ウェブサイトを作ってほしいと頼まれたけど何をして良いのかわからずに悩んでいる。
自社のウェブサイトを作成したものの訪問者数も少なくウェブサイトからの問い合わせも少なく悩んでいる。
このようなことで頭を悩ませたりしていませんか。
ウェブサイトを作る際に重要なのがディレクションという仕事です。
この記事では、ウェブサイトのディレクションまたはウェブ・ディレクターの仕事とはどういうものか、ウェブサイトをディレクションするときに陥りやすい間違いについて解説します。
この記事を読んでいただければウェブサイトを作成する際に気をつけるべき点がわかるでしょう。
ウェブサイトを作成する際の参考になるので、ぜひ最後までお読みください。
ウェブサイトをディレクションするとは?
ウェブサイトのディレクションまたは、ウェブ・ディレクターの仕事は映画監督のようなものです。
ウェブサイトの完成形をイメージして、そのイメージに適したエンジニアやデザイナーを集め、彼らの技能を集約してウェブサイトを完成イメージに近づけていく役割です。
具体的にはウェブ・ディレクターの仕事には以下があります。
・ ウェブサイトを企業や団体のブランド、戦略に合わせる
・ コンテンツ内の重複する情報、更新するべき情報、社会的に不適切なものがないかを確認する
・ ウェブサイトを表示するスピードなど、品質を保証するためのテストの実行
・ ウェブサイトの訪問者を増やすための戦略作成
・ ウェブサイトが適切な法律および規制に準拠しているかの確認
・ ユーザーの利便性が最高になるようにウェブサイトを見回る
・ ウェブサイトを保護するためのセキュリティ対策の考案と実施
・ ウェブサイトで問題が生じたときの対応
他にもウェブ・ディレクターの仕事は企業や契約内容によって変わりますが、以上のような業務があることを頭にいれておきましょう。
ウェブサイトをディレクションする時に陥りやすい5つの間違い
1. ウェブサイトを作成する目的を理解していない
ウェブサイトをなんのためにつくるのかを理解していなければ、効果的なウェブサイトは作れません。
「他の企業がみんなウェブサイトを作っているから、わたしたちもとりあえず作りましょう」という目的であれば、人材と予算を費やして作成するだけ無駄です。
このような理由で作成したウェブサイトは2、3年後に再度、作り直すことになるでしょう。
ウェブサイトを作成してほしいという指示や注文があったときは、何をしたいのかをまずは上司やクライアントに確認しましょう。
潜在的なお客様に対して実績を示したいということであれば過去に手がけた案件を詳細に説明するページが必要です。
新しい商品を売りたいという目的であれば、ウェブサイトを作成するよりはランディングページを作成する方がよいでしょう。
見積書を自動的に作成してお客様に自動返信したいということであれば、お客様が迷わず、簡単に記入できるようなお問い合わせフォームページを作成する必要があります。
このように、ウェブサイトを作る目的によって、力を入れるべきページや仕組みが異なってきます。
これによって集めるべき人材やデザイナーも異なるので、ウェブサイトをディレクションする仕事を受けたのであれば、まずはウェブサイトの目的を確認しましょう。
2. ウェブサイトに上司や経営者の意見をそのまま反映させる
上司や企業の経営者の意見をそのまま取り入れると、ウェブサイトはミッションステートメントや社長あいさつ、会社の沿革、受賞歴といったページに力を注ぐことになるでしょう。
ウェブサイトを作る目的が経営者や株主を満足させることであれば、このような内容で問題ないのかもしれません。
しかし、このようなウェブサイトを一般の方がわざわざ検索して見ることはないでしょうし、注文が増えるとも思えません。
このようなウェブサイトをわざわざ検索してみる人は社長にインタビューを申し込みたい記者やものを売り込みたい営業の方くらいでしょう。
目的をしっかりと確認をして、目的にあったウェブサイトになるように上司や経営者の意見や要望をそのままウェブサイトに反映しないようにこころがけましょう。
3. ウェブサイトの作成を複数の企業へ外注する
ウェブサイトを作成する際に、複数の企業に外注してしまうとページを移動するたびにデザインが大きく変わったり、または責任の所在が曖昧になったりします。
一番良いのは、社内でウェブサイト作成チームを作るか、一つの企業に外注することです。
どうしても複数の企業に外注しなければならないときは、基本的なデザインのテンプレート、ルールや方向性に関するマニュアルを作成しておきましょう。
4. ウェブサイトの維持管理費予算をあまく見積もる
ウェブサイトを作成する際に見落としがちなのが維持管理費です。
見落としていなくても見積もりがあまい場合はよくあります。
ウェブサイトの年間の維持管理費はウェブサイトを作成したときと同額、最低でも50%は想定しておくべきでしょう。
見栄えのする豪華なウェブサイトを作成したいという気持ちはわかりますが、このご時世、一度作成したウェブサイトはすぐに陳腐化してしまいます。
少なくとも年に一度の大幅な改修は必要ですし、情報の更新頻度を高めなければ訪問者の数も減少するばかりです。
ウェブサイトのディレクションを頼まれたときには、作るだけのことを考えるのではなく、維持管理費のこともしっかりと頭にいれて予算を作りましょう。
5. ウェブサイトの影響力を過小評価する
ウェブサイトに掲載した情報は全世界に発信され、インターネットの環境さえあれば世界の誰もが閲覧できます。
今でも、企業の印刷されたパンフレットを作成するかのように会社のウェブサイトを作る会社があります。
しかし、ウェブサイトの情報を受け取る人の数は印刷物の情報を受け取る人の数とは比較にならないほど大勢です。
たとえ日本語でウェブサイトを作成したとしても、設定によってはブラウザーが勝手に翻訳をしてくれる時代です。
ウェブサイトの情報が誰に届いているのかを意識して作成するようにしましょう。
また使用する写真や画像にも気をつかう必要があります。
日本では問題なくても海外では人権侵害や差別的、著作権侵害と批判されることがあります。
そのような事態が起こらないようにウェブサイトは慎重に作成しなければいけません。
また、万が一人権侵害、差別的、著作権侵害などで訴えられた際の対応方法や体制を整えておく必要もあるでしょう。
まとめ
今回はウェブ・ディレクターとしてウェブサイトを作成する際に気をつけるべき点を解説しました。
ウェブサイトを作成する際に陥りやすい間違い5つは以下の通りです。
1. ウェブサイトを作成する目的を理解していない
2. ウェブサイトに上司や経営者の意見をそのまま反映する
3. ウェブサイトの作成を複数の企業へ外注する
4. ウェブサイトの維持管理費予算をあまく見積もる
5. ウェブサイトの影響力を過小評価する
今回の記事ではウェブサイトを作成する際に最低限気をつけるべき5つのことを解説しました。
しかし、今回の5つの項目だけを守っていれば問題なくウェブサイトを作成できるわけではありません。
ウェブサイトを作成する際、特に海外に向けたウェブサイトの作成でお悩みの際はお気軽にご相談ください。