中国語で効果的なホームページをつくるためのポイント7選

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IT・テクノロジー
中国に事業を広げたいと考えたら中国語でホームページをつくることが必須
です。
「でも、どうやって中国語のホームページを作成したらよいのだろう?」
「中国語でホームページを作ってみたもののアクセス数が全然伸びなかったらどうしよう」
などと悩んでいませんか?

この記事では中国語のホームページをつくるときに気をつけるべきポイントを7つ紹介します。
この記事を最後まで読めば、中国語でホームページをつくるときに最低限、なにを考えなければいけないのかがわかります。
ぜひ、最後まで読んでみてください。

1.「.cn」のドメインの取得

中国語のホームページを制作したいと思ったら、まずは「.cn」のドメインを取得しましょう。
中国人からの信頼度が高まり、本気で中国で事業を展開しようという気持ちを伝えることができます。

また中国語で検索された時のSEOにも効果があります。
特に重要な点として、中国では「.cn」で終わるURL以外のホームページは規制がかかりやすく、最悪な場合は中国国内からはアクセスができなくなってしまいます。

「.cn」のドメインを取得すれば、そのようなリスクは避けられます。
「.cn」のドメインは一般的なドメイン取得サイトで取得することができるので、中国語のホームページを作成したいと思ったら、まずは.cnのドメインを取得しましょう。

2.ホームページを中国のサーバーに置く

「.cn」のドメインを取得したらホームページは中国のサーバーに置くようにしましょう。
中国はインターネットの利用規制が非常に厳しい国です。

中国のサーバーにホームページのデータを置くことで、あなたのサイトに規制がかかる可能性を低減できます。
また、中国は通信環境が良くありません。
ホームページの表示速度を早めるためにも中国国内のサーバーを使う方がよいでしょう。

しかし、中国のサーバーと契約する場合、中国の情報通信分野を主管する「工業・情報化部」(工業和信息化部、Ministry of Industry and Informatization)から「ICP(Internet content Provider)ライセンス」を取得しなければいけません。

ホームページの管理人が誰なのかを国に届けなければ中国でホームページを開設することはできない仕組みになっているのです。
ICPライセンスは中国国内に事務所を置く会社でなければ取得できません。
中国国内に事務所がない企業がICPを取得することは不可能です。

また、中国のサーバーを利用してECサイトを開設したり、Saas、クラウドサービスを展開したりする場合には、通常のICPライセンスに加えて、商用のICPライセンスの取得が必要です。
ただし、外資系の企業で商用のICPを取得することはほぼ不可能と言われています。

これらの問題を解決するために、日本の企業や外資系企業は中国国内のエージェントを使ったり、中国の会社と合併会社を設立したりしてライセンスを取得しています。
中国のエージェントを使ったり、合弁会社を設立したりすることができない場合は香港のサーバーを使ってホームページを開設するという方法もあるので検討してみてください。

3.GoogleではなくBaiduに対応したSEO対策をおこなう

中国人を対象としたホームページを開設する際にもやはりSEO対策は必要です。
しかし、GoogleではなくBaidu向けのSEO対策が必要になることを覚えておいてください。

実は中国でのGoogle利用者数は全体の3.49%程度にすぎません。
その点、Baiduの利用者は76.33%と言われています。
Googleに慣れ親しんだ私たちのウェブサイトをそのまま中国語に訳すだけでは効果がありません。

まったく新しいコンセプトとSEO対策で中国語のホームページを作成しなければ、効果は期待できないのです。

4.携帯電話に十分に対応しているホームページの作成を心がける

中国語でホームページをつくるときには携帯電話でも見やすく表示できるホームページを作成してください。
中国では9億人もの人々がインターネットを使う際に携帯電話を使用しているからです。

中国の人口は14億2500万人と推定されているので、人口の約63%が携帯電話を使ってインターネットにアクセスしているということになります。
携帯電話でも見やすく表示できるホームページは必須と言っても過言ではありません。

5.中国系の決済機能を持たせる

ウェブサイトを通じて商品を販売したい場合には中国系の決済方法を追加してください。
たとえば、アリペイ、ユニオンペイ、ウィーチャットペイなどです。

これらの決済システムは中国人に信頼されて利用頻度も高いのでホームページの印象が高まります。
逆にアリペイ、ユニオンペイ、ウィーチャットペイが使えないサイトには、中国人は訪れません。

しかし、決済機能を持たせるためには先ほど述べた商用ICPライセンスの取得が必要です。
商品を売るだけであればICPライセンスがなくても、既存のECサイトには出品できます。

まずは、インターネット上のマーケットプレイスなどを利用して物販をしてみるのもよいかもしれません。

6.中国系のSNSを活用する

中国人にホームページの内容をより深く見てもらうためには中国系のSNSの利用が効果的です。
中国ではインターネットを使用しているほとんどの人々がSNSを使用しており、中国はSNS利用者が最も多い国といわれています。

しかし、中国ではFacebook、Instagram、YouTube、Twitterは利用できません。
中国でSNSを利用したマーケット展開を行うのであれば、WeChat、ウェイボー(Weibo/微博)、テンセントQQ(Tencent QQ/騰訊QQ)、 小红书(シャオホンスウ)、 抖音(ドウイン/TikTok中国版)などを使用するようにしましょう。

7.ホームページのローカライズを怠らない

どの言語でもホームページをつくるときにはローカライズが必要です。
中国語でホームページをつくるときには、ローカライズを他の言語よりも一層注意する必要があります。

中国人の文化的背景や社会的背景を考慮に入れてコンテンツを作成することはもちろんですが、中国語でホームページを作成する際には以下の点にも注目しましょう。

・ 必ずコメント欄、レビュー欄を設ける
全ての記事や商品のページにレビュー欄やコメント欄を設けましょう。
世界的にみても中国人が一番コメント欄やレビュー欄を使用する頻度が高いようです。
かならずコメント欄、レビュー欄を設けるようにしましょう。

・ 低速通信に合わせたコンテンツを作成する
一般的に中国の通信速度は速くありません。
そのため、表示速度に時間がかかるデータ量の多い写真を多用しているサイトは嫌われる傾向にあります。
中国の人気サイトの大きな特徴は写真やスライドショーなどのビジュアルが少なくテキストが多いという点です。
表示速度に時間を要する写真の多様や動画の利用は避け、できる限りテキストで情報を伝えるホームページの作成を心がけましょう。

・ ニュースサイトへのリンクを設ける
中国語でつくるホームページのすべてのページにニュースサイトへのリンクを貼るようにしましょう。
人気サイトには必ずと言っていいほどニュースサイトへのリンクが貼られており、新しいタブでページが開く設定になっています。
これも回線速度と関係があり、ページが開くまでのあいだ他のページ、特にニュースサイトを中国人は閲覧する傾向があるからです。
中国語のホームページにはすべてのページにニュースサイトへのリンクを貼るようにしましょう。

・ すべてのページに検索バーを設置する
中国語でホームページをつくる際には全てのページに検索バーを挿入しておくことをおすすめします。
中国は回線速度が遅いのでページをわざわざ切り替えなくても検索バーが常に使用できる状態になっていることが望ましいのです。
中国企業のホームページを見ると必ずといっていいほど会社のロゴのすぐ隣に検索バーが掲載されています。
中国語でホームページをつくる際には、検索バーをすべてのページに設けるようにしましょう。

・ 「簡体字」と「繁体字」を使い分ける
中国語でホームページを作成するときは、「簡体字」と「繁体字」をうまく使い分ける必要があります。
香港、台湾、マカオに住む中国人は繁体字を好みますが、中国本土、シンガポール、マレーシアに住む中国人は簡体字を好みます。
国や地域によって使われる字体が異なるので、ホームページを誰に対してつくっているのかを常に考え、「簡体字」と「繁体字」をうまく使い分ける必要があるのです。

まとめ

この記事では中国語で効果的なホームページをつくるためのポイントを7つ紹介しました。
中国語でホームページをつくるときは以下の点に気をつけましょう。

1.「.cn」のドメインの取得
2.ホームページを中国のサーバーに置く
3.GoogleではなくBaiduに対応したSEO対策をおこなう
4.携帯電話に十分に対応しているホームページの作成を心がける
5.中国系の決済機能を持たせる
6.中国系のSNSを活用する
7.ホームページのローカライズを怠らない

上記を参考にしてホームページを作成したからといって瞬時にアクセス数が伸びたり、売り上げが伸びたりするわけではありません。
しかし、確実にいえることは中国人から「このホームページは中国人を理解している」と認識され、後々のブランディングに役立つということです。

中国語のホームページの作成に自信がない、どうしても不安だということはお気軽にお問い合わせください。


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