更に2ヶ月が過ぎる。
パッチテストの結果から、頭皮全体に塗るために
それから数段強さを下げて、薬を塗ってもらう。
30分は風呂に入れない。目にツーンとくる感じ。
臭いがとてつもない刺激臭。
シンナーを吸いこんでいる感じ。
頭が溶けてしまうのではないかと思うぐらい強烈。
局所免疫療法とは、
薬を塗った場所が、かさぶたになって毛の抜けるエネルギーを、
かさぶたを直そうとするエネルギーに変える。
そのかさぶたの部分に毛が生えてくるという仕組み。
そんなことで治るわけない、そう思いながら通い続ける。
痒み止めの薬を飲みながら、かさぶたになっては薬を塗り続ける。
本当にかわいそうな自分だ。
こんなに一生懸命、頑張って生きてきているのに。
髪の毛がなくなっていく。そしてもう治らないんだと。
そして、コロナに罹患する。
治ってからしばらく落ち着いて通院再開。
お風呂に入り頭皮を洗う。なんと…。
なんだか手触りがつるつるではない。
よ~く見てみる。
真っ白な産毛が脱毛症の全面に生えてきているではないか。
まさか…。
そう、白髪ではあるが、生えてきたのである。
1ヶ月が経ち、白と黒の混ざった、長さの違う髪の毛が生えそろっている。
病院では、白髪はそのうち黒くなるから大丈夫だと言ってくれた。
だいぶ伸びて、根元から黒髪に変わっていく。
発症から1年で、やっと生えそろった。
しかし、沢山出来ていた人は再発するそうだ。
もう、こんな経験は二度としたくないと思った。
※カバー画像はすべて、私の撮影したものです。
他の画像も見て頂ければ、幸いで御座います。