【 秋夜のもっと涼しくなる話・6th 】nonfiction

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コラム
実家での出来事は、何度か投稿しましたが、
改めて、実家の2階を案内します。
2階に部屋が4つあります。

階段を上がって正面が妹の部屋。左右に廊下があって左手前がトイレ。
右手の廊下を正面に進むと左が妹の部屋、隣が書庫。
書庫の廊下挟んだ右手がウオークインクローゼット。
廊下の突き当りが和室の私の部屋。
部屋の真ん中に廊下がぶつかっている感じです。

暑い日なので、廊下の突き当り和室の引き戸は全開にする。
反対側のトイレ側の廊下の突き当りにある窓も開いて風通しを良くして寝た。


本当に、とても暑い夜だった。


その日の夜中、たぶん丑三つ時。


身体が動かない。金縛りにあって目が覚める。
視線は廊下を一直線に見渡した。

すぐ霊的なものだと気づいた。

何も見えてはいないが、誰かが一歩一歩廊下を歩いてくる。
歩く速度、雰囲気、すぐに誰だかわかった。

数年前に亡くなった、母方のひいばあちゃん。

遠方で生涯数回しか会ったことはない。
それなのに誰だかすぐわかった。
直感なのか歩いてくるイメージが脳裏に浮かんだ。

霊的な不安な気持ちはあったが怖くはなかった。

ゆっくり、ゆっくり部屋に入ってきた。

頭の直ぐ上に立っている。
髪の毛を踏んでいるのではないかと思うぐらい近くにいる。

静かに正座姿で座った。

とても安心する気持ちで、そのまま深い眠りについた。

明るくなった朝に目が覚めた。
なんだか懐かしい気持ちが充満していた。

本当に来てくれたのだろうか、ひいばあちゃん。


※カバー画像はすべて、私の撮影したものです。
他の画像も見て頂ければ、幸いで御座います。

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