞しくなります

このように、インターナショナルスクールの仕切る旅行は基本的に「雑」です。他方、年齢に応じて最低限の食事と屋根の保証はなされていますので、良くも悪くも自由な雰囲気が、バックパッカーのような逞しさを育む土壌になっているのではないかと思います。全世界共通で、インターナショナルスクール(あるいはボーディングスクール)は寮を併設していることがありますが、どれほど有名で高額な学校であっても、殆どの生徒はバックパック(リュックサック)+飛行機の最大サイズのスーツケーツ1-2個で渡航と寮入りをします(手続きに際し、保護者の付き添う場合は、2人で運べるため2個になります)。現地で必要品を購入できる学校側の体制や、保護者の資金力も理由になるところ、幼少期より「雑な扱い」を受けて「逞しく育ってきた」ことより、どこに行っても「なんとかなる」精神があり、ときには堂々としているようにさえ見えます。英語圏で育った者は、日本の方に比べて、国をまたぐ就学や就職などの移動をすることに抵抗の少ない傾向がみられます。英語が世界の広範囲で通用する言語であることのほかに、英語圏の「雑」なサバイバル教育の影響が、物おじせずに新しい環境に飛び込むことの土壌となっているのではないかと考察します。

ネイティブ英語チューター K-ENGLISH KOTA

英検1級2回合格、TOEIC満点の日英ネイティブバイリンガルが、5才からの英語サービスを承ります。海外現地校、インターナショナルスクール、年間学費XXXX万円のボーディングスクールまで多岐にわたる入学お手伝いの実績がございます。絵本読み聞かせフォニックスから大人英作文指導まで、どうぞお気軽にお問合せください。

最後までお読みいただきありがとうございました。
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