Googleで検索すると「他の人はこちらも質問」や「他の人はこちらも検索」など最近は単純に検索結果の見出しが表示されるだけでなく「お節介」?な表示がされます。
これは実は「PAA(People Also Ask)」という検索エンジンの新しい機能の一つです。日本では2022年から導入が開始されていますが、これによりSEO対策に対する考え方に少し考察が必要です。
今回はこのPAAに関して考え方やHP制作においての注意点などをお伝えします。
PAAのメリット
例えば「6G」とGoogle検索画面に入力してみましょう。
そうすると「他の人はこちらも質問」というという関連質問をGoogle先生が提案してくれます。
一番上の「6G何がすごい?」をクリックしてみるとソフトバンクテクノロジー社のコラムの要約が数行で表示されました(※2023/5/11時点)。
さらにその下の「質問」をクリックしていくと、何となく「もはや見出しをクリックして記事を読まなくても、何となくはわかったなぁ・・・」という気がしてきます。
ユーザーにとっては記事の見出しをわざわざクリックしなくても概要を理解できるメリットがあります。
PAAの導入によりユーザーの検索行動は?
これはユーザーにとっては便利な機能です。
しかし、一生懸命記事を書いた企業にとっては死活問題です。
先ほど「他の人はこちらも質問」を次々クリックしましたが、実は検索2位の記事はクリックしていません。
ということは、せっかく苦労してSEO対策で2位までたどり着いたのに、いきなりショートカットで「1.5位」が出現したようなものです。
事業者はどのような対策をすればよいでしょうか?
HP制作においてできる対策
このPPAのエリアに表示させるようにしたらいいのでは?と思われますが、実は詳細は公表されていません。
しかし、業界界隈では「強調スニペット」を意識してSEO対策を行うことで、PAAが表示される可能性が高いと言われています。
強調スニペットとはこのようなものです。
「強調スニペット」は検索結果の最上部に強調表示される抜粋です。見出しの右下にある「強調スニペットについて」をクリックするとGoogle検索ヘルプが表示され、「強調スニペットは、ウェブ検索結果から生成されています。」との記載があります。
つまり、強調スニペットはあくまでGoogle検索結果に起因するということになります。
実はやるべきことは今までと同じ
さて、強調スニペットを意識的に表示させるためには以下のことを中心に考えればよいでしょう(必ず表示されるわけではありません)。
・簡潔で分かりやすい文章を書く
・HTMLタグでマークアップする
・構造化データでマークアップする
など
他にもありますが、代表的な施策例は以上の通りです。
ここでSEO対策に知見がある方は「あれ、普通のSEO対策と同じでは?」と気づかれたかもしれません。
そうなんです。強調スニペットはあくまでGoogle検索結果に起因します。
ですので今まで通りユーザーの役に立つコンテンツを提供すればよいということになります。
ただし、スニペットは強調スニペット以外にも様々なタイプがあり、そのいずれもメタディスクリプションへの記入が関係してきます。
(出典:Google for Developers)
構造化マークアップやHTMLタグ、メタディスクリプションの表示はHP(ホームページ)でWeb制作者が関連する領域です。
通常のSEO対策と大きく異なることはありませんが、よりスニペットの重要性が高まったとの認識をもてばよいでしょう。
従って、HP(ホームページ)の制作依頼時はスニペット対策はどのようにするかWeb制作者とも打ち合わせしておくとよいでしょう。
まとめ
以上、「PAA(People Also Ask)」に関しての対策を簡単にお伝えしました。
Googleもどんどん機能がアップデートされており、ついていくのが大変です。Googleとしてはよりユーザーにとって使いやすいサイトを目指しており、今後も様々な機能追加があるでしょう。
しかし、本質的には「ユーザーの検索意図に答える」というコンテンツ重視の方針は変わりません。
お客様のお役に立てる情報提供を引き続き頑張っていきましょう。