自分で相続税申告ができる場合とは?

記事
法律・税務・士業全般
みなさん、こんにちは。
相続専門の税理士fukutaxです。

本日は、
自分で相続税申告ができる場合とは?
について、お話します!

結論から書くと、下記にすべて該当する方
であれば、相続人様ご自身でチャレンジ
しても問題は少ないかと思います!

【自分で申告するためのチェックリスト】
兄弟姉妹が相続人にならない
✅遺産分割はスムーズにできる
 もしくは、遺言書がある
  ※争いなく手続きができる。
相続財産が2億ぐらいまで
✅財産内容が複雑でない
 (不動産は自宅のみ、あとは現預金、
  生命保険などのシンプルな財産構成)
✅被相続人はアパート経営をしていない
✅被相続人が会社オーナーではない
 (非上場の株を持っていない)
✅誰の財産か不明なものがない
 例)専業主婦の妻の口座に数千万円ある
   自宅の金庫に現金数千万円ある
✅配偶者の固有財産があまり多くない
✅被相続人の口座から、過去10年間で
 50万円以上の不明な入出金はほとんどない
✅小規模宅地等の特例の適用可否の判断に
 迷うような土地はない
✅小規模宅地等の特例の適用できる土地が
 複数ない
✅相続人が資料の収集、相続税申告の
 手続きのために、取れる時間が十分にある
✅申告期限(相続開始から10か月)まで
 半年以上はある


相続税申告の手順を簡単に説明すると

①相続人の確定
②相続財産の確定、評価
③相続財産の分割
④相続税申告書の作成、提出、納税

となります。
上記のチェックリストに該当しない
場合には申告までの途中、
それぞれの段階で自分だけでは
処理に困る問題が出てくる可能性
があります。

ただし、税務署の無料相談等を
駆使すれば、申告書の提出までは、
ご自身でできる可能性も高いと思います。


そもそも、ご自身で申告するメリットは、
私共のような税理士に支払う税理士報酬
を浮かせることかと思います。

例えば、1億円の財産であれば、
税理士報酬が50万円~100万程
かかってしまいます。

自分で申告するかどうかを考える場合
には、まず、この報酬と自分で行うか
どうかの費用対効果お考えになると
思いますが、その他にも下記の点を
お考えの上、比較検討されることを
オススメします♪

【税理士報酬以外に考慮すべき点】
✅プロであれば財産の評価を下げることが
 できるのではないか?
✅小規模宅地等の特例の適用について
 自分とは異なる見解ではないか?
✅配偶者がいる場合に2次相続シミュ
 レーションを踏まえた上での分割を
 自分だけで行うことができるか?
✅税務調査が入った場合の対応に
 不安はないか?

確かに、税理士報酬は高額になりますが、
それを浮かせるためだけに、相続税申告を
相続人様で行った場合には、

①税金を多く支払うリスク
②税務調査に入られてしまうリスク
があると思います。

私の個人的な感覚でいえば、
「1億円までの財産で相続人も妻と
子供分割も揉めることはない。
相続財産の構成もシンプルで、
配偶者の財産もそんなにない。
小規模宅地等の特例や配偶者の
税額軽減を使って税金が0円と
なるし、税務署に入られるような
やましいことは何も無いよ。」
いう方については、ご自身で
チャレンジしても問題は少ない
かなと思います。


今後も相続人様ご自身で申告される場合に
お役に立つ情報を提供させて頂きますので、
よろしくお願いします♪



【国税庁 統計資料より】
無題1111.png
100億以上の財産を持つ方が、年に
18人もお亡くなりになっています。
ただ被相続人の多くが財産総額1億円
までの方(67、7%)になります。
103,612人/153,023人

国税庁統計資料.png


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